巴里の空の下

薄曇りの空のような淡い色彩に、クラシカルな真鍮のフィラメントライトがやわらかな光と影をおとすH様邸。クラシックとナチュラルが調和したスタイルは、パリジャンシックな趣を感じさせます。

モールディングを施したキッチンの腰壁は淡いグレーに塗装、キッチン背面の壁はユーロプラストでモルタル風に。古材を使ったシャビ―な雰囲気の棚にはガラス瓶を飾って・・・。ユーロプラストで塗装した壁の風合いを邪魔しないように、外へつながるドアはグレーで色を合わせました。バックカウンターは、大理石の天板と真鍮の取っ手を施したアンティークな装い。ときめくアイテムが散りばめられたキッチン空間です。

そして本好きの旦那さまのため、和室は書斎に生まれ変わりました。木に包まれた書斎は居心地の良いブックカフェのようです。造作デスクカウンターと本棚はアルダー材で。金物の色は目立ちすぎないように細身のシルバーを選びました。
天井に張ったレッドシダーは、板一枚一枚がそれぞれの色合いを持っているので自然素材らしい温かみのある雰囲気です。

床はオークの挽き板。書斎の天井のレッドシダーと共に、ランダムに張ることでよりナチュラルな空間に仕上がりました。