ヴィンテージマンションとは?魅力とリノベーションのポイント

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ヴィンテージマンションとは、築年数が経過してもなお、価値が認められるマンションのこと。

この記事ではヴィンテージマンションの魅力や探し方、リノベーションのポイントを通して、ヴィンテージマンションについて徹底解説。

ヴィンテージマンションにいつかは住んでみたいという方、築年数に左右されない価値をもつマンションをお求めの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ヴィンテージマンションとは

ヴィンテージマンションとは、築年数が経過しても高い価値を維持しているマンションのことを指します。
明確な基準はないものの、不動産データバンクサービス『東京カンテイ』では、住居用途地域に立地しているマンションのうち、ヴィンテージマンションを次のように定義しています。

  • 築年数が10年以上
  • 一戸あたりの専有面積が90㎡以上
  • 坪単価300万円以上

上記の条件に当てはまらないマンションでも、ヴィンテージマンションとしてメディアで紹介されることは珍しくありません。

ただその場合も共通しているのは、立地やデザイン、管理面などの条件がそろい、多くの人が「その物件でしか得られない価値」を認めているマンションである、という点です。

ヴィンテージマンションの魅力

現在ヴィンテージマンションと呼ばれているマンションは、その多くが、新築当時から「憧れのマンション」として知られていた物件です。具体的にどんな条件が、新築当時から現在に至るまで、人々を惹き付ける魅力となっているのでしょうか。

希少な立地

ヴィンテージマンションの大きなメリットに、希少な立地があります。都心に近く、最寄駅からも近く、周辺環境が整っている「完成された環境」に建っていることです。

都内の代表的なエリアを挙げると、青山や麻布、広尾や赤坂といった高級住宅街として知られているところが該当します。

このようなエリアは築古物件でも人気や注目が集まりやすく、物件数が希少なこともあり、価格相場が安定して高いのが特徴です。

高いデザイン性

ヴィンテージマンションには、デザイン性が高いという魅力もあります。

近年の建築ではあまり見られないようなクラシカルなデザインを採用したり、有名建築家を起用してデザイン性を追求したような物件も。青い瓦屋根や白い塗り壁が特徴的な秀和レジデンスシリーズのように、ブランド化した人気のヴィンテージマンションもあります。

流行に左右されないシックなデザインは、築年数が経っても古くささを感じさせません。逆に高いデザイン性から希少価値が生まれています。

 管理状態のよさ

建物の管理状態のよさも、ヴィンテージマンションの大きな魅力。

外壁などに汚れがなく、草木が手入れされ、エントランスや共用部はルールを守って使われていること。防水や配管など、見た目には表れにくいけれども暮らしにかかわる部分も、適切に維持管理されていること。
このような状態を保つには、日常的な管理と、計画的な大規模修繕が必要不可欠です。

管理状態の良さは、ヴィンテージマンションでなくとも中古マンションを購入する際は重要なポイントとなります。内見で外観の傷みや共用部の使われ方をチェックしたり、過去の修繕履歴や今後の修繕計画を確認するなどして、しっかりと維持管理されたマンションを選ぶようにしましょう。

資産価値

上にあげたような理由から、ヴィンテージマンションは築年数が経過しても安定した資産価値が維持されています。中には新築分譲時よりも値上がりしている物件も。

とくに近年は、築年数の浅さよりも、立地などその他の条件の方が、市場価格への影響が大きいようです。持続可能な社会の実現に向けてスクラップ&ビルド式の住宅供給が見直されていることに加え、都心部では敷地面積を確保した新築を建築しにくいという現状もあり、ヴィンテージマンションに代表されるような立地条件の良い中古マンションに注目が集まっています。

ヴィンテージマンションの探し方

人気のヴィンテージマンションは、通常の中古物件探しや、賃貸を探すときのような方法ではなかなか出会えません。

というのもヴィンテージマンションは人気が高く、市場に出てもすぐ売れてしまうため。ヴィンテージマンションを購入したい場合は、事前のリサーチや綿密な準備が必要です。

おすすめの方法は、希望する物件をあらかじめ不動産会社に伝えておき、希望する物件を売りに出すオーナーが現れたらすぐ連絡をくれるよう依頼しておくこと。売りが出たらすぐ買付に向かうスピード感が大切です。耐震基準や維持費など気になるところがあれば、事前にリサーチしておきましょう。

都内の代表的なヴィンテージマンション

東京都内には、築年数が経過しても価値が高まるヴィンテージマンションがいくつもあります。その一例をご紹介します。

広尾ガーデンヒルズ(渋谷区広尾4丁目)

広尾ガーデンヒルズは、1983年築のヴィンテージマンション。
都心有数の高級住宅地・広尾の高台にあり、高級マンションの代名詞にもなっています。築30年以上が経過していながら、新築時よりも高い坪単価で推移しています。
広尾駅から徒歩5分圏内という好立地でありながら、東京ドーム約1.2倍(66,000坪)の広大な敷地に緑豊かな環境が魅力。敷地内にはカフェやスーパー、クリニックや銀行などもあります。
隅々まで行き届いた管理体制も高い評価です。24時間有人管理で、フロントにはコンシェルジュが常駐しています。

三田綱町パークマンション(港区三田2丁目)

三田綱町パークマンションは、1971年築のヴィンテージ物件ながら、都内でも有数の高い資産価値を誇ります。19階建てツインタワーで、タワーマンションの先駆け的存在です。
麻布十番駅、三田駅、田町駅、赤羽駅など複数の駅が徒歩圏内で、隣には三井グループの迎賓館「三井倶楽部」があるため、敷地内の広大な緑を借景にできます。
全住戸100㎡超の専有面積があり、ゲストルームやミーティングルームなどの共用部も充実。24時間有人管理で、フロントサービスもあります。

ドムス南麻布(港区南麻布3丁目)

ドムス南麻布は、1993年築のヴィンテージマンション。
5階建て全15戸の低層マンションで、一戸当たりの専有面積は150㎡を超えます。
共用部分の壁には大理石を使用し、バカラのシャンデリアをしつらえたエントランス、ヴェルサイユ宮殿にも採用されているフォンテーヌ社のドアハンドル、居住者専用の屋内プールと、バブル期のマンションらしい贅を尽くした物件です。

秀和レジデンスシリーズ

秀和レジデンスは、秀和株式会社が設計・建設・販売した分譲マンションのシリーズです。
1964年築の「秀和青山レジデンス」を皮切りに、都内を中心に134棟を展開。
六本木や西麻布など好立地の物件が多く、青い瓦屋根と白いモルタル塗りの壁、アイアン柵のバルコニーが特徴。
そのデザイン性の高さから、現在までファンが多いマンションブランドです。

ヴィンテージマンションのリノベーションのポイント

ヴィンテージマンションはリノベーション前提で購入する人も多いです。築年数が経過している分、間取りや設備が現在のライフスタイルに合わない場合があります。快適に暮らすには、自分のライフスタイルに合わせた間取りや設備を計画することがポイントとなります。

一方で、ヴィンテージマンションを選ぶ方は、やはりヴィンテージならではの魅力、その物件ならではの個性に惹かれるという方が多いでしょう。リノベーションの際も、ぜひその物件独自の外観や共用部のデザインを意識されることをおすすめします。

ヴィンテージマンションの多くは、管理規約が厳しい傾向にあります。物件によってはできるリノベーションが制限されたり、管理組合の許可が必要な場合もあるため、マンションリノベーションの実績が豊富な会社に依頼することが大切です。

まとめ

築年数を経てもなお変わらぬ価値を認められている「ヴィンテージマンション」は、希少な立地、高いデザイン性、管理状態のよさ、そしてこれらに基づく資産価値の高さが魅力です。

人気があり空きが出てもすぐに入居者や買い手がつくため、通常のマンションのように市場に出回りにくいという特徴も。そのため購入を希望される方は、物件情報をやみくもに探すより、あらかじめ不動産会社にお目当ての物件を伝え、販売情報が出たらすぐ連絡をくれるよう依頼する方法をおすすめします。

ひかリノベではマンション探しから資金計画、理想の住まいづくりを実現するリノベーションまでワンストップで行っています。ヴィンテージマンションをリノベーションして住みたい! という方は、ぜひひかリノベまでお気軽にご相談ください。

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記事監修

三浦 英樹(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの有資格者。中古不動産購入からリノベーションの設計・施工、インテリアコーディネートまでワンストップで理想の住まいを提供する『ひかリノベ』代表。「住宅は立地や景観、環境のよい『場所』で選び、購入と同時にリフォームやリノベーションを施すことで、自分らしい暮らしをリーズナブルに取得することが可能となります。住宅ローンの返済に縛られることのない、豊かなライフプランの実現を、家探し、家づくりを通じてサポートいたします」

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