2025年住みたい街ランキング~南の横浜・北の大宮の二強時代に

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どんな家に住むか、と同じぐらい大事なのが「どの街に住むか」。

もちろん、家族構成や仕事、ライフスタイルによって住みやすい街も人それぞれです。

今回は、リクルートの「SUUMO住みたい街ランキング2025首都圏版」(2025年3月6日発表)の結果から、住みやすい街・良い街はどんなところなのかを探ってみましょう。

これからマイホームをご検討の方はぜひ参考にご覧ください。

「住みたい街ランキング」上位の街(駅)は?

SUUMO住みたい街ランキング」は、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に住む20~49歳の男女10,000人を対象に、「今後住んでみたいと思う街(駅)」を調査したアンケート。

賃貸か持ち家かは不問、いま実際に住んでいる街も問わず、あくまで「今後住みたい」街を問う内容となっています。

さっそく2025年の結果を見てみましょう。まずはトップ10から。

順位 駅(沿線) 得点
1位 横浜(JR京浜東北線)  1607 点
2位 大宮(JR京浜東北線) 1088点
3位 吉祥寺(JR中央線) 868点
4位 恵比寿(JR山手線) 826 点
5位 東京(JR山手線) 733 点
6位 池袋(JR山手線) 716 点
7位 新宿(JR山手線) 703 点
8位 品川(JR山手線) 690 点
9位 目黒(JR山手線) 656 点
10位 渋谷(JR山手線) 639 点

首都圏版1位は今年も「横浜」となり、2018年から8年連続トップを継続しています。
2位の「大宮」、3位の「吉祥寺」、4位の「恵比寿」と、上位4駅が昨年と同順位でした。
5位の「東京」は、過去最高順位を獲得。
4位~10位は山手線の沿線が独占する結果となりました。

続いて11~20位です。

順位 駅(沿線) 得点
11位 浦和(JR京浜東北線) 580点
12位 武蔵小杉(東急東横線) 515点
13位 鎌倉(江ノ島電鉄線) 495点
14位 船橋(JR総武線) 487点
15位 立川 (JR中央線) 451点
16位 流山おおたかの森(つくばエクスプレス) 449点
17位 中野(JR中央線) 444点
18位 桜木町(JR京浜東北線) 442点
19位 柏(JR常磐線) 427点
20位 中目黒(東急東横線) 420点

11位~19位はいずれも郊外エリアでした。
15位の「立川」は、前回22位から15位と大きくジャンプアップし、過去最高順位となりました。
14位の「船橋」、18位の「桜木町」、19位の「柏」も過去最高順位です。

「住みたい街ランキング」上位の理由

ひとくちに「住みたい街」といっても、みんなが同じ町を選んでいるわけではありません。年齢や性別、家族構成によっても、選ぶ街には差異が見られます。

トップ10の街について、年代別で見てみましょう。
20代の若者の割合が高いのは、東京(5位)と渋谷(10位)。
30代のシェアは全体にばらけていますが、恵比寿(4位)は相対的に高めです。
吉祥寺(3位)と目黒(9位)は、40代のシェアが高くなっています。

ライフステージ別でも見てみましょう。

恵比寿(4位)はシングル女性のシェアが高め。
池袋(6位)・新宿(7位)は、シングル男性のシェアが高い結果に。
吉祥寺(3位)は夫婦+子供世帯の支持が多く、品川(8位)は夫婦のみ世帯の人気が高いようです。

続いて居住府県別の内訳を見てみましょう。

1位の横浜は、神奈川県民の投票が過半数。
2位の大宮は、埼玉県民の投票が約7割以上を占めています。
3位の吉祥寺は、東京都民の投票が7割以上という結果に。
トップ3はいずれも「同・都県内に住んでいる人」からの支持が高い街ということです。

総合的にみると、横浜(1位)はすべての性別・ライフステージ・年代で1位を獲得。
大宮(2位)は女性層、とくにシングル女性からの支持を昨年から大幅に伸ばしました。
北の大宮、南の横浜の2強といえる状況です。

SUUMO編集長が注目エリアとして挙げたのが、「船橋」「立川」「柏」といった郊外の街。都心へのアクセス良好、再開発により街の魅力や生活利便性が充実してきているわりに家賃が手頃で、「コストパフォーマンスのいい街として若い世代に認識されている」そう。横浜、大宮の住宅価格が上がって行けば、「より価格が抑えられる地域が人気になる可能性もあります」。

「住みたい街」以外のランキング結果は?

住みたい街ランキングのほか、得点ジャンプアップした街、穴場だと思う街もランキング化しています。そちらの結果も見てみましょう。

得点ジャンプアップした街

得点ジャンプアップした街は、東京が1位、上野が2位、渋谷が僅差で3位。
いずれも都心の主要ターミナル駅で、駅自体の多機能化、商業施設化が進んでいます。
駅の外にも美術館や公園が整備され、多様な楽しみ方ができることが魅力です。

郊外エリアでは「藤沢」「大船」「柏」がランクイン。
なかでも「柏」は総合ランキングでも19位に入りました。つくばエクスプレスも経由できるようになり、交通利便性が向上。これから駅西口・東口いずれも再開発が予定されており、商店会も代替わりして活性化しています。

得点ジャンプアップした街(出典:リクルート「SUUMO住みたい街ランキング2025 首都圏版」)

得点ジャンプアップした街(出典:リクルート「SUUMO住みたい街ランキング2025 首都圏版」


穴場だと思う街

穴場だと思う街は、「北千住」が2018年から8年連続の1位。「大宮」が2位、「和光市」が3位。いずれもランキング常連の街で、物件価格にたいして街の利便性もよく、都心までのアクセスが良好なエリアです。

4位「練馬」、5位「所沢」7位「小竹向原」はいずれも西武線沿線。
9位「柏は」総合ランキングでも19位にランクインし、SUUMO編集長も注目エリアとして挙げていた街です。


住みたい街の指標とは

住みやすい街を判断する指標としては「立地・交通の便」、「生活の利便性」、「安全性」、「周辺環境」などが大切になってきます。子育て中のファミリーなら「子育てしやすさ」も重要ですね。

立地・交通の便

交通の便が良いこと、とくに都心部へのアクセスが良いことは、とても重要なポイントです。

毎日の通勤・通学の便利さは、日常生活の便利さや充実度にも直接影響してくる部分。職場や学校に着くまでの所要時間も大切ですが、快速や急行が止まる、乗り換え不要で行ける、始発駅なので座りやすい、複数路線が使えるなどといった点も考慮したいところ。

多くの人にとって便利で立地の良い物件は、もし手放すことになっても売却しやすく、リセールバリューも高いので、資産価値という点からも優れています。

ただ、コロナ禍以降働き方が変わり、テレワークであまり出社しない、という方もいるでしょう。そういう方なら「電車1本で出勤できるけど、時間はちょっとかかる」地域を選ぶのも、価格とのバランスでより良い選択といえるかもしれません。

生活の利便性

スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストア、病院や学校、公園などが徒歩圏内にあることなど、日常生活において重要な施設の数や充実度も、住みやすさを大きく左右します。

家族構成やライフスタイルによって、重視する施設や内容は異なってくるでしょう。
全てが揃う住まいを見つけるのはハードルも高いので、自分や家族にとって必要、あるいは重要な施設は何か、優先順位を考えて選びましょう。

安全面

治安が悪く、事件や事故の多いところでは、なかなか落ち着いて過ごせませんね。住む前に、街の治安は必ずチェックしておきましょう。

警視庁が、都内区市町村の犯罪発生件数についての統計資料や、犯罪発生状況などを公開している「犯罪情報マップ」などを参考にするといいでしょう。事前に現地に行ける機会があれば、交番などで尋ねるのも手です。

また、交通量の多い大通りが近かったり、住宅密集地で狭い路地が多い場所に位置する地域は、交通事故にあう可能性も高くなります。通勤・通学路になる道がきちんと整備されているかも調べておきましょう(信号や歩道橋、ガードレールなど)。

周辺環境

都市部だと自然の豊かさを手に入れるのは難しい、と思ってしまいがちですが、比較的都心に近いエリアでも、公園などが整備されていて、自然豊かな雰囲気が残る場所や、緑が多い地域も少なくありません。立地と環境は、必ずしも相反するものではないのです。

環境の面で言えば、幹線道路や繁華街の近くは、夜遅くまでうるさいことが多いうえ、治安や交通事故リスクの観点からも難があります。環境重視のファミリー層なら避けたいところです。

子育てしやすさ

核家族で夫婦共働き、その上で子育てとなれば、自分たち以外の手を借りなくてはならないシーンも多くなります。

近年、子育て支援が充実した自治体が増えています。経済的な支援だけではなく、医療や保育、教育の質も向上しているので、積極的に活用したいところです。

共働きなら、保育園に入りやすいかもチェックを。

待機児童数は全国的に減少傾向にありますが、コロナ禍で一時的に保育園の利用を控えた人もいたため、今後の動向には注意が必要です。

子育てしやすい街に関しては、下記に特集記事があります。こちらもぜひ併せてご覧ください。

あなたにとって住みたい街は?

2025年のランキングでも、横浜・大宮が2トップという結果に。
郊外エリアが大きく得点を伸ばした年となりました。

皆さんにも住みたい街があるでしょう。その街があなたにとって住みやすいかもしれませんし、実はもっと他にいい街があるかもしれません。「住みやすさ」は、一概に決まるものではなく、同じ年代・家族構成であっても、ちょっとしたライフスタイルや価値観の違いで、何を重視すべきか変わってくるものです。

まずは、ご自身が生活の中で何を大切にしているか考えることから始めてみましょう。

ひかリノベでは、あなたの住みたい街での物件探しから、資金計画、リノベーションまで、ワンストップでサポート。マンション、一戸建て、どちらにも対応しております。住みたい街が見つかったら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

記事監修

三浦 英樹(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの有資格者。中古不動産購入からリノベーションの設計・施工、インテリアコーディネートまでワンストップで理想の住まいを提供する『ひかリノベ』代表。「住宅は立地や景観、環境のよい『場所』で選び、購入と同時にリフォームやリノベーションを施すことで、自分らしい暮らしをリーズナブルに取得することが可能となります。住宅ローンの返済に縛られることのない、豊かなライフプランの実現を、家探し、家づくりを通じてサポートいたします」

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