
リノベーションを検討している方は、家具についてどうお考えでしょうか?
「あまり家具にコダワリのない」方から、「家具こそが部屋の全て!」という方まで様々でしょうか。
リノベーションをすれば部屋のテイストはガラリと変わりますが、それに合った家具を選ばなければ、ちぐはぐな印象を与えてしまう部屋になってしまうかもしれません。
家具を選ぶ方法は様々ありますが、この記事ではリノベーションから考えた家具の選び方について見ていきます。
これからリノベーションする方は、家具の選び方が分かりますので、ぜひご覧ください。
1-2.リノベーション+家具でオシャレな部屋にする2つの方法
1-3.部屋に調和をもたらす家具の選び方
1-4.家具選びに参考になるサイト3選
2-1.造作家具のメリットとデメリット
4.最後に
1.リノベーションに合った家具の選び方
ここでは、家具選びの前に考えておくこと、それに、家具でオシャレな部屋にする方法について見ていきます。
1-1.家具のデザインを決める前に確認しておく2つのこと
住まいのサイズと構造の確認、それに、どんな機能の家具が必要か検討することです。
まず、当然ですが、それぞれの部屋の各辺の長さを測り、扉の位置はどこか、コンセントの位置はどこかなど、部屋の基本構造を確認しておきます。
それで、自分はどんな家具が必要か、どんな家具をどこに置くかを検討していくわけです。
いくらデザインが良くても、収納力が足りないとか、使い心地が悪いなどがあったら困ってしまいますよね。
1-2.リノベーション+家具でオシャレな部屋にする2つの方法
リノベーションでオシャレな部屋を実現するために、部屋のテイストから考えていく場合と、好きな家具からイメージしていく場合の2つあります。
まずは、部屋のテイストから考えていくという基本的な方法です。
モダン、ナチュラル、アジアンなど、リノベーション会社の事例から自分の好みのテイストを最初に決めます。
▲ひかリノベの基本4テイスト。家具選びの前に、どんな空間にしたいか検討します。
もう1つは、家具から部屋のテイストを考えていくという方法です。
こちらはすでに自分の決めている家具が合って、そこから空間を創っていくという方法です。
「そんなの少数派でしょ」と思われるかもしれませんが、好きな家具に合った部屋にしたくてリノベーションする方も多いのです。
▲ブランド家具会社の森繁の家具。これなら、和テイストのリノベーションが良いですね。
「この家具に合った部屋にしたい」とリノベーション会社に相談するのは決して無理な相談ではないのです。
1-3.部屋に調和をもたらす家具の選び方
家具の選び方は、選ぶ人の感性によって大きく変わりますが、ここでは、部屋にまとまりが出るような家具選び方を3つほど、ご紹介します。
<同系色でまとめる>
同系色で配置すると、部屋に統一感が出ます。同系色とは似通った色ということですが、下の写真をご覧いただけると分かると思います。
▲ひかリノベ施工事例。同系色のリビング。茶色は自然を感じさせ、温もりや安心感を与えます。
同じ色で統一してしまうと、単調になってつまらなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
<アクセントカラーを入れる>
家具と同じように、「自分の好きな色を入れたい」という方は、アクセントカラーを検討すると良いでしょう。目立つような色を少量配色に加えることで、全体が引き締まり、目を引かせます。
▲ひかリノベ施工事例。空色のドアが目を引きます。
アクセントカラーは、壁一面に利用するのではなく、上の写真のように小面積で効果を発揮します。
<スタイルで選ぶ>
「カラーコーディネートとかは難しい」と考える方は、リノベーションのスタイルから検討していくと分かりやすいです。
例えば、アジアンテイストのリノベーションにするなら、アジアン家具を検討する訳です。
▲メーカーを統一させるのも、まとまりを出す簡単な方法ですね。(参照元:IM DooR Collection)
リノベーション会社に相談もできますし、家具屋にアドバイスを求めても良いでしょう。リノベーション後のパースがあるなら、それを持って行って、「こんな感じの部屋に合う家具ってありますか」と尋ねれば、快く回答してくれるはずです。
1-4.家具選びに参考になるサイト3選
家具選びのことをもっと知りたいという方に、役に立つサイトを紹介します。
<インテリアハート>
インテリア全般を扱ったサイトで、ソファやテーブル、カーテンなど、家具や家電1つ1つの選び方が紹介されています。家具のデザインよりも前に、まずはどんな機能のある家具を選ぶか検討する上で、このサイトは役立ちます。
シンプルモダン家具の専門サイトです。
家具のカラーコーディネートをもっと知りたいという方は、このサイトをお勧めします。事例がとにかく豊富で、家具の選び方も詳しく紹介されています。
2.リノベーションで家具を設置する方法
リノベーションする際には、建物と一体化した家具を設置することができます。
ここでは、オーダーメイドで造る「造作(ぞうさ)家具」と、既製品のパーツを組み合わせて設置する「システム家具」の魅力と注意点について見ていきます。
2-1.造作家具のメリットとデメリット
造作家具とは、造り付け家具とも言って、家に取り付ける家具のことです。大きく3つの魅力があります。
- 材料、形態など、自分の思い通りにできる
- 室内のテイストを合わせることができる
- 地震対策になる
一番の魅力は、何といっても、自分の思い通りにできることですね。オーダーメイドで、形や素材、色やサイズを選ぶことができます。
大きさはミリ単位の調整ができますので、室内を最大限活用することができます。
▲部屋のテイストに完璧にマッチしています。(出典元:ALL HOUSE)
▲ダークブラウンのTVボードとキャビネットが、部屋に落ち着いた雰囲気を与えています。(出典元:HERBAR HOUSE)
さらに、造作家具は壁や床、天井に固定して備え付けるため、地震の時に転倒を防ぐことができるというメリットもあります。
- 費用が高い
- 設計・施工が必要
- 設置後の移動や取り外しが難しい
造作家具はオーダーメイドで、その分、費用が高めです。自分で設計・施工できるのは家づくりを楽しめる方ならメリットですが、楽に済ませたいという方には時間がかかり、面倒なことになるかもしれません。
それに、造作家具は移動や撤去が難しく、リフォーム・リノベーション会社に依頼しなければならなくなることもあります。
2-2.システム家具の魅力と注意点
システム家具とは、既製品のパーツを組み合わせることで、部屋に合ったものにするセミオーダー製の家具です。
- 既存品のパーツを組み合わせることでオリジナリティを出すことができる
- 部屋にピッタリ合った取り付けができる
- 造作家具より安い
システム家具のメリットは既存品でありながら、オリジナリティを出せることです。それに、造作家具と同様に、部屋にピッタリ合った取り付けができるのと同時に、造作家具よりも安く済ませることができます。
▲見事な統一感がある部屋になっています。(出典元:インテリア・雑貨INTERIOR3I)
▲天井の高さを1㎝単位でオーダーできます。(参照元:楽天)
- 部屋に合わない場合は特注で、値段が上がる可能性あり
システム家具は、オーダーメイドの造作家具と比べて、細かい調整が難しいということです。規定サイズに合わなければ特注になり、造作家具と同様に高くなってしまう場合があります。
3.家具付きのリノベーション住宅
リノベーション済み物件の中には家具や家電が付いていて、オシャレな内装が出来上がっているものもあります。賃貸・分譲を検討している方は、次の点を知っておきましょう。
- 初期費用をおさえたい人
- 引っ越しを楽に、手軽に入居したい人
住宅取得に係る消費実態調査(2014 年度)によると、中古住宅購入後1年以内に耐久消費財(電気製品・家具など長期にわたって使われる商品)関連の支出は、平均71.1万円になります。また、初めて賃貸を借りる場合、家具・家電等の購入で10万円程度は見積もっておく必要があります。
家具がついていれば、大きく費用を削減できます。
- 選ぶことができない
- 相場に合っているかチェックが必要
当然のことながら、自分で選ぶわけではありませんから、本当に必要か検討する必要があります。部屋のデザインに合うように置かれているわけですが、使いやすさに満足できるか確認してください。
次に相場に合っているかチェックすることです。家具がついているからと言って割高な物件を購入・賃貸してしまっては元も子もありません。
相場について知りたい方は、「中古マンションの相場・動向の調べ方と値引き交渉2つのコツ」をご覧ください。(戸建てにしても同様に調べることができます)リノベーションして家具付きなら納得できるか、相場からチェックしてみてください。
▲賃貸相場はHOME’Sのサイトが役立ちます。
賃貸の家具付き物件は、他人がすでに使用した可能性があることにも注意しておきたいですね。(「そんなの気にならない」という方なら良いですが)
また、家具・家電が壊れた時はどうするか、借主負担で修理するのか、契約書を確認しておきましょう。
4.最後に
リノベーションと家具について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
リノベーションのテイストに合わせ家具を選ぶか、家具を選んでからリノベーションのテイストを決めるか、それはあなたの気持ち次第です。
また、リノベーションをするのだから、造作家具にチャレンジしてみても良いでしょう。あなただけの住まいの家具を実現できます。
何をするにしても、リノベーション会社が相談に乗ってくれるはずです。
この記事が、皆さまの理想の住まい造りにお役に立てば幸いです。