海外のホテルにあるようなパウダールーム(洗面所)を目指すなら、洗面台まわりにタイルを取り入れてみませんか?
洗面台にタイルを取り入れると、おしゃれなだけでない様々なメリットがあります。こちらの記事では過去にひかリノベでタイルを取り入れてリノベーションした洗面台を中心にご紹介!
取り入れたいアイデアやタイルの組み合わせをリフォームの参考にしながら、あなたオリジナルのおしゃれな洗面台を作っていきましょう!
目次
洗面台にタイルを取り入れるメリット
洗面台にタイルを取り入れるメリットには次のようなものがあります。
耐久性が高い
洗面台にタイルを取り入れるメリットの一つ目は耐久性の高さです。
タイルは粘土を成形し、釉薬を表面にかけて高温で焼き上げます。この工程を経ることでタイル自体が非常に硬くなり、劣化しにくい耐久性の高い建材となるのです。
洗面所は水や洗剤、化粧品など変色や劣化の原因となるものを使う場所です。洗面台に使うタイルは表面がツルツルしていて汚れが付きにくく、変色しにくいのも大きなメリットになります。
ただしタイルはガラスなどの硬くて重いものを上から落とすと割れる心配があります。洗面所でコップなどを使う際は、軽い材質の物を選ぶといいでしょう。
防水性バツグン
水を使う洗面台では、防水性バツグンなタイルがおすすめ。水に濡れても乾いたタオルでふき取るだけでお手入れはOKで、タイル自体に水が染み込む心配がなくカビが生えることもありません。
タイルに防水性があるのは、焼き上げる際に塗る釉薬のおかげ。ガラス質の釉薬をタイル表面に塗って高温で焼成することで、吸水率1%未満のタイルになります。
掃除がしやすい
タイルは掃除がしやすいのも魅力の一つ。毎日使う洗面台は水はねやせっけんカスなどで汚れがちです。
表面がツルツルしているタイルなら、洗剤を付けたスポンジで軽くこするだけで汚れが落ち、水で流せば光沢も元通りになります。
とはいえ簡単に汚れが落ちるのはタイルの表面のみで、掃除をサボるとタイル同士をつないでいる「目地」部分に汚れやカビが付くことも。
もし目地部分の汚れを目立たせたくないなら、目地の色を変えるのがおすすめです。真っ白の目地は汚れやカビがどうしても目立ってしまうので、中間色やダーク系の色にしてみては?
また目地材に抗菌や防汚加工が施してあるものを選ぶのも掃除がしやすくなるポイントです。
おしゃれなタイルの洗面台事例
では実際にひかリノベでリノベーションした事例の中で、洗面台をタイルにしたケースをご紹介していきます。
サブウェイタイルでブルックリン風に
サブウェイタイルとは、アメリカのニューヨークで生まれたタイルの施工方法のこと。サブウェイ(地下鉄)の駅構内に使われているタイル壁をモチーフに、日本では長方形のタイルを「馬目地貼り」という施工方法で貼るのが一般的です。
こちらの施工事例ではシックながらも鮮やかな深緑色のカラータイルをチョイスして、武骨な洗面台のアクセントにしています。
海外帰りのご主人こだわりの洗面台だそうで、センサー式の間接照明に照らされて、深緑のサブウェイタイルが存在感を放っています。
大判タイルで端正な印象に
大判の内装タイルは高級感のある落ち着いた印象に仕上がります。モダンで洗練された印象がある洗面台のブルーのタイルは、家全体のコンセプトでもある「クラシックホテル」のイメージにピッタリ。
洗面所やトイレは狭い空間ということで、思い切ったデザインにしやすいのが特徴です。「他の部屋ではどうかな?」という大胆な色や柄でも、気にせず施主様の個性が出せる場所。
大判の濃いブルーのタイルに真っ白な目地が、洗面所を清潔感のある空間に見せてくれています。
王道ブルーのモザイクタイル
モザイクタイルとはタイル一枚の大きさが50平方センチメートル以下の小さなタイルのこと。形は四角形だけでなく、楕円形や六角形などもあります。
家の中で使用する時はキッチンやトイレ、洗面所の壁の一部にアクセントとして使用することが多いです。
こちらの施工事例では洗面台の一部にブルーのモザイクタイルを使用。棚や鏡枠、洗面ボウルをはめ込んでいる板に天然木を使用し、ウッド×ホワイト×ブルーが北欧チックでさわやかな印象になっています。
モザイクタイルは一色だけ使うと清潔感のある印象に、何色かを合わせるとグラデーションやカラフルな印象を演出できます。あなたのセンスを発揮できるモザイクタイル、ぜひ洗面台にとりいれてみては?
自然石にレリーフ模様の主役級タイル
自然石をそのまま切り出したタイルは一つ一つの色や柄が異なり、個性的かつナチュラルな魅力を感じさせてくれます。こちらの施工事例ではその自然石タイルに、それぞれ違うレリーフ模様が施されています。
あえて洗面ボウルを中央に置かず、自然石タイルが洗面台の主役になるような工夫も。漆喰の壁や無垢材フローリングとの相性も抜群で、ナチュラル&アジアンテイストな空間になっています。
人気のヘリンボーンをタイルに
ヘリンボーン(Herring born)とはニシンの骨を意味し、模様の見た目がまるで開いた魚の骨に似ていることからその名前が付けられました。タイルでヘリンボーンを表現するには、長方形のタイルを“山”と“谷”が連続するように斜めに貼り合わせるのがポイント。
こちらでは洗面台の鏡がある壁面部分にヘリンボーンに貼ったタイルを使用しています。独特のデザインで高級感があり、間接的に木のぬくもりを感じられるのが魅力です。
異素材モザイクタイルでリゾート風
こちらもモザイクタイルを洗面台に取り入れた施工事例です。モザイクタイルの色はレッド系を中心に数色入れ、異なる素材のタイルをランダムに組み合わせています。
施主様がもともと好きだったバリ風リゾートのインテリアと、ヴィンテージ風の内装がマッチして、個性あふれるオリエンタルな雰囲気の洗面所に仕上がっています。
異なる形のタイルを組み合わせて①
こちらのマンションのリノベーションでは、異なる形や色のタイルを二種類組み合わせた洗面台に仕上がっています。
鏡のある壁面にはネイビーブルーの六角形のモザイクタイルを使用。洗面ボウルのある台部分にはベージュの大判タイルを貼っています。
シンプルな大判タイルと個性的な六角形のタイルとの相性が良く、大人っぽい雰囲気になっています。
異なる形のタイルを組み合わせて②
こちらの洗面台では壁面に小さな長方形のタイルを、台部分に白い正方形のタイルを使用。
どちらのタイルとも一枚一枚色のニュアンスが違っているのが特徴です。
白い方のタイルはスペインのメーカーの商品で、色のばらつきに幅があることから施主様自らショールームに赴いて違いを確認するほどのこだわりよう。おかげでお気に入りの洗面台に仕上がったようです。
磁器タイルを壁一面に
磁器タイルとは石英や長石、粘土などを1200度以上の高温で焼成したタイルのことで、吸水率が1%未満のため、バスルームや洗面所といった水廻りの壁にピッタリ。
壁のタイルはLIXIL(リクシル)の「美釉採」というタイルを使用。和の焼き物を作る際の技法を用い、同じ色でも窯変釉特有の色幅があり、釉薬の溜まり方によって色の見え方が異なる特徴があります。
白い六角形のタイルとの相性も抜群で、オープンスタイルのシャワールームはまるで海外のホテルにいるようです。
おわりに
水廻り空間は独立性が高いプランも多いことから、ほかの居室とすこしテイストを変えて冒険してみたいというお施主様も多いです。
色もテクスチャも個性豊かなタイルは、そんな場合に空間のポイントとなってくれます。
色鮮やかなタイル、ナチュラルな素材感のタイル、かわいらしい小さなタイル、オーセンティックな大判タイルなどなど……。
当社ひかリノベは、タイルを使った個性的な洗面台のリノベーション事例も豊富です。
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