
本好きにとって、壁一面の造作本棚はあこがれの収納! 大容量で使い勝手がよく、デザインもオシャレで……とこだわりはじめると、既製品ではなかなか見つかりません。
そこで、リノベーションで「オリジナルの造り付け本棚」を取り入れてみませんか?
蔵書の量やサイズに合わせた造作本棚は、収納として優秀だけでなく、インテリアの一部にもなります。
この記事では、こだわりの造作本棚の施工事例集を紹介するとともに、プランニングのコツを解説。本棚のリノベーションを検討されている方は、ぜひ参考になさってくださいね。
目次
造作本棚アイデア事例集
まずは、実際に造作本棚のアイデア事例を見ていきましょう。
以下は、過去にひかリノベが手がけた造作本棚のリノベーションの一例です。このアイデアを参考に、お家をブックカフェのようなオシャレな空間に生まれ変わらせましょう!
本棚をリビングのフォーカルポイントに

古材とアイアンの本棚(事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0064/)
ダイニングテーブルの正面の壁を、造作本棚にした事例です。壁掛けテレビを中央に配置して、テレビボードも兼用しています。
本棚の棚板には土木工事の足場板として使われていた古材を使用。アンティークな床材やダイニングの雰囲気とピッタリですね。
天然素材ならではの「反り」の課題を解決するために、アイアンのフレームを壁に固定し、その間に棚板を挟み込むという工夫をしています。「積木のようなデザイン」という施主様のリクエストにもマッチし、安定感のあるヴィンテージスタイルの造作本棚となっています。
壁一面のデスクとL字本棚のある書斎

壁一面のデスクとL字本棚のある書斎 ( https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0095/ )
もともと和室だった空間を、書斎にリノベーション。壁一面の広い造作デスクカウンターの上に、L字型に本棚を作り付けました。
本棚の棚板には、造作デスクと同じアルダー材を使用。木の香りとお気に入りの本に囲まれた空間は、まるで居心地の良いブックカフェのようですね。
格子間仕切りでリビングと繋がる書斎

格子間仕切りでリビングと繋がる書斎(事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0065/)
リビングから緩やかに続く空間を格子間仕切りで繋ぎ、木の香り漂う書斎にリノベーション。
壁に沿ってL字に造作したデスクカウンターと造作本棚により、空間を圧迫せずにスペースを効率的に活用できるようになりました。デスクと本棚にはタモ集成材を使用。これはキッチンカウンターと同じ素材で、LDKとの一体感を演出しました。こんな本棚のある書斎なら、リモートワークもはかどりそうですね!
窓下のスペースを本棚に

窓下のスペースを本棚に(事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0085/)
ナチュラルテイストで北欧風のインテリアが映えるリビング空間の一角、窓下のスペースに造作本棚を計画した事例です。
コロナ禍で在宅勤務が増えたお施主様。リモート会議の際に背景が映り込んでも問題ないようなワークスペース、というご希望でした。住戸形状の凹みを利用し、アンティークのデスクの背後に本棚を造作。高さがない代わりに奥行きを確保し、文庫本が2列入る収納力になっています。
間接照明でオシャレにディスプレイ

間接照明でオシャレにディスプレイ ( https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0102/ )
LDKの一角、半面ガラス張りの壁で区切られたワークスペースの背面に、大容量の造作本棚を設置したリノベーション事例です。
室内窓越しにリビングからも見えるため、シックな雰囲気を壊さないようデザイン。棚板や側板に間接照明を埋め込み、オシャレなディスプレイ棚としてもピッタリな仕上がりに。本棚の下半分には引き出しや扉付き収納を配置し、見せる収納と隠す収納とのメリハリをつけています。
三枚引き戸の「見せない」本棚

三枚引き戸の「見せない」本棚(事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0105/)
引き戸を付けて中が見えないようプランニングした本棚の事例です。
造作本棚は本棚自体をインテリアとして使え、いつでも本を手に取れるというメリットがある一方で、本が日焼けする、人の目に付きやすいためにいつもきれいに整理していなければならないというデメリットもあります。
しかしこちらの事例にように引き戸を付ければ、必要に応じて「見せない」収納に早変わり。しかもこちらの本棚は、天井高を生かした大容量サイズ。ごちゃごちゃしがちなリビング周りの収納としても活用でき、お客さんを呼んだときには、引き戸をサッと閉めるだけで部屋をすっきりと見せられますね。
本棚作りのポイント
ここからは、リノベーションで造作本棚をプランニングする際のポイントを解説していきます。
使いやすい造作本棚を作るには、オシャレさだけでなく、使い勝手や効率性が重要。
本棚を収納として最大限に活用するには、はまず蔵書の「量」と「サイズ」を把握しましょう。
奥行が深いほうが多くの本を収容できますが、視認性が高く整理がしやすいのは、一列に並べるスタイルです。
また、増えてゆく蔵書への対応も考えたいもの。可動棚を取り入れることで、本の増減に対応しやすくなります。
では、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
蔵書の「量」と「サイズ」を把握する
造作本棚を計画するときには、まず自分の持っている蔵書の「量(数)」と「サイズ」を正確に把握するのが重要。これをないがしろにすると、本棚のスペースが不足したり、逆に無駄に大きな本棚を作ってしまう可能性があります。
そして本のサイズによっても、最適なスペースが異なります。漫画本や文庫本など、比較的小型の蔵書が多い場合は、ピッチの小さい低めの棚が多く必要。逆に画集など大判の蔵書が多い方は、大判サイズに対応できるスペースを確保する必要があります。
限りある空間を効率的に活用し、使いやすい本棚を作るためには、まず蔵書の「量」と「サイズ」を把握し、それをもとに計画するといいでしょう。
一列に並べる
本の収納は、背表紙が見えるように一列に並べるのが原則。そうすることでどの本がどこにあるか一目で分かり、読みたい本をすぐに見つけて取り出しやすくなるからです。
奥行きの深い棚に二列に並べると収納力はアップするものの、奥にある本が把握しにくくワンアクションで取り出しにくいというデメリットが。
手前の本を取り出してから奥の本を取り出すという手間がストレスとなり、本を探すのも片づけるのも億劫になってしまいます。
便利な可動棚
本好きの蔵書は時間の経過と共に増えていくのが定め。今ある本と異なるサイズの本が増えたとき、固定棚だけでは対応しきれなくなるかもしれません。
そこで便利なのが「可動棚」です。高さや配置をフレキシブルに変えられる可動棚を設けておくと、蔵書の量やサイズの変化にも柔軟に対応できます。
まとめ
本好きさんにとって、大容量でいつでも本を手に取れるオリジナルの造作本棚はあこがれです。リノベーションを予定している方は、リビングや書斎にオリジナルの造作本棚をぜひ取り入れてみてくださいね。
同じ本棚でも素材やデザインによって、様々なお部屋の雰囲気に合わせられます。まずは蔵書の量やサイズを把握し、どんなイメージで本棚を作っていくかイメージを膨らませましょう。
当社ひかリノベでは本棚やキッチンなどの造作家具はもちろん、間取り変更を含む住宅リノベーション全般を手がけています。デザイナー・インテリアコーディネーターの有資格者スタッフが、お客様の希望に沿った理想の住まいの形をデザインいたします。
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