「大型の観葉植物が部屋にあったらおしゃれになりそう!」と思っている方は多いですが、実際に取り入れるとなるとどこに置いたらいいか分からなかったり、お手入れの方法が分からずに二の足を踏んでいる…という人もいるのでは?
そこでこちらの記事では、たくさんある大型の観葉植物の中でも室内で育てやすいおすすめ植物や部屋別のおしゃれな置き方、観葉植物のお手入れ方法を紹介。
好みや置きたい部屋の特徴に合った観葉植物を見つけて、あなたのお部屋にフレッシュな観葉植物を取り入れてみましょう。
目次
室内でも育てやすい観葉植物 おすすめ6選
初心者でも室内で育てやすい観葉植物を6種類紹介します。
大型の観葉植物の目安は、一般的に鉢サイズが6号~10号前後で高さが100㎝以上のものです。品種や種類によって鉢サイズが変わってくるため、植物の高さや大きさを基準に選ぶといいでしょう。
シェフレラ
シェフレラは別名カポックともいい、手のひらを広げたような葉の形が特徴的。1本の茎から6~10枚ほどの葉をつけ、見た目が柔らかでかわいらしい雰囲気です。
葉の一部の色が抜ける「斑(ふ)入り」の品種も多く、比較的育てやすいので観葉植物初心者にもおすすめ。
中国南部から台湾が原産の植物で、耐陰性が高く、日当たりの悪い場所に置いても元気に育ちます。ただし長時間日陰に置きっぱなしにしていると株が弱くなってしまうため、時々日が当たる場所に移動してあげましょう。
ツピダンサス
ツピダンサスはシェフレラ属の観葉植物で、マレー半島やインドなど熱帯アジアが原産です。シェフレラ属ならではの手のひらを広げたような葉形が特徴で、濃緑色の葉には光沢と厚みがあります。
ツピダンサスの幹は比較的柔らかく、生長しても上に伸びずにくねくねと曲がる特性があります。この特性を生かして、デザイン性を出すためにわざと曲げている商品も。ちょっと変わった形の観葉植物をお探しの方におすすめです。
花言葉は「幸福」。原産地では守護神として大切にされている樹木です。リビングのシンボルツリーとしても人気で、トロピカルな南国テイストを演出してくれます。
ケンチャヤシ
ケンチャヤシはその名の通り、ヤシ科の植物です。オーストラリア原産で、現地では20mを超える高さのものも。羽状の細い葉が放射状に広がり、全体的には大きな噴水のような曲線を描きます。
生長すると葉の広がりも大きくなるため、比較的広い空間に置くのがおすすめ。基本は日当たりのよい場所が好きですが、耐寒性や耐陰性が高い種類なので、日陰になりやすい玄関や廊下でものびのびと育ちます。
すっきりとした形なのでどのような部屋とも相性が良く、一鉢置くだけでお部屋をおしゃれな南国テイストに変身させてくれます。
ベンガレシス
フィカス・ベンガレシスはゴムの木の仲間で、白い幹と葉脈がくっきり入った光沢感のある濃いグリーンの葉が特徴。洗練された印象の植物で、白を基調としたお部屋や北欧調のインテリアともよく合います。
原産地のインドでは、「ベンガルボダイジュ」という樹木に形が似ていることから、古くから聖樹として親しまれています。花言葉は「長寿」で、風水的には金運アップの効果があるとされています。
暑さには強いですが寒さには弱い植物なので、冬場は温かいリビングなどに移動することをおすすめします。
アルテシマ
フィカス・アルテシマもゴムの木の仲間の観葉植物です。その中でも、こちらの品種は葉に濃淡がある鮮やかな緑の葉が特徴なので、お部屋の雰囲気をパッと明るくしてくれます。
アルテシマはラテン語で「長身」という意味です。その名の通り、他のフィカスよりも生長が早く、大きな鉢に植え替えると3m近くにまでなることも。
斑入りの品種が多く、耐暑性は高いですが耐寒性はやや弱いので注意が必要。また茎や葉が折れた場所から白い樹液が出てきますが、直接触ると皮膚がかぶれる可能性があるので気をつけましょう。
ウンベラータ
フィカス・ウンベラータは、大きなハート形の葉がかわいらしい観葉植物です。花言葉は「夫婦愛」や「永遠の幸せ」などで、恋愛運アップの効果も期待できます。
日の当たらない場所でも育ちますが、レースカーテン越しの窓辺など直射日光が入らない明るい日陰がおすすめ。
日当たりがいいと生長スピードが速くなるので、大きくなるのを見越した場所選びが必須です。大きくなり過ぎた場合は、バッサリと枝を選定しても問題ありません。
基本的に温かい場所の植物なので、日本の冬の寒さには要注意です。0度以下になる場所には置かず、なるべく10度以上をキープするか、冬でも温かいリビングに移動するようにしましょう。
空間別・おしゃれな置き方
こちらでは部屋別のおしゃれな置き方を紹介していきます。リビング・寝室・玄関それぞれで置き方や適した植物が異なるため、実際に大型の観葉植物を取り入れる参考にしましょう。
リビング
リビングは日当たりがよく窓を開けると風通しを確保しやすいため、植物を育てるには最適な場所。
広いスペースが取れるようなら、横に広がるボリューム感のある植物がおすすめ。逆にスペースを取りたくない場合は、まっすぐ上に伸びて生長するタイプのものを選ぶといいでしょう。
置き場所は、入り口ドア付近よりもドアから遠い窓際や部屋の角の方が、フォーカルポイント(焦点となる点)を部屋の奥にずらせるので、空間を広く見せる効果があります。また家具と家具の間がデッドスペースになっている場合は、その間を埋めるように置くと空間が引き締まります。
大型の観葉植物は小型の鉢よりも場所を取り移動させるのが難しいため、事前に場所のサイズなどを測ってから設置するのがおすすめです。
寝室
寝室に大型の観葉植物を置くと、グリーンでリラックス効果が期待できます。
植物には空気清浄効果や調湿効果があるので、快適な空間でゆっくり休みたい寝室には特におすすめ。
寝室に観葉植物を置くときは、ベッドから少し離れた壁や窓際を選びましょう。フロアランプの隣に置けば、配線などの目隠しに利用することもできます。
またベッドに入ったときに目に入る場所に置くことで、入眠までのひと時をさらにリラックスして過ごせます。
ただ寝室はリビングなどとは違って、日が当たりにくく乾燥しがちな場所です。観葉植物を選ぶときは、耐陰性があり乾燥に強い種類を選ぶようにしましょう。
玄関
毎日家族が出入りしたり、お客さんが訪れたりすることの多い玄関には、家の顔としてふさわしい観葉植物を置きましょう。場所的には玄関ドアを開けたときに、外からでも見えるところに置くのがおすすめ。
とはいえ家の間取り上、日が入りにくかったりスペースが取れなかったりする場所でもあるので、耐陰性があり上に伸びる種類の観葉植物を選ぶといいでしょう。
複数の鉢を飾るときは、スツールなどを利用して高低差をつけることで、空間に動きが生まれます。風水的にも玄関に植物は、運気アップの効果が期待できます。お気に入りの観葉植物を玄関に置いて、家族の運気アップを狙いましょう。
手入れ・管理の方法
大型の観葉植物を上手に育てるには、まずそれぞれの品種が持つ特性を理解すること。
一口で観葉植物といっても、原産地によってその特性は様々です。日なたが好きだったり半日陰でよく生長したり、水をやりすぎると根腐れを起こしたり、逆に水が少なすぎると枯れてしまったり……その植物にとって最適な環境を知ることが、植物を上手に育てる最初の一歩です。
①水やり
植物には水が欠かせません。とくに大型の観葉植物は、鉢の底から水があふれるくらいたっぷり水をあげてください。
受け皿に溜まった水は、スポイトやスポンジなどで吸い取りましょう。受け皿の水をそのままにしておくと、根腐れの原因になります。
観葉植物初心者がよくやりがちなのが、水のあげすぎです。とくに乾燥した地域が原産の植物は、土が湿った状態が続くと根腐れを起こして枯れてしまいます。土の表面が乾いてから2~3日は間を開けて水をやりましょう。
水やりチェッカーや割りばしなどを使って、土の中の状態をチェックするのもおすすめ。土の中に割りばしを刺し、湿っていなければ水やりしてもOKです。
水をあげるときは朝や夕方など、気温が下がった時間が適しています。日中の気温が高い時間に水やりをすると、土の温度が上がって根っこを痛める原因に。植物の品種や季節によって、水やりの頻度を変えるのもお手入れのポイントです。
②植え替え
ある程度植物が成長したら、植え替えが必要です。大型の観葉植物の場合は、1~3年に1回は行うようにしましょう。鉢の底から根がはみ出ている状態になったら、植え替えのサインです。
植え替えの時期は植物に負担がかかりにくい春か秋がおすすめ。鉢から植物を抜いて土を落とし、軽く引っ張ると取れる根は古い根なので取ってしまっても構いません。
植物を大きくしたいなら、一回り大きな鉢に植え替えるといいでしょう。土は新しいものを使い、幹がぐらつかない様にしっかりと土で固定します。
最後にたっぷりの水をやったら植え替えの完了です。大型の観葉植物の植え替えは1人では難しいので、なるべく2人ですることをおすすめします。
植え替えしなくても育てることはできますが、植物にとってベストな環境ではありません。「何となく元気がなくなった」「葉が黄色っぽくなった」というのは、根から十分に栄養が行き届かなくなった証拠です。いつまでもみずみずしいグリーンを楽しむために、適切なタイミングで植え替えすることをおすすめします。
まとめ
大型の観葉植物は存在感があるので、お部屋の中に一つあるだけでもシンボルツリーとして空間をおしゃれに演出できます。
小型の鉢に比べると枯れにくく育てやすいので、植物初心者にもおすすめ。
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