あの古びた倉庫がカフェに!?リノベーションで生まれる魅力

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倉庫

倉庫を改造したカフェやレストラン、オフィスが話題になっているのをご存知でしょうか?

倉庫には様々なものを収納しておく広々としたスペースがあり、このスペースを有効活用して、カフェなどの飲食店やオフィスを造るわけです。

レトロな感じがする倉庫の外観と、内部のおしゃれなインテリアが、面白いギャップを生み出します。この内と外のギャップ既存物件を有効活用する在り方が、多くの人やメディアの注目を集めているのです。

本日は、レストランやショップなどの商業施設、倉庫を改造してオフィスなどの職場を造る倉庫リノベーションについてご紹介します。

倉庫をリノベーションして、ユニークなお店や職場を開きたい人は、実際に行う際のポイントが分かりますので、ぜひご覧ください。

1.倉庫リノベーションで造られたお店の魅力

倉庫をリノベーションすれば、カフェやレストラン、オフィスにも変えることができます。ここでは、4パターンの変更について見ていきます。

1-1.倉庫をカフェに変える

倉庫をリノベーションしたカフェは、かなり紹介されていますが、一番倉庫らしい感じがするカフェをご紹介させていただきます。

北海道の札幌にあるタムラ倉庫です。外観は完全に倉庫ですが、中はレトロな雰囲気のカフェになっています。

ご店主のブログで、タムラ倉庫ができるまでが紹介されていますので、倉庫をカフェにしたい方には参考にしてみてください。(友人と一緒に遊びながら造っていったそうです。)

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▲タムラ倉庫外観。良く見なければ通り過ぎてしまいそうです。(出典元:札幌カフェ部~活動報告~

こちらの倉庫は築50年の鉄骨モルタルの2階建てで、車関係の倉庫でした。

築50年の物件という味が出てますよね。「古い建物を大事にしたい」という気持ちがある方が、倉庫リノベーションに向いているのでしょうね。

1-2.倉庫をショップに変える

ショップとしてご紹介させていただくのは、静岡県沼津市でオープンしたカフェ&インテリアショップの「Misson Bay」です。

こちらは、プロダクトデザイン会社100percentの直営店で、アメリカのサンティアゴにあるミッションベイから命名したということです。

misson bay
▲ミッションベイの外観。倉庫が白と黒のツートンカラーでペイントされています。(出典元:フォト蔵

こちらのお店は、グッズの販売だけではなく、カフェも運営されています。

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▲ミッションベイの店内。洋風なアイテムが多そうです。(出典元:美術手帖

倉庫は元々は荷物を格納しておくスペースです。その広いスペースでショップを開くのは合理的なことなのかもしれません。倉庫の広々スペースで何を販売するか、それに、商材に合ったインテリアを目指してください。

1-3.倉庫をオフィスに変える

倉庫をリノベーションすれば、普通のオフィスにはないユニークさを実現できます。他社との差別化は多くの会社の課題になっているでしょうが、倉庫をオフィスにすることは、確かな差別化になります。

紹介させていただく倉庫リノベーションは、株式会社ワークヴィジョンズのオフィスです。

東京の品川に拠点を持つアトリエ系設計事務所ですが、倉庫をリノベーションしたオフィスになっています。

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▲1階の打ち合わせ・来客用のスペースで、巨大プロジェクターもあります。(出典元:COLOCAL)

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▲2階は、模型制作スペースだそうです。これだけ広いと何でもできそうですね。(出典元:WORKVISIONS)

COLOCALにワークヴィジョンズ代表の西村浩氏のお話が載っています。

「倉庫という空間の豊かさは、僕らの思考や活動の幅を大きく広げてくれました。」とお話しされていますが、この広さ、自由さこそ、倉庫の魅力なのでしょうね。

倉庫リノベーションは、他社との差別化であると同時に、会社をクリエイティブに変えることにもつながるのです。

1-4.倉庫をワーキングスペースに変える

倉庫がオフィスとして活用できるということは、倉庫は働くスペースとして役に立つということです。

栃木県宇都宮市に、HOTTANという「新しい働き方をする人のためのコワーキングスペース」がありますが、こちらは倉庫をリノベーションして造られた施設です。

コワーキングスペースとは、独立した個人が事務所として共同で使用する空間のことです。低コストで利用可能で、別の仕事を持つ者同士が交流できる場所にもなります。

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▲打ちっぱなしの壁と天井が、倉庫らしさを醸し出しています。(出典元:HOTTAN

この倉庫スペースで自分の仕事に没頭しても良いですし、他の利用者と交流することもできるわけです。lこれだけ広ければ、イベントの場としても、コミュニケーションの場としても役に立ちますよね。

 

2.実際に倉庫リノベーションをする方法

倉庫リノベーションの魅力を分かっていただいたところで、実際に倉庫リノベーションをする前に確認しておくべきポイントをまとめます。

2-1.倉庫リノベーションのプロセス

倉庫リノベーションは、物件探し→用途変更手続き→リノベーションというプロセスで進んでいきます。

用途変更とは、建物の当初の使用目的(用途)から別の用途に変えることで、用途変更を含んだリノベーションをコンバージョンと言います。

100平米以上の倉庫をレストランのような人が集まる建物(特殊建造物)にコンバージョンする場合は、用途変更確認申請手続きが必要になります。

この辺は、リノベーション会社や建設会社に確認してみてください。

費用も様々で、書類がそろっていない場合、昭和56年以前の旧耐震の建物は補強工事が必要な場合など、余計にお金がかかってしまうケースがあるので、専門家に確認してみましょう。

リノベーションにかかる期間も工事内容によって様々ですが、1~2ヶ月を目安に考えておきましょう。

2-2.倉庫リノベーション前に確認しておくべき3つのポイント

倉庫リノベーションで注意すべき3つのポイント

  • リノベーションにふさわしい物件か
  • 高くなりがちなリノベーション費用
  • 実際に使うイメージはできているか

まずは、リノベーションにふさわしい物件かどうかよく確認する必要があります。

倉庫は当然のことながら、ものを置く場所として使われることを目的に造られており、食事の場、生活の場として使われるのを想定していません。配管設備が整っていないことが多いですし、通気性、採光、防犯面などが考慮されていない場合がほとんどで、カフェやレストランにするには大掛かりな工事が必要になります。

そのため、通常のリノベーションよりも費用が高くなりがちです。「お金がないから、節約を兼ねて倉庫をレストランにしたい」というような考えはあまり現実的ではなのです。

また、倉庫は「広くて使い道が豊富」というメリットがありますが、デメリットもあり、空調などの光熱費がかかること、掃除が大変なこと、固定資産税などのランニングコストがかかることが挙げられます。

これらの面を考慮して、自分の理想通りのスペースにする必要があるのです。リノベーション後の使い方をしっかりイメージしてから、行ってくださいね。

2-3.倉庫リノベーションの依頼先

倉庫リノベーションは、リノベーション会社や建設事務所に依頼するのが一般的です。

ここでは、お勧めのリノベーション会社3社を紹介します。物件探しから施工まで、一括で相談に乗ってくれるはずです。

株式会社イーソーコ総合研究所

倉庫リノベーションの先駆的存在が、この株式会社イーソーコ総合研究所です。

株式会社イーソーコ総合研究所は、倉庫リノベーションだけではなく、倉庫の修繕、物流施設としての設計など、倉庫全般のコンサルティングを行っています。

施工事例を見ると、カフェやオフィス、ギャラリーやサロンなどの施工事例が充実しています。

倉庫リノベ
倉庫リノベーションHP。ベルトコンベアで事例紹介をしているのが面白いです。

ブルースタジオ

ブルースタジオと言えば、デザイン性に優れたリノベーション会社として有名ですが、倉庫リノベーションの施工も行っています。

そもそも、ブルースタジオは「ホシノタニ団地」など、コミュニティを変えるような大胆な取り組みを行っている会社でもありますので、どんなことでもすんなり相談に乗ってくれそうです。

ブルースタジオ
ブルースタジオHP。個別相談会も行っています。

エイトデザイン

名古屋を中心に活躍するエイトデザイン株式会社は、コンバージョンの施工事例が豊富で、サイトデザインも面白く、一見の価値ありです。

名古屋方面で、コンバージョンしたいという方は、まずはこの会社ではないでしょうか?

エイトデザイン
エイトデザインHP。料亭をオフィスにした事例もあります。

3.倉庫リノベーションが難しい場合の倉庫風リノベーション

「倉庫リノベーションは敷居が高そうだ・・・」と感じられた場合は、倉庫風のリノベーションを検討されると良いでしょう。

倉庫リノベーションを検討した方は、「倉庫のデザインに憧れがある」か、「倉庫の広いスペースを利用したい」のどちらか、あるいは両方だと思います。

倉庫のデザインに憧れがあるなら、普通の建物を倉庫風に改造して、カフェやレストランにもできます。排水設備や冷暖房、電気設備などが整っている物件なら、リノベーション費用を節約することができます。

また、倉庫のような広いスペースがほしいなら、デザイナーズ物件で探しても良いでしょう。

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▲倉庫の雰囲気を出したいならインダストリアルデザインがお勧めです。(出典元:MARCHI CUCINE

倉庫風リノベーションをしたい場合は、リノベーション会社に相談してみてください。

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ひかリノベの横浜ショールーム。ビンテージ風デザインです。

4.最後に

倉庫リノベーションについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

倉庫は広々空間で頑丈という魅力がありますが、照明や給排水管などの設備が整っていないので、通常のリノベーションよりも高くなってしまいます。そのため、「費用を節約してお店を開きたいから、倉庫を利用する」というのは現実的ではありません。

倉庫リノベーションの魅力と注意点を理解し、「お金をかけても良いから、理想の空間を実現したい」という方に、倉庫リノベーションは向いています。

もし、お金はかけられないけど、倉庫のような空間が欲しいという方は、倉庫風リノベーションを検討してみてください。

この記事が、皆さまの理想の空間造りにお役に立てば幸いです。

執筆は、ひかリノベの施工管理、高橋でした。

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高橋 冬

リノベーション専門会社「ひかリノベ」設計担当

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