壁を制する者はリノベーションを制す!「壁とリノベ」徹底解説

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壁は部屋の中でも面積が大きい部分であるため、色や素材を変えるだけでも大きく印象が変わります。今回は壁を変えて部屋の雰囲気や間取りに変化を与えたい……! と、思っている方へ、役立つ情報をご紹介します。

「壁のクロスを張り替えたい」
「壁を取り壊して大きなリビングを作りたい」
「仕切りを作って子供部屋を2つに分けたい」

このように様々なニーズがある中で、素材別のメリットやデメリット、壁の取り壊しや取り付けなど……「壁のリノベーション」に関するあらゆる知識をまとめました。これから家の壁を変えたい!と思っている方は、ぜひご覧ください。

2016年06月29日初出→2020年4月1日更新

1.壁リノベーション3つの方法

壁をリノベーションするには、大きく分けて次の3つの方法があります。

壁リノベーション3つの方法

  • 壁の材料を変える
  • 壁を取り壊す
  • 壁を設置する

壁の素材を変える

壁のクロスを変えてデザインを一新したり、板張りにして断熱性能を上げるなど、材料を変えることで部屋の雰囲気や機能性をアップさせることができます。

また、仕上げ材(直接目に見える部分)を変えるタイミングで、壁の内部に断熱材を入れることで、夏は涼しく、冬は暖かくすることができます。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0059/より。アクセントクロスで華やかに。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0059/より。アクセントクロスで華やかに。

壁を取り壊す

壁を取り壊すことで、広い部屋を実現したり、間取りを変えることができます。

近年はとくにリビングを広くとり、キッチンやダイニングと一体となったリビングダイニングキッチン(LDK)へ変えるリノベーションが人気です。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0056/より。和室をなくして、リビングを広くしました。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0056/より。和室をなくして、リビングを広くしました。

壁を新たに設置する

壁を設置すれば、部屋を増やすことができます。

部屋はその分小さくなりますが、お子様の成長に合わせて部屋を分けたり、趣味やオフィスワークに使う書斎を作ったりすることができます。
造作壁で空間を完全に分けてしまうこともできますが、最近は可動式の間仕切りを設け、シーンに合わせて空間を分けたり、一つの部屋として広く使ったりするリノベーションも人気です。

三枚引き戸で開閉式の間仕切りを設置。

三枚引き戸で開閉式の間仕切りを設置。

2.壁の素材を変える~それぞれのメリット・デメリット〜

壁をリフォームするときに使われる仕上げ材は、クロス・塗装・板張り・タイルが一般的です。この4つの素材について、それぞれの特徴をご紹介していきます。

クロス

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0063/より。コンクリート打ちっぱなしの壁を再現した、グレーのクロスです。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0063/より。コンクリート打ちっぱなしの壁を再現した、グレーのクロスです。

クロス(壁紙)は、値段がお手頃で施工も簡単。壁を変えたいと思ったとき、多くの方が一番最初に検討するのは、このクロスではないでしょうか。

クロスの中でも素材がいくつかありますが、もっともポピュラーなのがビニールクロス。デザインが豊富で、貼りやすく掃除もしやすいのが特長です。
ただ、部分的な補修が困難であること、中には化学物質を含有しているものもあるので、アレルギー体質の方には製品選びに注意が必要です。

ビニールクロスのほか、織物クロス紙クロスといった自然素材のクロスもあります。こちらの魅力は、独特の風合い。ただビニールクロスに比べると高価で、汚れが染み込みやすいというウィークポイントも。

塗装

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0037/より、漆喰の壁を施した部屋。クロスにはない素材感があり、機能性にも優れています。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0037/より、漆喰の壁を施した部屋。クロスにはない素材感があり、機能性にも優れています。

塗装壁にはペンキの他、漆喰珪藻土があります。

ペンキは価格が安く、施工期間もあまりかからず、ご自身でDIYすることも可能です。部屋の雰囲気を簡単に変えられるのでお手軽ですが、化学物質に敏感な方は、ペンキの種類に注意してください。

漆喰は日本独特の塗壁材で、消石灰に砂と糊とスサなどを混ぜて作ったもので、化学物質の心配がなく、調湿性能にすぐれています。ホルムアルデヒドやトルエンなど、シックハウス症候群の原因物質を吸着する働きもあるので、アレルギー体質の方や、子育て中のご家庭をはじめ、健康に気を配りたい方におすすめ。

珪藻土は藻類の珪藻が化石になったもので、七輪やレンガに使われており、耐火性・調湿性に優れています。こちらもホルムアルデヒド等の発生しにくい自然素材ですが、固めるために補助剤が必要で、それがシックハウスの原因になる場合も。使う場合はリノベーション会社(リフォーム会社)とよく相談し、補助剤選びにも注意しましょう。

板張り

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0066/より。腰から下を板張りにした。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0066/より。腰から下を板張りにした。

木材をしつらえた板張りの壁。木の内装材は、プリント合板無垢材天然化粧板の3つの種類に分けられます。

プリント合板とは、樹脂やオレフィンシートに木目を印刷したものです。値段が安価で手入れが簡単なのが特徴ですが、本物ではないため、偽物っぽさが感じられてしまうデメリットがあります。

無垢材は、天然木の一枚板で、断熱性・調湿性能・見た目に優れています。コストが高く、温度によっては曲がったり歪んだりしてしまうのがデメリットです。

天然化粧板は、天然木をスライスして加工したものです。無垢材より安価で、割れや歪みも少ないです。ただし、傷に弱いのがデメリットです。

タイル

 

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0060/より。キッチンの壁一面にグリーンのタイルを設えた。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0060/より。キッチンの壁一面にグリーンのタイルを設えた。

タイルは色や質感が豊富で、個性的な空間を作ることができるだけでなく、機能性に優れたものが多いのがメリットです。
また、耐水性や耐久性に優れているため、キッチン周りや洗面室に使われることが多いですが、普通の部屋でも使用することができます。
匂いを吸着したり、調湿機能にすぐれたエコカラットは、トイレや脱衣所の壁に最適。華やかなカラーのタイルは、リビングダイニングのアクセントにしても素敵です。

ただし、商品や施工費用がやや高額で、広い範囲に用いるほどコストがかかる点がデメリットです。

3.壁を取り壊す~壊せる壁・壊せない壁

壁を撤去することで部屋を広く有効活用できることは前述しましたが、中には「壊せない壁」も存在するため、注意が必要です。

壁には耐力壁という支えとなる壁と、非耐力壁という支えの役割を果たさず、間仕切りだけを目的とした壁があります。非耐力壁なら、構造に影響を出すことなく取り壊すことができますが、耐力壁は壊すことができません。

この耐力壁かどうかの見極めは、専門家ではないと難しいものです。中古マンションや中古戸建住宅を買ってリノベーションをする場合は、物件の購入前に、理想の間取りを実現できるかどうか、リノベーション会社に必ず確認しましょう。
また、セルフでDIYに挑戦したいという場合も、間取り変更はプロに任せた方が無難です。

マンションには、建物構造を壁で支えている壁式構造と、柱で支えているラーメン構造があります。
壁式構造だと間取り変更が難しい場合がありますが、ラーメン構造は基本的に壁を抜くことができるので、大きな間取り変更も比較的自由にできます。

戸建ての場合、壁の中に「筋交い」という斜めの構造材が入っている場合があります。この筋交いは建物の耐震性に関わるため、抜くことができません。
また、2×4工法プレハブ工法を用いた木造住宅は、壁で支えるタイプの構造なので、間取り変更が難しい場合があります。

4.壁を新たに設置する~間仕切りの方法いろいろ

壁を設けて部屋を分ける、とひと口にいっても、どのように分けたいかで最適な方法は変わります。完全に空間を分けたいなら、壁を造作するのが一番ですが、シーンによって空間を分けたり、一つの空間としたり、使い分けたい場合には、可動式間仕切りが最適です。
また、家具でゆるやかにゾーニングするという方法もあります。

壁を造作する

空間に壁を設けて、別々の部屋として完全に分ける方法です。
プライバシーを尊重したい個室や、集中して仕事に取り組みたい書斎・ワークスペースなど、独立した部屋を新しくつくりたい場合は、この方法が最適です。

可動式間仕切りを設置する

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0044/より。三枚引き戸を開ければ、広い一つの空間に。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0044/より。三枚引き戸を開ければ、広い一つの空間に。

壁に開口を設け、開閉式の引き戸などを間仕切りとして使用する方法です。
普段は一つの部屋として空間を広々と使い、来客時などにプライベートなものを目隠ししたり、一方を客間として利用したりと、フレキシブルな使い方ができます。

家具で間仕切り

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0009/より。オープンシェルフを壁として利用しました。

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0009/より。オープンシェルフを壁として利用しました。

壁を作ることで圧迫感を感じてしまう場合は、家具を壁の代わりに利用する方法もあります。本棚やシェルフを壁の代わりにすれば、収納も増えて一石二鳥です。

まとめ

リノベーションにおいて、壁は非常に重要な要素です。部屋のイメージや間取りを変えられるだけでなく、防音・断熱・消臭など機能性もアップすることで、より住みやすい我が家になります。

また、住まいのニーズは、時間が経つことで変わっていきます。
お子さまの成長に合わせて、その時々に合ったクロスに変えても良いですし、お子さまが独り立ちしたら、思い切って間取りを変えるのもいいですね。

まずは「どんな雰囲気の部屋にしたいのか?」「どんな部屋の使い方にしたいのか?」を考えてみましょう!  具体的な内装材の選択や、間取りの決定は、設計担当がお手伝いしますので、暮らしの希望をお聞かせください。

【監修】藤井 奈緒美(インテリアコーディネーター)


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