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ツーバイフォーとはどんな工法?メリットや耐震性などを解説

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Two-by-four method

木造住宅の中には、ツーバイフォー工法で建てられているものがあります。

「ツーバイフォーの家は耐震性が高い」などと言われますが、そもそもツーバイフォーがどんなものなのか、一般的な木造住宅とどう違うのか、よくわからない方も多いかもしれません。

今回は、ツーバイフォー工法の特徴やメリットをご説明します。

ツーバイフォー工法とは

ツーバイフォー(2×4)工法は、木造建築の工法の一種です。日本の法律では「枠組壁工法」と呼ばれています。

アメリカやカナダでは主流となっている工法で、まず、2インチ×4インチ(1インチ=25.4㎜)の木材でフレーム(枠組)を組み立てます。そこに合板を張ってパネル状の壁や床・天井をつくり、組み合わせることで構造をつくります。

出典:(一社)日本ツーバイフォー建築協会「ツーバイフォー工法の構造材の例」 (https://www.2x4assoc.or.jp/images/build/trait_img04.pdf)

ツーバイフォー工法の構造材の例
出典:(一社)日本ツーバイフォー建築協会
ツーバイフォー工法の構造材の例

 

2インチ×6インチの材や、2インチ×8インチの材を使用するツーバイシックス(2×6)、ツーバイエイト(2×8)もありますが、材のサイズが違うだけで基本的なつくりは変わりません。

日本には、明治時代には既にツーバイフォー工法の前身となる工法が導入されていました(北海道の観光名所にもなっている「札幌時計台」もそのひとつ)。
1974年には、建築基準法に基づいて技術基準がつくられ、本格的に普及していきました。

在来工法との違い

日本の木造住宅の大部分は、在来工法で建てられています。

正確には「木造軸組工法」といい、柱や梁を組み立てて構造をつくります。壁のような「面」ではなく、「線」で構成されているのが、ツーバイフォーとの大きな違い。極端に言えば、柱や梁や筋かいだけで建物ができてしまうのです。

建て方も、壁を建てるようにつくるツーバイフォーに対し、柱を立てて梁をかけ、屋根をつくってから壁や床をつくっていきます。

ツーバイフォーのメリット

日本ではまだなじみの薄いツーバイフォー工法ですが、そのメリットは決して小さくはありません。

地震や風に強い

ツーバイフォー工法の建物は、四方の壁、床、天井で構成される六面体なので、地震や風の力を面で受け止めます。在来工法に比べ、建物にかかる力が分散されやすいので、耐震性や耐風性に優れています。ただ在来工法でも耐力壁を多く設けられていれば耐震性・耐風性に強いといえます。

断熱・気密性が高い

断熱・気密性も、面で構成されるツーバイフォー工法のメリットです。断熱材は枠組の間に充填すれば良いので施工しやすく、すき間もできにくいなど、工法自体が高性能化に向いたつくりになっています。

耐火性が高い

枠組を構成する材が、空気の流れを遮断するので、壁や床、天井の内部が火の通り道にならず、他の部屋への延焼を遅らせます。ツーバイフォー工法は省令準耐火建築物の扱いになるので、火災保険料は在来工法の2分の1以下で済みます。

工期が短く、精度も高い

ツーバイフォーは、誰でも家が建てられるよう、木材から釘一本に至るまで寸法が規格化され、設計や工事の進め方にも合理的なルールがあるので、短工期で質の高い建物ができます。施工者の技術に左右されることも少なく、DIYも不可能ではありません。

ツーバイフォーのデメリット

メリットがあればデメリットもあります。ツーバイフォーのデメリットになるのは、どんな部分なのでしょうか。

間取りが制限されやすい

構造上、壁を減らしたり、後から撤去することが難しいため、広い部屋がつくりにくいなど、在来工法ほど間取りが自由にならない側面があります。リフォームでの間取り変更も、制限を受けやすくなります。ただ物件により壁を取り除ける箇所もありますので、リフォーム会社に確認しましょう。

大開口がNG

これも壁で構造をつくっているがゆえの問題で、壁の強度を損なう大きな開口部(窓)はつくりにくくなります。壁の4分の3は開口部にすることができるので(4分の3はあくまでもMAXです)、大きな問題にはなりにくいのですが、窓の大きさにルールがあることは覚えておきましょう。

結露が発生しやすい

気密性が高いうえ、乾燥した気候の北米で生まれた工法なので、室内に湿気がこもりやすく、温度差による結露が発生しやすくなります。断熱がしっかりしていればそれほど心配はいりませんが、中古住宅など古いものは要注意。

ツーバイフォーは耐震性が高いって本当?

在来工法の場合、建物に加わった力は柱や梁を伝わっていき、ひとつの部材や部材同士の接合部に力が集中します。その結果、建物全体が歪んだり、ひどい場合は部材や接合部が損傷して、損壊や倒壊が起こってしまいます。

一方、ツーバイフォーはメリットの部分でも説明した通り、面で構造をつくるので、外から大きな力が加わっても、壁全体に力が分散されます
力が一カ所に集中しないので、建物が変形しにくく、損傷もしにくいのです。

ただし、在来工法も進化しており、最近では構造用合板を使って壁を強化することが当たり前。ツーバイフォーに近いつくりの在来工法が増えています。

さらに、弱点になりやすい接合部の補強も、2000年の建築基準法改正で明確な基準ができたため、在来工法とツーバイフォーの性能差はかなり小さくなっています。

築浅の建物であれば、在来工法とツーバイフォーには大きな差はないと言っても差支えないでしょう。一方、築年数が経過した物件であれば、耐震性の面ではツーバイフォーが有利だと言えます。

ツーバイフォーのリフォーム、どこまで可能?

どんな工法の建物でも、構造に関わる部材を取り除いてしまうと、耐震性が低下してしまう恐れがあります。

ツーバイフォーの場合、構造=壁なので、既存の壁を安易に撤去することはできません

構造に関わらない間仕切り壁であれば問題はありませんが、耐力壁(建物にかかる荷重を支える壁)は、どのように配置するか、厳密に規定されているため、撤去・移動するには、建物全体を見ながら慎重に検討する必要があります。

在来工法も、もちろん耐力壁の量や配置には配慮が必要ですが、ツーバイフォーよりは自由度が高く、間取り変更はそれほど難しくはありません。リフォーム・リノベーションにも対応しやすいでしょう。
ツーバイフォー工法の住宅で、間取り変更を伴う大規模なリフォーム・リノベーションを希望する方は、まず専門家に相談してください。

どんな工法の住宅にも、メリットがあればデメリットもあります。ツーバイフォー工法ならではの特徴を理解して、あなたに合ったマイホームを見つけてください。


【記事監修】大宮 良明(一級建築士、既存住宅状況調査技術者)

一級建築士、既存住宅状況調査技術者の有資格者。木造建築の構造計算をはじめ、安全性に配慮した設計を得意としている。「住まいのデザインは見た目のカッコよさはもちろんですが、それ以上に暮らしやすさや安全性が大切だと考えています。長い目で見て『こうして良かった』と思える家を、いっしょにつくっていきましょう」


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