緑の風めぐる、ダイナミック回遊プラン
エリア | 千葉エリア |
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家族構成 | 二人暮らし |
面積 | 116.39㎡ |
間取り | 4K以上 → 3LDK |
テイスト | ナチュラル |
特徴 | ペットリノベ,バリアフリー, 回遊導線 , ウォークスルークローゼット |
リノベ費用概算 | 14,000,000円 |
「広い家に住みたい」という想い
「このマンションを購入した決め手は、なんといっても広さでした」
100㎡超えの大空間。マンションの一室ながら三方から自然光が射し込む、明るく開放的なお部屋です。
「もともと猫とウサギを飼っていたことと、引っ越しを期に仔犬も迎え入れたいと考えていたので、広さは最優先でした」
家探しを始めた直後は、都心に近いエリアも視野に入れていたというS様。
しかし都内の物件は、床面積40㎡~70㎡くらいのものが中心。S様が最初に内覧した物件は約50㎡でしたが、「この2倍くらいでちょうどいい」と思ったそう。
広さか、立地か――自分にとっての最優先を考えた結果、S様は広さをとることに決め、郊外にエリアを拡大。ご実家からも近い千葉市に、このマンションを見つけました。
「入居後に飼い始めた犬も、(小型犬なので)室内を駆け回っていれば散歩が要らないくらい。猫やウサギとも、スペースを分けて上手く棲み分けが出来ています」
回遊できる間取りで生活動線を便利に
五角形の住戸を、丸いバルコニーがぐるりと囲むユニークな形。
玄関からリビングに直接出入りできる動線と、
客間や書斎・ダイニング・キッチンに繋がる動線、
ウォークスルークローゼットを通じて主寝室に抜ける動線。
三つの動線で、家中を回遊できる間取りとなっています。
「内覧の際、コーディネーターの今淵さんに『間仕切り壁をなくして回遊できる間取りにすれば、生活動線も便利になりますよ』と提案されたんです。『そんなことが出来るんだ!』と一気に夢が広がりました」
朝、寝室で目覚めたら、クローゼットで着替えをして洗面室へ。
買い物から返ってきたら、荷物をもって直接キッチンへ。
動作に応じて、最短距離で行きたい部屋へ行けるこの便利な間取りは、既存の水回り(洗面・浴室・トイレ・キッチン)が中央に集約していたことから着想したものです。
トイレはもともと二つありましたが、S様の生活スタイルでは「一つで充分」とのことなので撤去。そのスペースと、隣の納戸のスペースを利用して新設したのが、寝室から玄関へと抜けられるウォークスルークローゼットです。
もとは各部屋に分散していた収納を、このウォークスルークローゼット1ヶ所に集約することで、生活スペースを最大限確保しました。
「引っ越しのとき荷物の量を見て、一瞬『全部しまえるかな?』と不安になりましたが(笑)、パイプや棚で効率的に荷物を仕舞えるよう計画していただいたのもあって、これで充分でしたね」
将来を見越したバリアフリーの工夫
「将来への備えとして、床はすべてフラットにしたい」というのも、S様の当初からの要望でした。
「広い家に住みたいと言いながら、戸建てではなくマンションを選んだのは、ワンフロアで生活できるということが理由でした。これから子どもができたり、親が高齢になって同居することになるかもしれない。そうしたときに対応できるよう、いまから準備しておこうと思ったんです」
既存の床は水回りが一段高くなっているなど、凹凸が多くありましたが、置き床工法で玄関の上がり框からすべての床の段差を解消。
さらに書斎の壁を斜めにすることで、玄関ホールを広く、ベビーカーや車椅子での移動も可能となっています。
「バリアフリーにしたことで、犬や猫が家の中を動き回るときも、躓くものがないので安心です。いまの私たちが生活する上でも、段差はない方がやっぱりラクですよ」
デザインのポイントは木×グリーン
「こだわりは、部屋によって使い分けた床とアクセントクロス。空間の用途に応じて、気分を変えられるようにしたかったんです」
床材選びは、面積の広さからコスト抑制が課題となりました。
サンプルを取り寄せ、見た目だけでなく肌触りもイメージ通りのものを吟味。
廊下からLDKは、まるで天然木のような木肌の凹凸を感じられる合板フローリング。
客間はフローリングのような長方形型のフロアタイル。
寝室からウォークスルークローゼットにかけてはヘリンボーン柄のフローリングと、空間の用途に応じて貼り分けました。
ひときわ目を引くのが、キッチン壁面に張った鮮やかなグリーンのタイル。S様邸では、全室の色調を木肌のブラウンとグリーンで統一しています。
アクセントクロスは、部屋ごとに色味に少しずつ変化をつけました。客間はやわらかなオリーブ色、書斎は若葉を思わせるイエローグリーン。
玄関との間仕切り壁に設置した室内窓からイエローグリーンが覗き、自然光を取り込みづらいマンションの玄関を明るく見せてくれます。
「床材やクロス選びについては『サンプルを見ただけでは、実際にクロスを張ったときのイメージは想像しにくいでしょうから』と、バージョン違いのイメージパースをいくつも作っていただきました。作る側としてはお手間だったと思うのですが、打ち合わせではいつも私たちの気持ちを汲んでいただけたので、完成まで信頼して進めることができました」