凪のアーチ・ライン
エリア | 神奈川エリア |
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家族構成 | ファミリー |
面積 | 95.98 ㎡ |
間取り | 4K以上 → 4K以上 |
テイスト | ナチュラル,シンプル,モダン |
特徴 | 土間,造作テーブル付きキッチン |
リノベ費用概算 | 11,700,000円 |
凪のアーチ・ライン
N様邸の暮らしの中心となっているのは、LDKに大きく据えたキッチン兼ダイニング。タモ材の造作カウンターを前面から横に回り込むようにしつらえ、文字通り「食が暮らしの中心」となるキッチンは、憧れる方も多いのではないでしょうか。一方で戸建てのリノベーションで課題になるのが、構造上取り壊せない柱や筋交いの扱い。N様邸のキッチンの真ん中にある柱も、取り壊せなかった柱です。しかし構造計算を行い柱の位置をずらし、またシックな深みのあるグレー塗装で仕上げることで、リビング全体のデザインの調和を乱さないようプランニング。戸建ての経験が豊富なひかリノベだからこそ可能となった広々キッチンです。
キッチンの奥側、室内窓の向こうにみえるお部屋はワークスペース。ここは筋交いの扱いが課題となった箇所です。室内窓にV字のラインが走っていますが、これは筋交いの一部。当初ここには個室をとらないプランもありましたが、構造上動かすことのできないこの筋交いを境として、空間を分けることに。室内窓越しにあえて筋交いを見せることで、先ほどのキッチンの柱と相まって、空間にリズムを生んでいます。また室内窓自体も、一般的な規格サイズより大きめに、オリジナルで造作。表面にゆらぎのあるレトロなガラス越しに、LDKとワークスペース双方から互いの顔がほんのりと感じられます。
ワークスペース手前のアーチの奥にあるのは洗面台。こちらの物件は二階に水廻りが集約され、1階に手洗いスペースがなかったため、今回収納だったスペースを利用して新設しました。照明を点けると、リビング側からはアーチから半円状に光がこぼれ、引き込まれそうな雰囲気に。隣の天高いっぱいのガラス扉の先は、階段が隠されています。このドアを閉め切ることで、冷暖房の風を2階に逃がさないという工夫です。
キッチンの腰部や洗面台、広くした玄関土間はユーロプラストを採用。マットな質感のユーロプラストと、やわらかな風合いのタモ材の木目を、旦那様が選ばれた真鍮のフィラメントライトがやわらかに照らします。