おすすめの床材は場所ごとに違う?フローリングやタイルの選び方

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リフォームやリノベーションで床を張り替える際、どんな床材にしたらいいか迷ってしまうことありませんか?
そんな方のためにこちらの記事では床材の種類ごとの特徴やメリットデメリットを解説。

さらにはフローリングの2つの種類や部屋別のおすすめ床材もお教えします。
ひかリノベの施工例を参考にしながら、リノベーションする部屋にピッタリであなた好みの床材を選んでいきましょう。

床材の種類

床材の種類には一般的にフローリング・クッションフロア・カーペット・フロアタイル・畳の5種類があります。
それぞれの特徴やメリットデメリットについて紹介するので、選び方の参考にしましょう。

フローリング

フローリングとは木材を使った床材です。フローリングの材料としては大きく分けて無垢材と合板の2種類があります。
多くの家の床材として使われているため、種類やデザインが豊富なのもフローリングならでは。中には床暖房対応やペット対応といった機能が付いた製品もあるほどです。

木の木目を生かした見た目でどんなテイストの部屋にも合わせやすいのがメリットです。
また掃除がしやすく、床に水をこぼしてしまった場合でも雑巾などでふき取れば汚れが落ちます。(※水分を残さないように水ぶきの後は乾拭きがお勧めです)ダニやカビ等も発生しにくいので、床をいつも清潔な状態を保てます。

フローリングは基本的に丈夫なのですが、デメリットは一度傷やへこみがついてしまうと修復しにくいということ。重い物を持った時に落とさないように気を付けるのはもちろんですが、重い家具などを直接フローリングの上に置いて引きずらないよう注意しましょう。

また、踏んだ感触が固いので長時間経っていると足が痛くなることも。足腰の悪い年配の方がいる場合は、転倒時のケガにも注意したいですね。
特に無垢材は、樹種や固さにより、ひんやりするものと温かく感じるものがあります。そのため、冬場は足元から冷気が感じられるので、カーペットを敷いたりスリッパを履く等の冷え対策が必要です。

クッションフロア

クッションフロアは塩化ビニル樹脂が原料の床材です。頭文字を取って「CF」や「CFシート」などと呼ばれることがあります。
足で踏むとクッション性があり、柔らかいのが特徴。最近では木目や石目調といった様々な柄がプリントされている商品も多く、部屋のテイストや雰囲気によって豊富なバリエーションから選べます。

クッションフロアのメリットは施工が簡単で材料コストが安く済むということ。床材の中では最も安価で、耐水性や防汚性に優れているのもメリットです。汚れもサッとふき取ることができ、水回りや汚れやすい場所に向いています。

デメリットは材質がビニールということで、本物の木材や大理石などと比べるとやや重厚感に欠けます。

また熱に弱く、アイロンを直接置いたり熱湯を誤ってかけると表面が溶けてしまうことも。
クッションフロアは弾力性があるというメリットがある一方で、重い家具などを長時間置いておくとその部分だけ凹みが付きやすいのがデメリットです。

カーペット

カーペットは化学繊維やウール、シルクなどを織り上げて作る床材です。材質によって質感が異なるほか、表面に出ている柔らかい立毛(パイル)の種類によって、次のような違いがあります。

ループパイル

パイルを丸く輪っか状に縫い付けたもの。適度な硬さがあり耐久性が高い。

カットパイル

輪っか状のパイルをカットして同じ長さで切りそろえたもの。肌触りが良く柔らかいのが特徴。

カット&ループパイル

カットとループの両方を取り入れたもので両方のメリットを得られる。

カーペットのメリットは何といっても肌触りのよさでしょう。素足で歩いたり直接床に座っても足腰が痛くならず、冬場でも冷たさを感じません。
また防音性も高く、小さな子様がいらっしゃる家庭や階下への配慮が必要なマンション住まいの方におすすめです。

一方でカーペットは水拭きができないため、一度汚れが付くと落とすのに苦労します。また水をこぼしたときなどは簡単にふき取れないため、湿気を取るのに時間を要するのもデメリットです。
カーペットは掃除がしにくく毛足が長いとホコリやチリが付着し、ダニが繁殖する原因に。こまめに掃除機をかけるなど、掃除に手間がかかります。

フロアタイル

フロアタイルにはポリ塩化ビニル製とセラミック製の2種類があります。ポリ塩化ビニル製は耐久性が高く適度に硬いのが特徴。価格がフローリングよりもお手頃なのが魅力です。
セラミック製はデザイン性の高さが一番のポイント。素焼風や光沢のあるマーブル模様などデザイン性が高いのが特徴です。

どちらもクッションフロアより硬く、上に家具を置いても凹んだりすることがありません。また水や汚れにも強く、店舗などでも使用されているということで、玄関や土間などにもおすすめです。

ただし熱に弱く床暖房の上に敷くとたわんだり膨張することがあります。また防音性が高くないので足音が響く可能性が。
クッションフロアのような柔らかさがないのもデメリットで、床に直接座る部屋に敷く場合やご年配や足腰の弱い方がいらっしゃるご家庭では注意が必要です。

日本で古くから使用されている畳は、和室にはなくてはならない床材です。天然のイ草を原料としていて、和の雰囲気を出すのにはピッタリ。
最近では琉球調をはじめとする縁の無い畳やカラー畳など様々な畳が登場し、普通の和室と違ったモダンな雰囲気に仕上げられます。

畳のメリットは独特のイ草の香りや肌触りです。そのまま寝転んでも体が痛くなりにくく、暑い日にはひんやりと寒い日は温かく感じられます。
また遮音性やクッション性も高く、小さなお子様やご高齢の方にもおすすめ。

ただし畳は定期的に裏返したり表替えが必要なだけでなく、10年程度で新調しなければならずメンテナンスに費用がかかるのがデメリット。また掃除の際は畳の目に沿って掃除機をかけたり、雑巾で乾拭きするなどの手間がかかり、表面がけば立ったり日焼けが目立つこともあるでしょう。
さらに厚みがあり、床がフラットにならないため、車いすで生活する場合は別の床材に替える必要があるでしょう。

フローリングには2つのタイプがある

上で少し触れましたが、フローリングには合板と無垢材の2種類を材料としたものがあります。それぞれの特徴を紹介していきます。

合板

フローリングには合板をベースに、表面に薄くカットした木材や木目がプリントされたシール状のものを貼り合わせて製造したものを「複合フローリング」や「合板フローリング」などと呼んでいます。

物を落としても傷がつきにくく掃除やメンテナンスがしやすいのがメリットで、様々な機能を持つ種類があるのもこちらの合板フローリングの特徴です。
比較的価格が安価で多くの住宅に取り入れられており、バリエーションも豊富。

ただし深い傷がついていると下の合板の層が露出して見た目が悪くなるだけでなく、傷の修復が難しいのがデメリット。
踏み心地は硬めで寒い時期の寒さ対策は欠かせません。

無垢材

無垢材とは天然木を切り出して作った建材のこと。木の種類によって節の出方や色目が異なり、自然そのままの木の風合いを楽しめます。
また経年による変化を楽しめ、素足で歩いても何となく温かみがあるのも魅力。
表面に塗装していない無垢材だと部屋の湿度を一定に保つ調湿効果を得られ、塗装しているタイプは表面に汚れが付きにくくなっています。

ただしどちらも気候や乾燥によってフローリングの間に隙間が生じたり反りが起こることがあります。
無塗装の無垢材は水によわく、水をこぼしたまま放っておくと染み込んでシミになることも。また表面が柔らかいので傷付きやすい傾向が。
床材の中では材料費が高めなので、面積が広い場所に施工すると費用がかかるのもデメリットとなります。

場所別おすすめの床材

床材の特徴が分かったところで、場所別のおすすめ床材を紹介していきます。

リビング

リビングや家族がくつろいだりお客様を招く場所なので、木質感のあるフローリングや踏み心地のいいカーペットがおすすめ。
また床暖房を設置しているリビングでは、必ず床暖房対応のフローリングを張ります。重いキャビネットやソファを置く場合も凹みにくいフローリングが適しています。

寝室

寝室はベッドを使用する場合はフローリングがおすすめです。
布団で寝られるという方やお年寄りの寝室には、畳やカーペット敷きにしてみては?滑りにくく足腰に優しいので安全性も抜群です。

キッチン

キッチンには耐久性の高いフローリングや防水性に優れたフロアタイル、クッションフロアが向いています。
キッチンは特に油汚れや水汚れが避けられない場所なので、お手入れが簡単で衛生的な床材を選びましょう。
掃除のしやすさを考えると表面がツルツルしている方がいいですが、水に濡れると滑りやすくなるので、その辺も考えながら選ぶと失敗しません。

トイレ・洗面所

トイレや洗面所といった水回りはクッションフロアやフロアタイルといった水に強い床材がおすすめ。汚れが付きにくく掃除がしやすいので、衛生状態を保ちたい場所にピッタリです。

フローリングを使いたい場合は、水濡れに強い合板フローリングや塗装を施した無垢フローリングを選びましょう。

玄関

玄関のたたき部分はタイルや石といった硬い素材のほか、土足に対応しているフロアタイルもおすすめ。
家の顔でもあるので高級感のある床材やデザイン性の高い商品を選ぶといいでしょう。

靴を脱いで上がったところには廊下と居室との一体感のあるフローリングがおすすめです。

子供部屋

落書きなどの汚れやモノを落とした時の傷が気になる子供部屋では、掃除が楽で耐久性の高い合板フローリングを選びましょう。お子さまが汚してもサッとふき取れて掃除がしやすいのがメリットです。
逆に掃除がしにくいカーペットは控えた方がいいでしょう。

汚れた部分だけ張り替えたり、将来的に違う床材にすることを考えたら、張り替えのしやすいタイルカーペットを選ぶという方法もあります。

おわりに

床材は面積も大きく、空間の印象を大きく左右します。色や質感、機能、肌触り。
水をつかう空間と、そうでない空間。裸足で過ごすか、スリッパ派か。ベストな選択は、部屋の使い方やライフスタイルで決まります。

リノベーションのひかリノベは、さまざまな床材を用いた施工事例がございます。
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記事監修

宇津木 和子(一級建築士、インテリアコーディネーター)

一級建築士、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターの有資格者。家族一人ひとりの生活時間や動線を考え抜き、細部まで暮らしやすさにこだわったプランを提案する。「人の暮らしは十人十色。ありきたりの間取りに自分を合わせるのではなく、自分のライフスタイルに合わせた間取りを。リノベーションで”自分らしく楽しく暮らせる家”を目指していきましょう」

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