開放感溢れるリビングリノベーション実例4選!費用・注意点は?

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自宅に親戚や友人を招くとき、重要な場所になるのが「リビング」でしょう。住まいの中でも家族団らんの中心となる場所であり、人とのコミュニケーションがもっとも取りやすい空間です。

リビングの雰囲気を変えるだけで、部屋の居心地の良さや快適度は大きく変わります。

今回は、実際の改装例を挙げながら、理想的な空間を手に入れる方法をご紹介。デザインや機能性など、設計士のプロ視点からリノベーションのコツをお伝えします!

2016/2/25→2020/5/20更新

1.理想のリビングってどんな部屋?

リビングにとって大切なことは、家族全員が過ごしやすい場所であることです。ときには友人や親戚を交えて、家族が同じ空間・時間を共有する、重要なスペースといえます。
長い時間を過ごす場所ですから、リラックスできる空間にしたいと願うひとも多いでしょう。

そんなリビングを作るためには、次のことを考慮してリノベーションを行うと、理想的なリビングに近づけることができます。

事前にどんな暮らし方をしたいか、家族で膨らませたイメージをまとめて、設計士やコーディネーターに伝えられるようにしておきましょう。

開放感

最近はリビングとダイニング、キッチンが一体となったLDKが人気ですが、これは生活の中心となる空間をひとつにまとめることで、広さを確保するという狙いがあります。

開放感を演出するのは、広さだけではありません。風通しや部屋の明るさ・日当たりなどを計算してリノベーションすることで、限られた空間でも広々とした過ごしやすい部屋作りが可能になります。

生活動線・家事動線

家族構成やライフスタイルは人それぞれです。家族が出かける時間帯や帰って来る時間帯、家にいる間の過ごし方を考慮して、一人ひとりが快適に過ごせるように間取りを決めていきましょう。

掃除のしやすさや、料理や洗濯といった家事の段取りに適した空間づくりも大切です。
また、とくに高齢の家族がいる家庭、子育て中の家庭や、ペットのいる家庭では、バリアフリー性も意識したいポイントです。

デザインテイスト

好みに合った内装、お気に入りのインテリア、心地よく過ごすために欠かせません。

センスに自信がない、と仰るお客さまは多いですが、コーディネートのポイントはテイストを統一すること。床・壁・インテリアなど、素材や色に統一感を持たせることで、リビングにすっきりとした印象を与えることができます。

家具も同様に、最初に決めたテーマに合わせて、素材や色を揃えること。ぴったりくるものが無い場合は、オリジナルの家具を造作することも可能です。

2.開放感を演出するレイアウト実例

家族団らんの中心となるリビングは、開放感のある広々とした空間にしたい、というお客様はとても多いです。ひかリノベが手がけたリノベーション事例の中から、リビングの「開放感」をポイントにリノベーションを成功させた、2つをご紹介しましょう。

格子間仕切りで開放感とゾーニングを両立~S様邸

S様「たとえば書斎で仕事をしているときも、家族と完全に分断されてしまうのではなく、リビングで過ごしている妻や子どもと同じ時間を共有していると感じられる家にしたかったんです。」

S様の理想を叶えるため、床の段差と建具(窓枠やサッシなど)の見切りを解消し、全室からシームレスに行き来が可能なリビング空間にリノベーションしました。

玄関からバルコニーに向かって、広く斜めに伸びる格子間仕切りが特徴です。格子間仕切りを採用することで、圧迫感を感じさせずに空間を分けることができました。格子の向こうには、子供部屋・寝室・ウォークインクローゼット・書斎が並んでいます。

S様「決して奇をてらったわけではなく、スペースの無駄を省き、動線もしっかり考えられている。このプランを見て、ひかリノベさんにおまかせしようと決めました。」

全体的にナチュラルなテイストに統一された、明るい空間になっています。

間取りを大胆に変更し、面積以上に広く感じる空間に~I様邸

築30年を超えるマンションのリノベーション事例です。既存の間取りは、玄関から続く廊下が折れ曲がっており、光が届かず、動線もよくない…という間取り。居室も壁で細かく遮られ、窓に面した部屋以外は暗くて狭い…という課題もありました。居室の狭さ、暗さは、築古物件では課題となりやすいところです。

しかし、どの壁もすべて撤去可能な構造であったため、間取りを抜本的に変えるスケルトンリノベーションにより、大胆に間取りを変更。細かく分かれていた部屋を1LDKの構成にすることで、広いリビングを実現しました。
更に、空間の使い方に弾力性をもたせることで、実際の広さ以上にゆとりを感じられるようになっています。バーカウンターをしつらえた対面キッチンは、ダイニングテーブルを兼ねたもの。室内の一角に設けた小上がり畳は、ワークスペースとしてもくつろぎスペースとしても使える、ユーティリティな空間です。

I様「玄関の位置と梁以外はすべて変わりました。もちろん建物のつくりによるんでしょうけど、スケルトンリノベーションって、こんなに自由になるですね!」

3.家事をラクにする動線実例

空間設計にはオシャレさはもちろんですが、暮らしやすさや、毎日の家事を楽にする工夫も忘れてはいけないポイントです。ここでは「家事動線」をテーマに、リノベーションの成功事例を2つをご紹介します。

キッチンを夫婦のコミュニケーションの場に~K様邸

K様夫妻は二人とも料理好き。「二人でキッチンに立てるよう、作業スペースを広くしたい」とのご希望でした。

K様夫婦「二人ともおいしいお酒や食事が好きで、「食」に関わる時間を大切にしたいと思っています。二人で料理をしたり、一方がキッチンでおつまみをつくりながら、一方がカウンターでお酒をつくっている。その間にお喋りをして笑い合う時間が、何気ないけれど大切なひとときなんです。」

既存のキッチンはリビングダイニングから独立した間取りでした。二人でキッチンを使うにはスペースも狭く、一方がリビングダイニング側にいるときはコミュニケーションがとりづらい…という課題も。

毎日使うキッチンだからこそ、油はね・水はねなど、日々のメンテナンスのしやすさも重視し、あえてコンロ前に壁をつくるI型キッチンをご提案。I型キッチンでも周辺壁から離して配置すれば、アイランド型キッチンのように回遊できるため、作業動線も増えました。
通路幅も90cm以上確保し、二人が並んでもスムーズに動けるキッチンに変更。キッチンからの視界も開放的で、明るく感じられる空間となっています。

またカウンター前面をショーウィンドウとし、コレクションしている酒器を飾るスペースに。食事やお酒を楽しむダイニングに、彩りを添えています。

K様夫婦「『こうしたい』という希望は伝えましたが、ただそれを形にするだけでなく、フローリングや瓦のタイルなどにも、私たちだけでは思いつかなかった提案をしていただきました。その結果、思い描いていた理想の家が出来上がったと思います。これからもずっと、この家を大切に使い続けていきたいです。」

回遊動線で家事も朝も身支度もスムーズに~S様邸

S様「もともと猫とウサギを飼っていたことと、引っ越しを期に仔犬も迎え入れたいと考えていたので、広さは最優先でした。」

五角形の住戸を、丸いバルコニーがぐるりと囲むユニークな形のS様邸。そのままでも十分な広さのある物件でしたが、よりその形状を活かしたリノベーションを施しました。

『一日の動き』をもとに、最短距離で行きたい部屋へ行けるよう各部屋をレイアウト。玄関からリビングに直接出入りできる動線、客間や書斎・ダイニング・キッチンに繋がる動線、ウォークスルークローゼットを通じて主寝室に抜ける動線。この3つの動線で、人も動物も家中を回遊できる間取りを実現しました。

S様「内覧の際、コーディネーターさんに『間仕切り壁をなくして回遊できる間取りにすれば開放的ですし、生活動線も便利になりますよ』と提案されたんです。入居後に小型犬を飼い始めたんですが、行き止まりがない分、室内を駆け回っていれば散歩が要らないくらい。猫やウサギとも、スペースを分けて上手く棲み分けが出来ています。」

4.リビングリノベーションの費用と工期

リビングのリフォーム費用は、工事内容によって大きく異なります。そのため、一口に「いくら」という相場を提示するのが難しいのです。

天井や壁のクロス張替え・フローリングの張替え、といった単純な内装の変更であれば、費用の目安を知るのは比較的簡単です。
しかし現代のリビングは、ダイニングとキッチンが一体となったLDKが主流ですから、キッチン設備の交換・設置費用も考えなくてはいけません。
またキッチンの場所を移動する場合、配管の移設費用も発生します。

「既存のリビングと隣の部屋をつなげて、一つの空間にしたい」という場合は、壁を解体することになります。
例えば、その隣の部屋が「和室」であれば、造りを洋室仕様に変更することになるでしょう。和室から洋室にリノベーションする場合、和室の畳は厚みがあるため、仕上げの床の高さを揃える必要があり、躯体の床がそこだけ下がっている…という場合もあります。この場合、床下地を組んで床の高さを合わせる必要がでてくる…ということに。

このように、リビングのリフォームと一口にいっても、実際に行う工事の内容はさまざま。「どんなリビングにしたいか」という希望と、既存の部屋の状態によって価格はまったく変わってくるため、必ず事前に見積りをとっておきましょう。

お見積りはこちらから

ひかリノベへのお見積り依頼は、下記の個別相談にて承っております。
「対面キッチンにしたい」「隣室と一体化して広いLDKにしたい」等のご希望を仰っていただければ、プラン提案と、必要な費用の目安をご提示いたします。

工事期間も要確認

工期についても、やはりリビングの広さ・工事の規模によってさまざまです。

壁のクロス張替えなど、部分的なリノベーションは1週間以内で終わることも。
しかし、電気や排水管の工事を含んだ大規模なリフォームや、間取り変更を含むスケルトンリノベーションの場合は、数ヶ月の期間を見込んでおく必要があります。
その間の日常生活はどう対処するのか、家具など一時的な保管場所はどこにするのか……といった問題について、事前に家族で相談しておくとスムーズでしょう。

また「中古マンションや中古戸建住宅を買って、リフォーム・リノベーションして住む」という場合は、完成予定に合わせて入居日を決めることになります。
この場合、入居予定日は念のため、予定の完成日よりも余裕をもって設定しておくことをおすすめします。万が一のトラブルに備えることはもちろん、着工直前に「やっぱりプランを変更したい!」となる可能性もあります。その場合、追加工事の分だけ工期も伸びる可能性もふまえて、スケジュールを組みましょう。

5.リフォーム計画時に注意したい3つのポイント

実際にリビングのリフォームに着手するにあたって、どのような点に気をつければいいのでしょうか。 とくに押さえるべきポイントは、次の3つです。

  • 家族の好みやニーズを把握する
  • 元の間取りや構造をチェックする
  • 冷暖房・採光・収納の変化を想定する

家族の好みやニーズを把握する

リビングリフォームを考える際に、まず注意すべきは、家族のニーズをしっかりと把握することです。家族それぞれがどのような部屋を理想としているのか、どんな機能を必要としているのかを話し合い、リフォームの方針を固めましょう。

家族の意見が一致しないまま着工してしまうと、あとになってデザインや機能に不満が生じてしまいがちです。

  • テレビはどこに配置するか
  • ダイニングテーブルを置くためのスペースはどのくらい必要か
  • フローリングにはどんな木材を使用するか
  • 壁のタイルの配色はどうするのか

というように、具体的な事項を箇条書きにしておくと、漠然としたイメージを言語化でき、整理しやすくなります。リノベ会社の設計担当にも、希望を伝えやすくなりますね。

また各々の好みはもちろんですが、「来訪する人にどう見られるのか」を意識してみるのも良いでしょう。デザインに対してより想像を深めることができ、意見が分かれたときの指針にもなります。

元の間取りや構造をチェックする

住宅やマンションの構造次第では、思い通りの間取りに変更できないこともあります。

代表的な例として上げられるのが、マンションのパイプスペースPS)という給排水管のスペースです。PSの位置によっては、トイレやキッチンの場所を大きく移動できない可能性があります。
PSはマンションの共用部なので、勝手に動かすことができません。キッチンやお風呂、トイレといった水回りがPSから遠すぎると、スムーズに給排水ができなくなってしまいます。

また、マンションによっては、構造上壊せない壁があり、間取り変更の障壁となるケースもあります。
一軒家はマンションに比べるとリノベーションの自由度が高いですが、建物の構造を支える耐力壁(筋交いという補強材が入っている壁)を撤去できないケースがあるので、注意が必要です。また、コンセント・TVアンテナ・LIN配線といった電気配線の移動が難しい場合もあります。

冷暖房・採光・収納の変化を想定する

「間取りを変えてリビングを広くしたい」「間仕切り壁を壊して隣の部屋の一部をリビングに振り分けたい」など、リビングを拡張したいというリクエストはとても多いです。

しかし、リビングの広さを変える場合は、明るさ冷暖房収納の3つが、既存と大きく変化するので、注意が必要です。

とくに部屋の明るさについては広くした分、光量が大きく変化するので、間取りに対してどれほどの照明を確保するのか考える必要があります。一般的なLEDシーリングライトだと、12畳であれば4,500~5,500ルーメン程度の明るさが標準です。

とはいえ部屋の明るさは、サッシの位置・壁のカラー・照明の位置・天井の高さ……とさまざまな要因によって、同じ照明でも体感が大きく変わります。「広いからたくさん照明をつけなくてはいけない」とは一概にはいえません。この点は、リフォームの打ち合わせの中でデザイナーに確認・相談してみましょう。

LEDシーリングライトの適用畳数の表示基準(日本照明工業会より引用)

引用元:LEDシーリングライトの適用畳数の表示基準(日本照明工業会 https://www.jlma.or.jp/akari/syoene/ceiling1.html

また、冷暖房についても部屋の広さや方角に合わせ、必要な性能を事前によく確認しましょう。エアコン以外にも、ヒーターや床暖房など、目的に合わせて複数の器具を組み合わせて計画するのが、心地よい空間づくりのコツです。

収納は、間取りを変更することで生活用品の収納場所が変わることを念頭に入れておく必要があります。収納スペースをどれだけ確保するのか、モノをどれだけリビングに取り入れるのか、全体のバランスを考えましょう。

冷暖房器具の選び方や使いやすい収納スペースの間取りなど、具体的なプランについては、デザイナーと一緒に計画していきましょう。
まずは「冷え性なので、真冬でも暖かく過ごせるようにしたい…」というように、「どういう生活を送りたいか」という視点でご希望を仰っていただければ、それに適した商品やアイデアを提案させていただきます。
工事費や使用したい素材の材料費のお見積もりも、担当コーディネーターや設計士に、お気軽にご相談ください!


【記事監修】大宮 良明(ひかリノベ両国デザイナー )

一級建築士、既存住宅状況調査技術者の有資格者。木造建築の構造計算をはじめ、安全性に配慮した設計を得意としている。「住まいのデザインは見た目のカッコよさはもちろんですが、それ以上に暮らしやすさや安全性が大切だと考えています。長い目で見て『こうして良かった』と思える家を、いっしょにつくっていきましょう」。


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ひかリノベの「中古を買ってリノベーション」は、家探しからリノベーション設計、施工、住宅ローンのご相談まで一貫して行う“ワンチームリノベーション”。
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