床リノベーションのススメ。快適・オシャレは足元から!

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素足で床を歩くことが多い日本の住まいにおいて、床はとても大きな役割を担っています。お部屋のイメージや過ごしやすさは「床で決まる」と言っても過言ではありません。

たとえばカーペットの床がフローリングに変われば、お部屋のムードはガラッと変わります。
「やんちゃ盛りの子供の足音が気になる」「アレルギー体質だからハウスダストが心配」とお悩みなら、床材を変えることで解決できることも。

本日はそんな床に注目。床材選びのポイントや、工事にかかる費用と工期の目安、リノベーション前にチェックしておきたい物件のポイントについてお話します!

2016/1/28初出⇒2017/9/12更新⇒2018/10/29更新

1.床でお部屋の印象が変わる!

床はお部屋の土台ですから、床材が変われば空間の印象も大きく変わります。
イメージチェンジのポイントは、色・素材・張り方です。

ライトな色はお部屋を明るく見せ、ダークな色は落ち着いた、シックな空間を演出してくれます。

明るい色の床は部屋を明るく・広く見せる

参考事例:心豊かな暮らしをつくるシンプルハウス https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0036/

ダークな床はシックで落ち着いた空間を演出してくれる

参考事例:東京の夜が似合う、大人のバー空間 https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0037/

素材はフローリングがポピュラーですが、ほかにもカーペットやコルク、タイル等が選べます。
フローリングはナチュラルな木目が魅力的。カーペットやコルクはやわらかな印象で、寝室や子ども部屋に最適です。
タイルは木目調・石調とデザイン豊富で、水に強いことから、キッチンや水回りの床によく使われます。写真はテラコッタ調のフロアタイルです。

フロアタイルは水回りに適している

参考事例:リビングでつながる、夫婦のきずな https://hikarinobe.com/constructioncase/case_40/

フローリングは木材の張り方にもバリエーションがあります。
色違いを組み合わせたり、あえて不規則に並べたりと、張り方によってお部屋の印象もずいぶん変わります。
乱尺張りはつなぎ目が不規則な分、木の風合いが際立ちます。
写真はヘリンボーン張りの床。クラシックで、華やかな印象です。

ヘリンボーンの床はクラシックで華やかな印象

2.素材によって異なる性能

素材は見た目だけでなく、性能にも違いがあります。
たとえば、キッチンの床は汚れたらサッと拭き取れるように、防水性や耐久性に優れた床材を選びたい。小さなお子さんのいるご家庭では、足音が響きにくい床材を使いたい。
そんな風に用途や環境に合った床材を選ぶことで、暮らしはもっと快適になります。

こちらの表は、素材ごとの性能を一覧表にまとめたものです。

  複合
フローリング
無垢
フローリング
カーペット  コルク  フロアタイル クッション
フロア
  畳  
価格
耐久性
耐水性
防汚性
防音性
保温性 ◎ 
耐アレルギー性

「フローリング」と一口に言っても、薄いベニヤを張り合わせた合板からなる複合フローリングと、天然木の一枚板からなる無垢フローリングで性能には違いがあります。

複合フローリングは求めやすい価格でキズや汚れにつよく、手入れがしやすいことが特長です。
表面に薄くスライスした天然木を貼り付けた単板タイプは、見た目にも高級感があります。
防音や床暖房対応など、高機能製品も流通しています。
扱いやすさから、もっともポピュラーな床材です。

複合フローリングでも、最近は本物の木に近い見た目を再現できるように

参考事例:ミニマルに暮らす。男のシンプル・リノベーション https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0044/

無垢フローリングは木特有の風合いと香りが魅力。断熱性能にすぐれ、冬に素足で歩いてもヒヤッとしません。
また調湿作用があるので、アレルギー体質の方にとくにおすすめです。

無垢フローリングの風合いと木の香りは、合板では再現できない特長

参考事例:リビングでつながる、夫婦のきずな https://hikarinobe.com/constructioncase/case_40/

カーペットは毛足が長い分クッション性があり、保温性にすぐれています。埃が舞い上がりにくいので、寝室に用いられることが多いです。
また足音を吸収してくれるので、やんちゃ盛りのお子さまの居室にもおすすめ。
ただし繊維にダニや埃・汚れが溜まりやすいので、こまめなお掃除が必要です。

カーペットは暖かく、ソフトタッチ。埃も舞いづらく、寝室にピッタリ

コルクは、皇室のお子さまのお部屋に取り入れられたことで注目を集めましたね。
粉砕したコルク樫の樹皮を圧縮してつくるコルクタイルは、クッション性が高く、転んでも痛くありません。
またアレルギーの原因となるハウスダストが発生しにくいため、子ども部屋や、ご高齢のご家族の居室に最適です。

コルクタイルはアレルギー体質の方にも安心の自然素材

画像:東亜コルク株式会社 http://www.toa-cork.co.jp/cork_commodity/cork_tile/soft_ceramic.html

フロアタイルは、木材や石材を再現したタイルです。エキゾチックなモザイクタイル風など、デザイン豊富。
丈夫で水に強く、汚れたらサッと水拭きすればシミになりづらいため、キッチンやインナーテラスにオススメ。
ただし保温性はあまりないので、冬は裸足ではなくスリッパ必須です。

フロアタイルはスタイリッシュで丈夫。石調、木目調とデザインも豊富

参考事例:東京の夜が似合う、大人のバー空間 https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0037/

クッションフロアは柔らかくクッション性に富み、水に強い素材です。
比較的安価で、近年はデザインも豊富になりました。
水回り全般、とくにキッチンや洗面室に、もし食器やお化粧品を落としたときも割れにくく、オススメです。

クッションフロアは水に強く、クッション性があるのでキッチンや洗面室によく使用される

は、和室には欠かせない床材です。
い草の香りと肌触り。実は調湿機能・防音性能にもすぐれています。
最近はカラーや形が多様化し、モダンな印象のデザイン畳も珍しいものではなくなりました。
一方で色褪せしやすい、擦れや水濡れに弱いなど、耐久性は高くないので、3年後に裏返し、5年後に表替え、10年後に交換と、数年おきの畳替えが必要です。

畳は近年、縁のない琉球畳などモダンなデザインで人気が再熱している

参考事例:和と洋が織り交じったセカンドライフを彩る家 https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0034/

ライフスタイルで選ぶおススメ床材

床材選びは、そこで生活される方のライフスタイルに合わせて考えましょう。
元気に駆け回りたい年ごろのお子さまがいるご家庭では、足音を吸収するクッションフロア・コルク・カーペットがおすすめ。
毎日のお手入れを考えるなら、水拭きできる複合フローリング・フロアタイル・クッションフロアが楽チンです。
アレルギーが気になる方は、調湿機能にすぐれた無垢フローリング・コルク。畳も調湿してくれますが、目の中にダニや埃が潜みやすいので、こまめなお掃除が必要です。

3.リノベーションの費用と工期

実際に工事をすると費用はいくら掛かるのか、工期はどれくらい見ておけば良いのか?
費用は床材によって変わりますので、ここでは一般的な複合フローリングを使用した場合を想定して、平均的な金額をまとめました。

工事内容 費用 工期
フローリング張り替え 20万円~ 3日~
床暖房(温水式)+フローリング張り替え 60万円~ 4日~

※12畳、複合フローリングの張り替えを想定

4.リノベーション前の物件チェック・ポイント

戸建ての場合は、技術的に可能かどうかということの他はあまり気にすることもありませんが、マンションの場合は、物件によっては管理規約がネックとなり、希望の床材に変更できないケースがありますので注意が必要です。
集合住宅であるマンションは、防音対策として床材が指定されている場合があります。「防音フローリングなら問題ないだろう」と思いきや、カーペット以外禁止と決められていることも……。

また床の段差をなくしてバリアフリー化したいという場合も、既存の床構造や天井高によっては難しい場合があります。
もともと二重床(床下に空間がある)であれば、床レベル(高さ)を調整すれば良いのですが、直床(スラブに直接仕上げを施している)であれば、床レベルが一番高いところに合わせて二重床に変更することになります。
そのため全体に天井高が低くなり、閉鎖的な印象になってしまったり、背の高い方は梁にぶつかってしまったり、キッチンのレンジフードを設置するための高さが足りなくなったりといった問題が生じる可能性があるのです。
ですからバリアフリー化をご希望の方は、床構造が二重床か直床か、天井高が充分確保できるかを事前に確かめる必要があります。

とくに物件を新たに購入してリノベーションを……とお考えの方は、物件を決める前に、リノベーションの設計担当(デザイナー)といっしょに現地を確認したり、図面をチェックしたりといったプロセスを挟むことをおすすめします。
(ひかリノベで「中古を買ってリノベーション」される場合は、物件探しにデザイナーも参加して、ご希望のプランが工事可能かどうかをチェックしてから物件を決められますので、どうぞご安心くださいね!)

直床と二重床の違い

床構造の違い

フローリングの張り替えをご希望の方は、張り替えか、重ね貼りかで迷われる方が少なくありません。
重ね貼りは安価なだけでなく、床の厚さが二枚になる分、防音性能が高まるというメリットもありますが、下地に劣化がないか確かめられない、という心配があります。
せっかく床を変えるのであれば、この機会に下地の状態も確かめておいた方が安心ですから、予算が許すのであれば、張り替えの方がおすすめです。
(張り替えでもなければ、下地の状態を見る機会はまずありませんから!)

またもう一点、張り替えのタイミングで検討しておきたいのが、床暖房を設置するか否かです。
床暖房には電気式と温水式がありますが、おすすめは温水式です。温度調節機能があるので低音やけどの心配が少なく、暖房効率も良いのでランニングコストも抑制できます。
床暖房を使用するには、床材は専用のものを選ぶ必要があります。といっても、いまはフローリング・カーペット・フロアタイル・クッションフロア・畳とそれぞれ床暖房用の製品が出ていますから、ご希望の材をデザイナーにご相談ください!

 

【執筆】高橋 千晶(ひかリノベ 広報)
【監修】新井 浩二(一級建築士、一級建築施工管理技士)

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