ゲーム実況配信におすすめの防音対策は?

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最近YouTubeなどの動画配信サービスで多いのが、ゲーム実況配信です。コロナ禍でおうち時間が増えたことも人気の要因の一つですが、ゲーム実況配信で気になるのが家族や隣家への騒音の問題です。

ほとんどの場合、大きめなリアクションを取ったりトークを交えながら配信したりするので、つい大声を出してしまった時など、気になる方も多いのではないでしょうか。そこでこちらの記事では、ゲーム実況配信での防音対策の必要性や、自分でもできる防音対策を詳しく解説。
既にゲーム実況配信をしている方はもちろん、これから配信したいと考えている方も参考にしましょう。

ゲーム実況配信に必要な防音対策とは

ゲーム実況配信に防音対策など必要ないのでは?と思われる方がいるかもしれませんが、次の二つの理由から、ゲーム配信に防音対策は欠かせません。

配信の音が室内に漏れないように

壁の薄いアパートやマンションでは、隣の部屋の物音や声が漏れてしまいます。特に配信時は大きな声を出す可能性が高く、隣の家から騒音の苦情が入ってしまう可能性が。
一人暮らしの部屋でなく一軒家に家族で暮らしている場合でも、自室から漏れる声が他の家族に迷惑になることが考えられます。

また音が周りに漏れる心配をするばかりに、自然なリアクションが取れず声を張ってしゃべれないと配信自体のクオリティにも大きく影響します。
動画のクオリティは登録者数や再生回数に直結します。何より実況している本人が心からゲームを楽しめないという状況になりかねません。

収録時に室外の雑音が入ってしまわないために

動画収録時に外から聞こえる車の音や騒音、他の部屋からの家族の声が入ってしまうと、視聴者は興ざめしてしまいます。
ゲーム実況で重要なのは、視聴者もついのめりこんでしまう動画の臨場感です。しかしそこに外を通っている宣伝カーの声が入ったり、隣の部屋からのテレビの音や誰かがしゃべっている声が聞こえてしまうと、動画の内容が頭に入らず視聴者の注意はそちらにそがれてしまいます。

視聴者を引き付ける動画かどうかも配信のクオリティに大きく影響します。
このような理由から、ゲーム実況配信には適切な防音対策が欠かせないという訳です。

自分でできる防音対策

こちらでは自分でも簡単にできる防音対策を紹介します。賃貸物件に住んでいる方や、部屋を自由にリフォームできない方は、防音グッズを導入することで簡単に防音対策できる方法から検討してみましょう。

一口に防音と言っても、その方法には音を跳ね返すことで室外に漏らさないようにする「遮音」と、音を吸収して外に漏れるのを防ぐ「吸音」の二種類があります。ゲーム実況では音が反射してしまうと音声が聞き取りにくくなってしまうため、「吸音」を主とした防音対策が適しています。

高性能マイクの使用

防音対策には高性能マイクの使用がおすすめです。「防音なのに高性能なマイク?」と思われる方がいるかもしれませんが、高性能マイクの使用が結果として防音につながります。

高性能マイクは「小さな音量でも良い音で拾ってくれノイズが少ない」という特徴があります。一方で性能の低いマイクは大きな声を出さないと音を拾ってくれません。防音を気にする場合、そもそもの声の大きさはとても重要なので、マイクを高性能のものに変えるだけでも出す声の大きさが小さくでき、防音につながります。

マイクの性能には「入力感度」という項目があり、ある一定の音をキャッチした時にどのくらいの電気信号を出力できるかを数値化しています。0に近いほど高感度で、小さな声でも大きな音として出力できるため、マイクを選ぶ際は入力感度の値が小さいものを選ぶようにしましょう。

防音カーテンの設置

次の簡単な防音対策は、普通のカーテンを防音カーテンにするという方法です。カーテンの種類には遮光などの他に、防音性能が高い商品があります。防音カーテンは遮音性や防音性に優れていて、中でも中高音域の防音に効果的。中高音域に含まれるのは次のような音です。

  • 人の話し声
  • 映画の音声
  • 工事現場の騒音
  • ピアノの演奏音
  • 電車や自動車の通過音

このように防音カーテンには、人の話し声程度の中高音域を防音するのに高い効果を発揮。外からの騒音を室内に入れない効果があるのはもちろん、実況している声を吸音するのにも防音カーテンはおススメです。
防音カーテンを選ぶ際は、窓枠の寸法よりも少し長めのものを選ぶのがポイント。またひだが多いものよりもひだのないタイプの方が、音が漏れる隙間が少ないため防音効果は高いでしょう。カーテンの端部分はマジックテープや画びょうなどで窓枠と密着させると、更に防音効果が高まります。
生地の厚いドレープカーテンの内側に、防音効果のあるレースカーテンを重ねる方法も効果的です。

防音カーテンの中には遮光や遮熱性能を備えたものもあるため、色や柄だけでなく性能にもこだわって選んでみてはいかがでしょうか。

床や壁に吸音マット・吸音シートを張る

床や壁に吸音マットや吸音シートを張る方法も、防音対策に効果的です。
床にラグやカーペットを敷いている方は、その下に吸音シートを張ると、床から音が振動として他の部屋に伝わるのを防げます。またフローリングや畳敷きの部屋なら、クッション性のある吸音マットを敷き詰める方法がおすすめ。
ジョイントタイプの吸音マットなら部屋の広さに合わせて敷き詰められ、ホームセンターなどでも手に入ります。見た目が…という方は、絨毯やカーペットの下に吸音マットを敷くとインテリアにも影響しません。

壁からの音漏れが気になるようなら、グラスウールやポリウレタン、コルクなどの吸音材が入っている吸音シートを壁に貼り付けましょう。卵のパックや段ボールでも代用可能ですが、壁一面に敷き詰める必要があるため、デザインや柄が選べる吸音シートがおすすめ。

ただし吸音シートは壁紙に直接貼り付けるため、はがした時に粘着面が壁に残ったり、既存の壁紙を破ってしまう恐れがあります。賃貸物件にお住まいの方や、壁紙を汚したくないという方は、事前によく確認してから貼るようにしましょう。

ドアや窓の隙間を埋める

ドアや窓の隙間を埋める方法も、防音対策としておすすめです。ホームセンターなどで売っているクッション性のある「すきまテープ」を、窓サッシや引き戸、窓枠などに貼るといいでしょう。

すきまテープにはウレタンやモヘア、ゴムや布製など様々な種類があります。最も耐久性や防音性が高いのはゴム製ですが、ゴムの厚みがありすぎるとドアが閉まらなくなってしまうので気を付けて下さい。
すきまテープで防音対策をすると、隙間風が入らなくなるので防寒対策や防虫対策にも有効です。価格は数百円から、厚さや幅も各サイズがそろっています。簡単に手に入り、手軽に取り付けられるので、試さない手はありません。

簡易防音ブースを用意する

もっと防音性を高めたいという方は、簡易防音ブースを部屋に設置するという方法があります。価格は数万円台からあり、組み立て式も多いのでネットで注文して自分で組み立てることが可能です。広さは半畳程から畳枚分ほどと数サイズあり、大きなものなら中にテーブルやいすを入れて座ってゲーム実況が出来ます。

壁や天井、床をすべて囲めるので、高い防音効果が期待でき、自分だけの秘密基地や個室のような感覚で使えます。素材は段ボール製やウレタン製など様々で、壁や床に固定しないので賃貸物件でも気にせず設置できるのがメリットです。

本格的な防音室をリノベーションで

より本格的な防音室が欲しいという方は、リフォームやリノベーションで部屋丸ごと防音室にしてみては?
自宅に防音室があれば深夜でも時間を気にせずゲーム実況配信ができます。また配信で使っていない時は楽器を演奏できるだけでなく、ホームシアターとして使うことも可能です。自宅をリフォームするタイミングで防音室を作れば、壁に吸音材を入れたり床を二重にする工事も一度に済ませられるでしょう。

防音室リフォームは、目的や用途によって工事方法が異なり、木造や鉄筋コンクリートなど建物の構造によっても防音性能を変える必要があります。通常の建築業者やリフォーム業者が作るのは難しく、音や防音に関する専門知識も必要。
防音室リフォームをしたい場合は、ぜひ防音工事に特化した専門会社に依頼して下さい。

マンションのフルスケルトンリノベーションを得意とするひかリノベでは、ライブハウスやミュージックスタジオの防音工事も手掛ける昭和音響さんと提携しました。
引渡し前にはJIS規格の防音レベル測定を実施し、工事品質の高さも申し分ありません。

ひかリノベを通して購入した中古マンションに、新しく防音室を作りたいという場合も、設計段階からご相談に応じられます。ゲーム実況配信を自宅で始めてみたいという方や、本格的な防音室が自宅に欲しいという方は、ぜひひかリノベにお任せください。

現在、ひかリノベのサービス概要をまとめたパンフレットと施工事例集のPDFデータを無料で配布中です。下記ダウンロードボタンより、どうぞお気軽にご覧ください。

記事監修

昭和音響

一級建築士在籍の防音設計事務所。マンションや一戸建・築古・木造と幅広く防音工事を手掛ける。防音性能はもちろんのこと、ピアノやドラムなど楽器それぞれの最適な音量や表現方法にも着目し、気持ちよく演奏ができる防音室を提供している。2021年よりひかリノベと提携。これにより、ひかリノベでもお部屋の防音工事が可能となりました。

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