リノベーションとリフォームの違いとは?メリット・デメリットや費用の相場を解説

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木の天井とマントルピース風の腰壁でカフェ風の対面キッチンに(事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0119/)

リノベーションとリフォームの違いってなに?」

住まいの工事を考えたとき、多くの人が疑問に思うことなのではないでしょうか。

この記事では、リノベーションとリフォームの違いについて解説。リノベーションのメリット・デメリット、工事にかかる費用と流れ、そして当社ひかリノベのリノベーション施工事例も紹介します。

「自分がやりたい工事は、リノベーションなのかリフォームなのか?」と迷っている方は、ぜひこの記事を参考になさってくださいね。

リノベーションとリフォームの違い

「リノベーション」と「リフォーム」それぞれの言葉の定義は、法律などによって明確に定められている訳ではありません。

しかし一般的には、デザイン設計が入らない場合は「リフォーム」デザイン設計が入る場合に「リノベーション」と使い分けられています。

リノベーションとは

「リノベーション」とは、間取りを変える、内装を自分の好みに合わせて一新するなど、「改修」の意味合いでつかわれる言葉です。

防音性や気密性などの住宅の機能向上、木造戸建て住宅の耐震補強などもリノベーションに含まれます。

リフォームが「汚れたり傷んだり、マイナスになった部分を元のゼロの状態に戻す工事」であるのに対し、リノベーションは「デザイン性を含め、新たな付加価値をプラスする工事」です。

こうした工事には、デザイン設計が欠かせません。そのため「リノベーション=デザイン設計が入る工事」といえるわけです。

リフォームとは

「リフォーム」とは、内装・外装や設備を新築当時の状態に戻したり、汚れや傷みを直したりする「修繕」の意味合いでつかわれる言葉です。

工事の範囲も比較的小規模なものが多く、色褪せたクロスの張り替え、外壁の再塗装、畳とふすま紙の交換、キッチンやトイレ設備の修復などが代表的な工事内容の例です。賃貸物件では入居者が退去した後、原状回復を目的として内装や設備の入れ替えを行うことがありますが、これもまた典型的な「リフォーム」の一例です。

これらの工事はデザイン設計を必要としませんから、「リフォーム=デザイン設計の入らない工事」ともいえます。

リノベーションのメリット・デメリット

ここでは、リノベーションのメリットとデメリットについて解説していきます。

リノベーションのメリット

リノベーションの第一のメリットは、デザインや間取りの自由度が高いこと。
暗くて狭い従来の台所をリビング一体型の対面キッチンに変えたり、部屋数を増やして子ども部屋を作ったり、ファミリークローゼットを新設して収納を集約したりと、ライフスタイルに合わせて住まい全体を自分好みに作り替えられます。

次に、住宅の基本性能を向上させられるというメリットがあります。
築年数が経過した物件は機密性が低く、夏は暑く冬は寒く、結露に悩まされることも。
こうした場合に、二重サッシなどの窓断熱やカバー工法といった壁の断熱施工を行うことで、新築にも劣らない快適な住宅性能を実現できます。

第三には、好きな街に住めるということ。
中古物件は新築に比べて物件数が豊富です。とくに人気のエリアや都心へのアクセスが良いエリアは、新しい建物を建てられる余地がありません。エリア重視で住宅を購入したい場合は、中古物件の方が格段に選択肢が多くなります。
また現在、新築の物件価格は高騰し続けています。そのため「中古を買ってリノベーション」は、費用面でもメリットが大きいといえます。新築よりも安く好みや使い勝手に合った住まいを手に入れられるのが、リノベーションの大きなメリットです。

リノベーションのデメリット

メリットが多いリノベーションですが、デメリットもあります。

まずは工事期間が数カ月かかるということ。
とくに住宅全体を改修するフルリノベーションでは、工期が3~4ヶ月程度かかります。物件購入に住宅ローンを利用した場合は、工事期間もローン支払いが発生するため、新居のローン支払いと工事中の仮住まいの家賃、両方を支払わなければなりません。

また、工事費用が想像しにくいというデメリットもあります。
リノベーションはオーダーメイドの家づくりとなるため、費用もケースバイケースです。工事の内容は物件の状況にも左右され、実際に解体してみなければ、必要な工事の内容とかかる費用が判らない場合も。図面と実際の柱や梁の位置が異なる場合もあり、追加で費用がかかってしまうこともあります。

さらに、リノベーションは既存物件の構造を活かすため、物件によっては間取り変更に制約が生じる可能性があります。
とくにマンションの場合は、共用部分に手を加えることはできません。物件によっては住戸の内側に構造壁があり、希望の間取りの障壁となることも。
戸建て物件はマンションに比べて自由度が高いですが、柱や梁といった主要構造部を変更すると耐震性が損なわれるリスクが。安全性を担保するために、間取りの変更が制限される場合があります。

リノベーション費用のめやす

リノベーションを検討する場合に気になるのがかかる費用です。ここでは一般的なRC造マンションと、木造二階建ての戸建て物件を例に、おおよそいくらでどんな工事ができるかを見ていきましょう。

マンションのリノベーション費用

専有面積60㎡のRC造マンションで水廻り設備の交換、内装の一新といった部分的な改修工事と、間取り変更、造作家具の作成、断熱工事など大規模工事の予算の目安を表にまとめました。当社ひかリノベも加盟しているリノベーション会社ポータルサイト『SUVACO』調べのデータです。実際の工事では、物件の状況や使用する部材のグレード等によって金額が変動しますのでご留意ください。

工事内容
※マンション 60㎡を想定
予算
800万円 1,000万円 1,500万円
水まわり設備の取り換え
内装(床、壁、天井)の一新
間取り変更
造作家具や素材へのこだわり
断熱工事 × ×

データ出典:SUVACO『予算別 リノベーションでできること』 

戸建て物件のリノベーション費用

延べ床面積30坪の木造二階建て住宅を想定した、リノベーションの費用相場の目安は以下の通りです。マンションと同じく『SUVACO』調べのデータです。こちらも、実際の工事では、物件の状況や使用する部材のグレード等によって金額が変動しますのでご留意ください。

工事内容
※30坪/二階建て木造住宅を想定
予算
800万円 1,500万円~ 2,000万円~ 2,500万円~
水まわり設備の取り換え
内装(床、壁、天井)の一新
間取り変更
外装材(外壁、屋根)の更新 ×
窓サッシ入れ替え × ×
外構(門扉、塀)の更新 × ×
耐震補強、断熱工事 × × ×

データ出典:SUVACO『予算別 リノベーションでできること』 

リノベーションの進め方

いま住んでいる自宅や、これから購入する中古住宅をリノベーションしたいと思ったら、まずはリノベーション会社に個別相談を申し込みましょう。

とくに「中古を買ってリノベーション」の場合には、物件探しからトータルで相談できるワンストップリノベーション会社がおすすめ。物件の条件や希望エリア、リノベーションの要望を伝えると、物件探しとリノベーションの計画を同時にサポートしてくれます。
ワンストップリノベーション会社では、リノベーションを前提に物件を提案してくれます。最初にリノベーションプランの概要と費用の概算をまとめ、プランと予算に適した物件を探してくれるのです。

物件が決まったら、プランの詳細や仕様を決定し、それらを反映した工事費用の見積もりを作成します。内容と金額が折り合ったら、正式に工事請負契約を締結します。

工事の着工から完成までの工期は、フルリノベーションの場合は3~4ヶ月。住みながら工事することは現実的でないため、この期間は仮住まいが必要となることが注意点です。

リノベーションの施工事例

こちらでは、ひかリノベが手掛けた最新の施工事例を紹介していきます。どんなリノベーションをしようかお考えの方は、参考にしましょう。

小上がりに腰掛け、キッチンを囲んで

 

マンションのフルリノベーション事例。3LDKを2LDKに間取り変更しました。
I型キッチンをコの字型に変更し、キッチンの前には畳敷きの小上がりを設置。隣のリビングスペース側の窓辺の床を一段下げて、インナーテラスにしています。

クラシカルな表情の「漆喰とヘリンボーン」

マンションのフルリノベーション事例。ワンルームを1DKに間取り変更しました。
漆喰塗装や無垢フローリングのヘリンボーン張りなど、使用する内装材の素材にこだわり、アンティーク家具が映える仕上がりに。洗面コーナー裏にウォークインクローゼットを配し、身支度の動線を集約した合理的なプランが特徴的です。

自由設計防音室でセッションを

マンションのフルリノベーション事例。楽器を演奏される施主様のご要望により、オーダーメイドの防音室を作成しました。
リビング空間には室内窓を設置したリモートワークスペースや、小上がり畳、壁面収納などを設置して、機能面と収納力の向上を両立しています。

木とモールテックスのキッチンでおうちカフェを楽しもう

二階建て木造戸建て住宅の一階部分をリノベーションした事例。
リビングに接する和室と収納を撤去し、広がりのあるリビング空間に生まれ変わっています。対面型にレイアウト変更したキッチンの背後に、大容量のパントリーを新設しました。

おわりに

この記事では、リノベーションとリフォームの違いを解説しました。デザイン設計が入る工事をリノベーション、入らない工事をリフォームと、「デザイン設計が入るかどうか」で区別すれば、どんな業者に相談したらいいか解りやすいのではないでしょうか。

当社ひかリノベは「リノベーション」会社です。マンションも戸建ても対応可能。当社HPの「リノベーション事例集」でも、過去に行った工事の施工事例を紹介しています。

中古物件を購入してリノベーションをお考えの方には、家探しからリノベーションまでワンストップで承っております。居住中のご自宅のリノベーションをお考えの方には、工事中の仮住まいのご案内もトータルで承っております。

現在、ひかリノベのサービス概要をまとめたパンフレットと施工事例集のPDFデータを無料で配布中です。下記ダウンロードボタンより、どうぞお気軽にご覧ください。

 

記事監修

三浦 英樹(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの有資格者。中古不動産購入からリノベーションの設計・施工、インテリアコーディネートまでワンストップで理想の住まいを提供する『ひかリノベ』代表。「住宅は立地や景観、環境のよい『場所』で選び、購入と同時にリフォームやリノベーションを施すことで、自分らしい暮らしをリーズナブルに取得することが可能となります。住宅ローンの返済に縛られることのない、豊かなライフプランの実現を、家探し、家づくりを通じてサポートいたします」

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