「ホームオフィス」在宅勤務をより快適にする部屋づくり

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2020年4月7日新型コロナウイルス対策として、東京都を含めた7都府県に政府より緊急事態宣言が発令。
4月16日には、日本全国に向けて緊急事態宣言が発令されました。

この出来事により、なるべく通勤せず「在宅勤務」で仕事をすることが、新しいスタンダードになってきています。

とはいえ、これまでの自宅はあくまで「寛ぐ場所」だったという方が多いのではないでしょうか。
今後もウイルスや予期せぬ災害などにより、在宅勤務を推奨する企業が増えることが予想されます。

「家だと仕事に集中できない」「どうやってスペースを確保すればいいのかわからない」といったお悩みを抱えている方へ。

今回は、快適な在宅勤務を実現するためのコツを、リフォーム会社ならではの視点でお伝えします。ぜひご覧ください!

ホームオフィスとは?

仕事場として自宅をオフィスのように使うことを、ホームオフィスといいます。

在宅勤務を推奨している企業やフリーランスで働く人を中心に、自宅で仕事をするタイプの出勤も主流になりつつあります。

他にも、小さなお子様を育てながら、もしくは介護をしながら働きたいという人にとっても、安心感のある働き方でしょう。

自宅全体を仕事場としている人は少数派であり、それを実現するには膨大な時間とお金がかかってしまいます。

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務をはじめた方の多くの方が、仕事用に部屋を確保したり、部屋の一角を仕事用スペースとして使用しているケースが多いようです。

ホームオフィスにはデメリットも?

出勤で満員電車に乗ることもなく、好きなときに休憩できたりとメリットの多い在宅勤務ですが、デメリットもあるようです。

例えば、仕事用の部屋を確保することが難しく、リビングやダイニングの一角にホームオフィスを構えたという方の場合「プライベートと仕事の境目がない」「なかなか集中できない」といった悩みも。

他にも、オンライン会議中に子供の声が気になる、家族同士が映り込まないよう配慮し合うことにストレスを感じる……といった問題も多いようです。

ホームオフィスのレイアウトを考える

快適なホームオフィスを作るには、用途に合わせて、適切な場所に仕事場を構えることがポイント。
仕事に集中できるかどうかは、いかに上手く生活空間と切り離すことができるか、という点でしょう。

場所だけでなく、デスクに座ったときの視線をコントロールすることも重要となります。

オンライン会議など、人と顔を合わせて仕事をするときは、明るい場所を選ぶことでカメラ映りが良くなります。

一番キレイに映るのは、自然光を利用すること。
移動できるタイプのテーブルであれば、窓側に寄せるだけでも、ぱっと明るい印象を与えることができます。

大きなリビングテーブルで家族が同時に仕事をする場合は、テーブルの真ん中に置くことができる、ブックエンドタイプのパーテーションでテーブルを半分こにしましょう。

お互いの目線を気にすることなく、それぞれが集中できるスペースを確保できます。

また、仕事用の部屋が確保できない場合にも、少し奥張った場所にスペースを確保すると、集中力を保つことができます。

家具のレイアウトで、意図的に囲まれたスペースを作ってしまうのもひとつの方法。
パーテーションを購入して、空間を分けるのも良いですね。

その際は、家具などが倒れてこないよう、必ず安全性を確かめた上でレイアウトしましょう。

ホームオフィスをつくるコツ

それでは、ここからはホームオフィス空間を家の中に設ける際のポイントをまとめていきましょう。

私的空間と仕事空間の分けるポイント

在宅勤務の一番の課題ともいえる、空間の切り分け。

リビングやダイニングのような生活空間で仕事をする場合は、照明を上手く利用して、仕事とプライベートのON/OFFを切り替えましょう。

仕事に集中したいときは、文字や手元をはっきり見せてくれる「昼光色」のライトを。
反対に、リラックスしたいときは、温かみのあるオレンジ系の「電球色」のライトに切り替えたり、間接照明だけで過ごすのもオススメです。

ただ、「昼光色」のライトは青みかっていて目が疲れてしまう場合もあるので、昼白色と電球色の中間色でもある「温白色」もオススメです。

最近では、「調色機能」や「調光機能」がついている、LEDランプも主流になってきています。

配線のごちゃごちゃをなんとかしたい!

テレワーク中は、スマートフォンやパソコンを充電しながら仕事をすることもありますね。
そこで気になるのが、配線の問題。

ケーブル類は電気が通ると、熱がこもって発熱するため、安易に束ねようとするのは危険です。}
また、差込口一箇所に、いくつものコンセントを差す「タコ足配線」も危険ですので、避けましょう。

床が配線だらけで躓くのを避けたい場合は、100円ショップなどで販売されている、コードフック(壁際にコードを固定する留め具)やコードホルダーを活用します。

コードを隠して生活感をなくしたい場合には、インテリアショップやホームセンターで手に入る、コードボックスを利用するのもオススメです。

腰が痛い

高さが合わなかったり、柔らかすぎる椅子に長時間座っていて、腰が痛くなったという方もいるはず。

そんな時は、とりあえずで使っていた椅子から、仕事用の椅子への変更も検討してみてください。
椅子を選ぶときのポイントは、身体や机の高さに合わせたサイズを選ぶこと。

クッション性があり疲れにくいチェアパットを敷くのも良いでしょう。

予算と部屋の広さが許すのであれば、体の負担を減らしてくれるヘッドレスト肘掛が付いたオフィスチェアもオススメです。

快適なパソコンの位置

デスク座った目の前に、テレビやゲーム・ベッドなどが視界に入っていませんか?

頭では「仕事に集中しなくちゃ」と思っていても、目の前に誘惑するものがあると、つい怠けてしまうのが人間です。

仕事モードに切り替えるためにも、テレビやベッドが視界に入らない位置にデスクを配置しましょう。
背景が気になる場合は、壁を背にデスクをレイアウトします。

そうすることで、画面に映る背景も整えやすく、生活感のないすっきりとした印象をあたえることが出来ます。また、背中側が壁であれば、後ろを家族が通る心配もありません。

窓に向かってデスクやパソコンを配置すると、逆光となり見えにくくなるため、注意してください。

ワークスペースがないときは?

とはいえ、ワークルームのような部屋を設けることがスペース的に難しいお宅もありますね。
仕事用の部屋が確保出来ないという方向けに、レイアウトのコツやアイデアをお伝えします。

リビングの一角に

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移動できるデスクで気軽に模様替え

移動できるタイプのデスクを購入すれば、時間やタイミングによってオフィスの場所を変えることが可能です。日の光が入る時間は、気分転換に窓際で作業するのもオススメですよ。

立ったまま使用できるデスクは、座った状態よりも視点が上がるため、生活風景を映さなくて済みます。

ダイニングの一角に

パソコンが置けたり、文字を書き込めるスペースだけでも確保することができれば、ダイニングの一角をホームオフィスとして使ってしまいましょう。

家の中でも、ダイニングやリビングは広いスペーである場合が多い場所です。
背景が気になるときは、パーテーションを立ててしまえば家族がWEB会議に映りこむ心配もありません。

クローゼット

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クローゼットの中にデスクを収めて

クローゼットもホームオフィスに変身させることができます。

元々、クローゼットは壁に向かって奥まっているスペースのため、実はホームオフィス向きな場所なのです。

ホームセンターで、デスク用に好きな木材を購入し留め具で固定すれば、自分の身長に合わせたオーダーメイドデスクを作れます。

板の奥行きは30〜40cmほど確保できれば、作業をするには十分です。

階段下に

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階段下のスペースをオフィスに有効活用

階段下がデッドスペースになっている……という方は、思い切ってデスクを作りつけてしまいましょう。

家の構造や柱の有無などを確認してもらった上で、リフォーム会社に依頼します。

こちらも背景が気になる場合は、移動できるパーテーションを仕事のときだけ立てて、仕事が終わったら収納してしまえば、生活に支障なくスペースを有効活用できます。

おしゃれなホームオフィス実例

実際にひかリノベが施工した、ホームオフィスのある住宅実例をご紹介します。

リノベーションによって、元はリビングと和室に分かれていた空間をひとつの大きなリビング空間へと変更。
和室があった場所に、ホームオフィスのためのスペースを確保しました。

「仕事には集中したいけど、お互いの気配が感じられる家にしたい」という施工主様のご希望もあり、人影がほのかに感じられる格子間仕切りで、空間を分けられるよう工夫。

全体に無垢材を使用することで、おしゃれさもありながら、仕事中にもあたたかな木の温もりを感じられるようになっています。

こちらは二階の一室を、ホームオフィスとしてリノベーションしたケース。

入り口には、あえてドアや仕切りをつけず、二階に上がってくると仕事をしている姿が視界に入るようになっています。

家族の気配を感じながらも、仕事に集中できるレイアウトになっています。

デスクとして使用している、長さ約3.6mの大きなカウンターをはタモ材で作成。
窓向きに設置することで、自然光がたっぷり注ぐ設計になっています。

窓の両端には、作り付けの可動式の本棚を設置し、本や書類も十分しまえるだけの収納を確保しました。

自宅だからこそ自分流のスタイルを

スタンディングデスク

Young man talking on a video monitor sitting on a standing desk in a makeshift home office

スタンディグデスクで仕事を効率的に

足腰の負担を軽減したり健康維持のために、立ったまま仕事をするスタイルを選択する人もいます。
自宅でも再現しやすく、広い場所をとることもないため、スタンディングデスクは取り入れやすい方法のひとつです。

デスクを選ぶ基準は、肘の高さにデスクの高さを合わせること。
肘とデスクの位置は0〜10cm以内にするのが快適に過ごすポイントです。

高さが変えられる可動式のものだと、家族全員で使うことができますね。

ガス圧式・電動式・手動タイプが販売されていますので、予算や使うシーンに合わせて選んでみて下さい。

同じくキッチンカウンターなど、少し高めのカウンター部分をスタンディングデスク代わりにすれば、費用もかかりません。

アウトドアスタイル

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開放感抜群のアウトドアオフィス

庭やベランダのあるご自宅であれば、そこをホームオフィスにしてしまうという方法も。
明るく、常に新鮮な空気が通り抜けるため、リフレッシュしながら働くことができます。

ただし天候に左右されるため、デスクやチェアは錆びにくい素材などを選ぶのがベター。
また、軽くて持ち運びしやすいもの、必要に応じて折り畳めるものがベストです。

日差しが気になる場合は、キャンプ用のタープテントを張る、シェードを使用するなどして、日光を調節してみましょう。
外からの目隠しの役割も担ってくれますよ。

新型コロナウイルスの影響で急遽、ホームオフィスを構えなくてはいけなくなった……という方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介したホームオフィス作りは、ポイントを押さえた家具選びや配置の仕方を変えるだけで実践できるものばかりです。
リノベーションほど大掛かりな工事を行わなくても、工夫次第で快適なワーキングスペースを確保することができます。

ひかリノベでは、インテリアコーディネーターがコンセプトに合わせた家具選び・レイアウトを行うプランの提案も可能です。
また、当社では家具の造作も承っています。ご自身の身長や用途に合わせた、オリジナルの家具を作ることもできます。

もちろん、家の一室をホームオフィスにリノベーションしたい!というご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

リノベーションのひかリノベは、ホームオフィス・ワークルームを設けたリノベーション施工の事例も豊富です。
家探しからのリノベーションをご希望の方は、物件探しから設計・施工まで。居住中のご自宅のリノベーションは、工事中の仮住まい探しから設計・施工まで、ワンストップでおまかせいただけます。

現在、ひかリノベのサービス概要をまとめたパンフレットと施工事例集のPDFデータを無料で配布中です。下記ダウンロードボタンより、どうぞお気軽にご覧ください。

記事監修

宇津木 和子(一級建築士、インテリアコーディネーター)

一級建築士、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターの有資格者。家族一人ひとりの生活時間や動線を考え抜き、細部まで暮らしやすさにこだわったプランを提案する。「人の暮らしは十人十色。ありきたりの間取りに自分を合わせるのではなく、自分のライフスタイルに合わせた間取りを。リノベーションで”自分らしく楽しく暮らせる家”を目指していきましょう」

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