日常の装い

「本物志向の素材にこだわりたい」という施主のI様。なかでも無垢の木で仕上げたキッチンは、I様のお気に入りです。家具のようにすっと部屋に馴染むデザイン、スタイリッシュなコンロ、壁とクロスに馴染むマットなキッチンパネルなど、細部まで無駄のない美しいキッチンです。

内装全体は、ホワイトの壁紙とチェリーウッドの床、マットな質感のグレーの建具でシンプル＆フラットに。凹凸のないテクスチャーが特長のクロスは、施工面では下地のビスがひびきやすいという難しさも。滑らかに仕上げるため、下地処理とビス埋めはとくに丁寧に施工しました。均整の取れた美しい一室には、I様のこだわりとひかリノベの技術が詰まっています。

間取りは、広々とした土間が特長です。電動式自転車をお持ちであることから、シューズクローゼットの壁裏に充電用のコンセントを設けました。また、土間の一角にはワークスペースを。主寝室につなげる案もありましたが、それでは寝ている家族を起こしかねないというご主人様の配慮から、土間に独立させることに。「結果的に、靴を履いて入ることでオンオフの切り替えになった」とI様。『離れ』のような感覚で静かな時を過ごせます。

洗面スペースも土間に隣接。手洗いと洗面を兼ね、外の汚れを家の中に持ち込まないプランになっています。シャープな照明と、縦型のタオル掛けを真鍮で揃え、モダンとノスタルジーが感じられる洗面台になりました。洗面スペース・脱衣室・浴室・キッチンが回遊式となったとなったレイアウトで、家事が楽にできる空間設計となっています。