リノベーションやフルリフォームの人気は年々高まりをみせています。同時に、マイホームの購入を検討する際、「中古を買って自分好みにリノベーションしよう!」という選択をする方も増加傾向です。
中古を買ってリノベーションを実現する場合、中古物件探しは不動産会社へ。デザインや設計は建築士へ。資金繰りのため銀行へ。そして施工会社を見つける――通常このように、3〜4つほどの会社や専門業者へ依頼・契約することになります。
これだけでも大変な労力と時間がかかることが予想され、尻込みしてしまう人もいるかもしれません。
また複数の会社と契約することで、万が一の問題発生時や変更をしたい場合、どうしても手間がかかってしまうことに……。
そういった煩わしさを解消してくれるのが「ワンストップリノベーション」です。
現在はワンストップリノベーションの会社に依頼することで、物件探しからリノベーション完成まで一社のみで完結することが可能な時代となりました。
今回は、ワンストップリノベーションのメリット・デメリットについて解説します。
より自分に合ったマイホーム探しのヒントにしてみてください。
2020年10月7日初出→2022年10月12日更新
目次
ワンストップリノベーションとは?
「中古を買ってリノベーション」を実現するには、まず施工主となるご自身で物件を探す必要があります。
その他にも、デザインと設計・資金繰りやローンの相談・施工会社への依頼……と、完成までに様々な会社とそれぞれ別にやり取りをするのが一般的です。
これらの工程を一つの会社で済ませることを可能にしたのが、ワンストップリノベーションです。
ワンストップリノベーションを取り扱う会社では、物件探しから完成まで(アフターサービスを含む)、一連の流れを1社で対応します。
もちろん施工主との窓口も一つで済むため、変更や相談もスムーズ。完成までにかかる時間を短縮することにも繋がります。
なにより施工主にとって「今、どんな状況なのか?」といった状況確認がしやすくなることは、安心材料といえるでしょう。
ワンストップリノベーションにも2種類ある
ワンストップリノベーションを謳っている会社には、2種類の仕組みが存在します。
会社を選ぶ際には、多少の注意が必要です。簡単にいうと「どこまでを自社で行っているのか?」という点が異なります。それぞれの違いをみていきましょう。
すべて自社で「オールワンストップ」
オールワンストップを採用している会社の場合、自社で不動産探し・リノベーション(設計)・施工すべてを自社で行っています。
全工程が会社内でのやり取りとなる為、指示や連絡も早く、スムーズに物事を進めることができます。ちょっとした工事の変更をしたい場合も受け入れてもらいやすく、施工主側のメリットも大きいのが特徴です。
他社と連携して「パーシャルリノベーション」
パーシャルリノベーションも、オールワンストップと変わらず窓口は一つです。
複数の不動産会社・設計会社・施工会社と提携することにより、ワンストップリノベーションを実現しています。
そのため実際に設計をしたり、施工を行ってくれたりするのは結局別々の会社ということに。パーシャルリノベーションの会社が「仲介役を担ってくれる」とイメージすると分かりやすいかもしれません。
ワンストップリノベーションのメリット・デメリット
「すべて1社で完了するのは楽だけど、デメリットはないの?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。ここでは、ワンストップリノベーションのメリットとデメリットについてより具体的にご紹介します。
メリット
- 窓口がひとつなので手間が省ける
- かかる費用の分配が分かりやすい
- ローン金利を抑えることができる
- 理想のイメージに近づけやすくなる
デメリット
- 各担当の専門性が高いか判断する必要がある
メリット①窓口がひとつなので手間が省ける
一人の担当者に相談したり変更内容を伝えたりすれば、そこから担当者が各部署へ調整をかけてくれます。やり取りがシンプルであるため、気軽に相談しやすいというメリットも。また、万が一トラブルが発生した場合も、自社内製の出来事であるため「責任の所在がはっきりする」というメリットがあり、安心してマイホーム作りを進めることができます。
メリット②かかる費用の分配が分かりやすい
マイホーム購入時にもっとも気になるのは「費用について」という方も少なくありません。各社HPの施工例を見ると、実際にかかった予算を掲載しているところもあります。
また、ワンストップリノベーションを採用することで、リノベーション重視か?物件重視か?というように、かかる費用を大きく2つに分けて考えることができます。
そういった費用の配分が分かりやすいのも、ワンストップリノベーションを利用するメリットといえるでしょう。
メリット③ローン金利を抑えることができる
通常は、住宅購入にかかるローンとリノベーション工事にかかるローンを別々に組むことになります。すると二重ローンを組むことになり、それぞれのローンに金利がかかってしまうことで費用も手間も2倍に……。
ワンストップリノベーションでは、住宅もリノベーションにかかる費用も一つのローンにまとめることが可能です。その為、余計な出費を抑えることができます。
メリット④理想のイメージに近づけやすくなる
担当者とイメージのすり合わせをしっかり行っておけば、担当者から各部門の担当へ指示を出してくれるので、完成時に不満や後悔が発生しにくく、安心・簡単というメリットも。打ち合わせを行うときも毎回同じ会社で行うことができるため、計画を楽に進めることができます。ちょっとしたデザインの変更や希望も通りやすく、より理想的な住まいづくりが実現可能です。
デメリット~各担当の専門性が高いか判断する必要がある
家を建てるためには、プロの高い専門性と技術を要します。
設計や施工技術に特化した各会社に任せるのと比べて、リノベーション会社の専門性や技術が高いかを自身で判断しなくてはいけません。
ワンストップサービスである故に「やり取りはスムーズだったけど、出来上がった家が欠陥住宅だった」……なんてことになれば本末転倒です。
「オールワンストップ」と「パーシャルリノベーション」どちらのワンストップサービスを採用している会社なのかを含め、会社の運営体制にも気を配って検討しましょう。
リノベ会社選びのポイントは?
オールワンストップとパーシャルリノベーションは仕組みこそ違うものの、窓口が一つでやり取りがスムーズという点には変わりありません。
しかしマイホームを構えるというのは、人生で一番大きな買い物という方が多いはず。
担当者との相性や「各部門に高い専門知識があるか?」「経験は豊富か?」という点を、しっかり見極める必要があります。
現代は、ネットの口コミ情報などに印象を左右されがちですが、一番大切なのは実際に会って話してみること。
会うことで「フィーリングが合う人だった」「感じのいい人だった」という担当者の雰囲気を知ることができます。そういった相手に任せることで、ワンストップリノベーションでの失敗を回避することにも繋がります。
そのほか、会社を選ぶ基準として「イメージの共有がしやすい」「レスポンスが早い」「親身に話を聞いてくれる」といった点もチェックポイントです。
「ココだ!」という会社に出会うには?
まずは、各リノベーション会社の公式HPを見てみましょう。
各社HPには、過去の施工事例が載っています。まずは、自分の理想と近いテイストのリノベーションを行っている会社を見つけましょう。
事例がたくさんあるということは、それだけ実績があるということ。なかにはトータルでかかった予算を載せてくれている会社もあり、それを参考に各社の価格帯などを判断材料にするのもおすすめです。
気になる会社を数社に絞ることができたら、実際に店舗へ相談に行ったり、資料請求や説明会へ参加したりしてみましょう。
ひかリノベの資料請求はこちらから▼
ひかリノベのワンストップリノベーション
ひかリノベで採用しているワンストップサービスの種類は「オールワンストップ」です。
家探しから完成まで、すべての工程を自社内のチームで行います。窓口はもちろん一つ。細かなデザインの相談から、資金やローンに関するご相談も自社の担当者にご相談ください。
以下に、実際にひかリノベがワンストップリノベーションを行った施工事例をご紹介しています。オーナー様のご感想も合わせてご覧になってみて下さい。
回遊動線と真ん中に位置する防音スペースが特長的な事例です。
事前の打ち合わせでオーナー様がスピーカーを使用することが分かっていたため、ワークスペースの壁には遮音機能を施しました。住戸中央に配置したのは、隣部屋への音の配慮のためです。
このワークスペースの周囲を、玄関ホール/ランドリー/キッチン/リビング/WICと回遊する間取りにし、ワークスペースを中央に設けたことで、なかったはずの壁や廊下を生み出しました。統一されたインダストリアルな雰囲気も魅力的に仕上がっています。
造作テーブル付きキッチンと、梁をデザインに昇華したワークスペースが特長的なこちらの事例。タモ材の造作カウンターを前面から横に回り込むようにしつらえ、文字通り「食が暮らしの中心」となるキッチンに仕上がりました。
一方で、戸建てのリノベーションで課題になることも多い、構造上取り壊せない柱や筋交いの扱い。こちらの事例でも、キッチンの真ん中にある柱が取り壊せなかったため、構造計算を行い柱の位置をずらしました。シックな深みのあるグレー塗装で仕上げることで、リビング全体のデザインの調和を乱さないようプランニング。
このような扱いの難しい構造もおしゃれにデザインへ落とし込む方法が取れるのは、ワンストップリノベーションを採用しているひかリノベだからこそ。
キッチン奥に見える筋交い部分も、扱いが課題となった箇所です。室内窓にV字のラインが走っていますが、実はこれは筋交いの一部。室内窓越しにあえて筋交いを見せることで、先ほどのキッチンの柱と相まって、空間にリズムを生み出しました。
こちらのお施主様は、ひかリノベの「Web物件検索」の豊富な物件数、コーディネーターの知識量と人柄に惹かれ、お任せして下さいました。
オーナー様のご希望は「10人ぐらいまで自宅に招いて、パーティーを楽しめるような広々とした空間」と「自宅で友人たちとダーツを楽しみたい」というものでした。これらを叶えるため、細かな相談を重ねながら、ダーツバーのような夜の雰囲気を意識したデザインを重視。ダークトーンでまとめたデザインを落とし込みました。
間接照明で多様な調光・調色が可能な照明計画となっているため、施工担当が使いやすさを重視して「IoT(スマートハウス)」を提案。IoT(スマートハウス)とは、IoT技術を活用して電力消費を管理する住宅のことです。ひかリノベでは、こういった最新設備の設置にも対応しています。
ひかリノベには宅建士・建築士・ファイナンシャルプランナーと、住まいづくりのすべての工程の専門家が在籍。完全内製のチーム体制で、物件探しから内見の同行、購入手続きのサポート。リノベーションの設計・施工。住宅ローンのご利用やリフォーム補助金制度の活用など、お金にまつわるご相談も承っております。さらにご入居後のアフターメンテナンスまでおまかせいただけます。
現在、ひかリノベのサービス概要をまとめたパンフレットと施工事例集のPDFデータを無料で配布中です。下記ダウンロードボタンより、どうぞお気軽にご覧ください。