リノベーション費用の相場はいくら?実例で見る価格&節約術


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「新築よりも安く、自由に思い通りの住まいをつくれる」と人気のリノベーション。
とはいえ、実際に費用はいくらかかるのか? 予算内で満足いくリノベーションができるのか?
そんなお悩みを抱くあなたに。本日はリノベーション費用の目安と、予算に応じてかかるお金を抑えながら、理想の住まいに仕上げるコツをお伝えします!

2015/6/11初出⇒2019/4/16更新(価格例部分)

リノベーション費用の相場とは?

リフォームが修繕=「古くなった家の内装や設備をもとの状態にすること」をいうのに対し、リノベーションは改修=「機能の改善やデザインの刷新など、新たな価値を与えること」をいいます。
したがってリフォームに比べると、リノベーションの方が大掛かりな工事になるケースが多いです。
中でも代表的な例は、もとの部屋を構造体だけ残して解体し、内装や設備機器を一新するスケルトンリノベーション(フルリノベーション、フルリフォームとも)です。

マンションのスケルトンリノベーションにかかる費用は、1㎡あたり10~15万円が平均的です。
60㎡の住戸なら、600~900万円くらいが目安ということですね。

ただし、目安はあくまで目安。住戸が小さい場合、1㎡あたりの単価はもっと高くなります。
トイレ・バス・キッチン等、水回りは広さに関わらずある程度の費用がかかるためです。
また「高機能のシステムキッチン!」「床はこだわりの無垢材フローリング!」というようにハイグレードな設備・建材を使用すれば、価格もその分お高くなります。

一戸建てのリノベーション費用は、増築/減築する・外壁や屋根の塗装をするなど、建物の外観にも自由に手を加えられる分、平均的な費用がいくらと言い切るのは難しいのです。
まずは工事の範囲を決めて、お見積もりをとってみるのがもっとも正確です。

リノベーション事例にみる価格の目安

ひかリノベの施工事例から、実際にかかった価格を見てみましょう。

※リノベーション会社やデザイン事務所の多くが、このようにHP上やパンフレット等で施工例を公開していますが、中には施主支給(リノベーション会社を通さず、施主さま自身が購入すること)のタイル・クロス等の内装材や、キッチン等の設備機器の代金を差し引いた価格を表示しているケースもあるようです。ここではより実際的な数字が分かりやすいよう、家具以外の内装や設備機器に施主支給品を含まないケースを掲載しています。

まずは、間取りは変えずにLDKや洗面等、室内の内装を一新した例です。

間取りや水回り設備は既存利用することで、コストをLDKの内装に集中しました。
高層階ならではの眺望を最大限に活かし、シックなモノトーンで仕上げています。
深みのあるのカラーのフロアタイル、風合いのある漆喰の壁と、世界観に合致する素材を厳選しました。

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事例の概要

    •  費用 :746万円
    •  広さ :99.03㎡(1LDK+WIC)
    • 築年数 :築12年(2006年築)

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0037/より

続いて、マンションのスケルトンリノベーションの例です。

既存の内装や設備を解体し、間取りから全面的に変更しました。
もともと二部屋に分かれていた部屋を一体化して、約20帖の広々としたリビングに。
また内装素材や仕上げ方にもコストの比重をおいています。
床は廊下も含め全面にオークの無垢材フローリングを張り、アッシュ系の塗料で塗装して仕上げました。
天井は躯体のコンクリートを現し、天井高を最大限に確保。さらに表面をホワイトの塗料で塗装して仕上げました。

マンションリノベーションの施工例1。もとの内装や設備を全て解体するスケルトンリノベーションで、間取りを3LDKから2LDK+WICに変更した。

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事例の概要

    •  費用 :1,250万円
    •  広さ :67.72㎡(2LDK+WIC)
    • 築年数 :築21年(1997年築)

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_40/より

続いて、戸建て住宅の施工事例をご紹介します。

1階は家族の団らんスペース、2階はそれぞれのプライベートスペースと、階によって用途を分けた間取りにリノベーション。
既存1階の間仕切り壁には、建物の構造耐力上、壊すことのできない「筋交い」という補強材が入っていましたが、それをデザインとして見せています。
2階は既存の間取りをなるべく活かし、建具を取り払ったり、不要なクローゼットをなくし、居室のスペースを広げることで、コストを抑制しながら開放感をプラスすることに成功しました。

戸建てのリノベーション施工例。既存の間仕切り壁を壊し、二つの部屋を一体化することで広いリビングを実現した。間仕切り壁には筋交が入っており、構造耐力上抜くことができなかったが、デザインとして取り入れた。

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事例の概要

    •  費用 :910万円
    •  広さ :101.90㎡(1LDK+WIC)
    • 築年数 :築26年(1992年築)

事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0026/より

このように、工事の内容によってかかる費用も変わってきます。
水回りの移動を含む間取りの変更、床のフルフラット化、全面無垢フローリングといった工事は、やはり費用がかさみやすくなります。

予算内で理想の住まいをつくるために

予算に限りがないのなら、大幅な間取り変更も、最新の設備機器も、最高級の建材も、なんでも自由に取り入れることができますが、現実的にはやはり「大体いくらぐらいなら」という予算感が、皆さまそれぞれ決まっていらっしゃることと思います。
限られた予算内で理想の住まいをつくるためには、次の3点がポイントになります。

「どんな住まいをつくりたいか」を明確にする

1章で見たように、リノベーション費用は「どんな家をつくりたいか」によって変わってきます。
床は無垢材をつかいたい! 流行のアイランド型キッチンが欲しい! というように、ご要望は人それぞれ。
「私の場合はいくら必要なのか?」を知るためには、リノベーション業者に見積もりを取ってみるのが一番かんたんで正確です。

このとき大切なのは「どこを・どんな風にしたいか」を余さず業者に伝えること。
そのためには、まず取り入れたい設備や間取りなど、リノベーションでやりたいことを書き出してみることをオススメします。
このようなリストをつくっておけば、「どこを・どんな風にしたいか」を具体的に伝えられますし、伝え漏れの心配もありません。

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やりたいことに優先順位をつける

「お風呂の追い炊き機能はなくてもいいかな」「水回りの位置はそのままで問題ない」というように、予定していたプランのうち優先順位の低いものを省いていきましょう。

ここで重要なのは、「ココは絶対に譲れない!」というところと、「あったらいいなとは思うけど、いまのままでも困らないな」というところをハッキリさせることです。
優先順位がハッキリしないまま、値段だけでやりたいことをあきらめてしまうと、あとで「キッチンはやっぱり多少無理しても欲しいものを選べばよかった……」と後悔するはめになりまねません。

先ほどのリストにやりたいことを全て書き出したら、優先順位を1・2・3…とメモしておけば分かりやすいですね。

設計担当(デザイナー)に予算を伝える

設計担当(デザイナー)に「予算は800万円以内で考えています」というようにお伝えください。

設備機器のグレードや、床・壁の素材によって工事費用は変わりますし、品質は同程度でも「このメーカーなら安く仕入れられる」という場合もあります。
予算内でご希望を叶えられるプランをご提案しますので、はじめのお打ち合せのとき、ご希望と合わせて予算をお伝えいただけると、流れとしてもスムーズです。

またお見積りは2~3社を並行して取る、という方も多いことと思います。
大切な住まいのことですから、各社のプランや価格をよく比較して決めたいと考えられるのはごく自然なことです。
予算をあらかじめ伝えておくことで、「予算内で希望を叶えることができるか」という設計力・提案力を比較できる、というメリットもあるのです。

リノベーション用ローンの選び方

フルリノベーション費用の目安は、広さ60㎡で、およそ600~900万円。
支払いはローンを組んで、とお考えの方も少なくないことと思います。

ご自宅をリノベーションされる方には、多くの銀行がリフォームローンをご用意しています。
物件を購入してリノベーションをお考えの方には、住宅ローンにリノベーション費用もまとめて借入できます。

ご自宅のリノベーションには、リフォームローン

リフォームローンは有担保型と無担保型、2つのタイプがあります。
どちらを利用するかは、リノベーションの規模や、借入希望額に応じて検討しましょう。

有担保型リフォームローンとは、リフォームやリノベーションをおこなう物件を担保として借入をおこなうもの。
高額の借入をおこない、長期間かけて返済する場合(最大35年間)を想定したローンです。その分、審査もきびしくなります。
金利の相場は、およそ1.5~2%です。

無担保型リフォームローンとは、担保をつけることなく借入をおこなうもの。
低額の借入(30万~500万円程度)を、短い期間で返済する場合(1~15年間)を想定したローンです。
有担保型に比べると、金利はやや高め(3~5%)です。

物件購入+リノベーションには、おまとめ住宅ローン

新たに物件を購入してリノベーションする方向けに、リノベーション費用もいっしょに借入できる住宅ローンがあります。
住宅ローンの方がリフォームローンよりも金利はうんと安いですから、買ってリノベ派の皆さまにはぜひおすすめします。
またローンを一本化すれば、審査や手続きの面でも面倒がありません。

ただし、住宅ローンでリノベーション費用も借入するためには、銀行に融資を申し込む段階――つまり物件を購入する段階で、あらかじめリノベーション費用の概算が決まっていなくてはいけません。
ですから買ってリノベ派の方は、「まず物件を購入したのち、リノベーションプランを考える」のではなく、「物件購入とプランニングを並行して行う」必要があります。

ひかリノベの『中古を買ってリノベーション』では、物件探しとプランニングを同時並行ですすめていきます。
あらかじめリノベーションでやりたいこと、完成したお部屋のイメージをお伺いして、リノベーション費用の概算を出したうえで物件を選べる仕組みです。
もちろんおまとめローンのお申込みや審査手続きまで、ひかリノベがサポートします。
まずはあなたのご希望、理想の住まいについてお聞かせください。

 

住宅購入・リノベーション相談会を開催!

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【執筆】高橋 千晶(ひかリノベ 広報)
【監修】大宮 良明(一級建築士)

 

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