自宅に庭を造ったものの、どんな庭木を植えたらいいか分からないという方はいませんか?
そのような方には、シンボルツリーにもなる庭木がおすすめ。中でも中木サイズの庭木は、比較的コンパクトな庭にもぴったりで、ガーデニング初心者でも手入れがしやすいと人気です。
こちらの記事では大きくなりにくい種類の庭木や、成長スピードが比較的遅い樹木をピックアップ。
シンボルツリーを庭に植えたいけれど、どんな種類がいいか分からないという方は必見です!
目次
我が家の目印「シンボルツリー」
「シンボルツリー」とはその言葉の通り、庭のシンボルとなる庭木のことを指します。
庭の中でも焦点となる場所「フォーカルポイント」を作る目的もあります。
庭にフォーカルポイントを作ることで、庭全体の雰囲気に統一感を持たせることができます。
また玄関付近など植える場所によっては、目隠しにすることも可能です。
シンボルツリーは庭だけでなく、そこのお宅全体のシンボルとなる存在。
「記念樹」として、新築祝いや家族の誕生などお祝い事があったタイミングで植えるのも良いですね。
いずれにせよ長いお付き合いになりそうな庭木ですので、好きな種類や庭の環境にあった種類、お手入れのしやすい種類などを選ぶようにしましょう。
小さな庭に植えやすい中木
コンパクトなお庭にピッタリで植えるスペースを取らないのが、成長したときの高さが3~6mほどの「中木」です。
樹木はそのサイズから樹高5m~10mの「高木」、3m以下の「低木」などにも分けられます。
中木くらいのサイズだと、家の目印として存在感がありながらも、大きすぎないので圧迫感を感じさせません。
中木は高木に比べると成長速度がそれほど早くないため、メンテナンスにそれほど手間がかかりません。とはいえ最低限の剪定は必要で、庭の方角や環境に合った生育をすることが望ましいでしょう。
中木は成長速度が遅いため、初めから成長した状態で売っていることがほとんどありません。
そのため苗木の選び方にコツがあったり、植えた後で形よく仕立てたりする選定方法をとる必要があります。
おすすめの中木6選
では実際に庭のシンボルツリーにふさわしい、おすすめの中木を6種類紹介していきます。お気に入りのシンボルツリーを見つけてみましょう。
インディビサ
コルディリネ・インディビサは、ニュージーランド原産の観葉植物。
幸福の木として知られているドラセナの仲間で、最近おしゃれだと人気の乾燥地帯の自然を再現した庭「ドライガーデン」にもよく使われている種類です。
落ち着いた赤紫色の細長い葉が中心から放射状に伸び、緑が多い庭のアクセントにも最適。
縦方向に伸びる種類なので、幹立ちしているものであれば隣の植栽に干渉することはほとんどありません。
成長速度はそれほど早くなく、最大でも6mほどにしかならないのも特徴です。
剪定は特に必要ないものの、外側の古い葉は落とした方が見た目をきれいに保てます。
比較的乾燥にも強く、地植えでも鉢植えでも育てられます。基本的に日なたが好きな植物なので、日当たりのよい場所に植えてあげるといいでしょう。
温かい地域の植物なので、寒さには要注意です。0度前後までは戸外でも冬を越すことができますが、0度以下になるような寒冷地では冬越しのための防寒対策が必要になります。
モミジ(イロハモミジなど)
庭でもうつろう季節を感じたいのであれば、四季に応じて葉色の変化が楽しめるイロハモミジなどのモミジはいかがでしょうか。
夏には鮮やかな青葉が目にも涼しく、秋には真っ赤に紅葉するさまが見られます。
春にひっそりと小さな赤い花を咲かせる種類もあり、和風の庭だけでなく洋風の庭にもおすすめ。
イロハモミジは成長すると高さ5~7mほどになるので、あまり大きくしたくないのであれば剪定管理が必要。
自然の樹形を意識しながら、盆栽と同じ要領で徒長した枝や混みあった枝を整理する程度に簡単に整えるといいでしょう。
鉢植えでも育てられますが、乾燥が苦手な種類なので、特に初夏からは土が乾いたらたっぷりと水をあげてください。紅葉した後は葉を落とすので、落ち葉の掃除が必要なことも。
ハイノキ
ハイノキは、近畿より西の温暖な地域が原産の常緑樹です。ギザギザとした葉の先端は尻尾のように尖り、細い枝葉がすっきりした印象を与えてくれます。
4月~5月にかけて可憐な白い花を咲かせ、花が終わった後の8月~9月にかけては、緑色の実が濃紫色に変わる様子が楽しめます。
1年に20~30㎝ほどと成長が遅い種類なので、手入れに手間がかからず、日陰がちな場所でも生育可能。また病害虫にも強いため、初心者でも育てやすいのが魅力です。
ハイノキは成長が遅いので、剪定の手間がそれほどいらないというメリットがあります。
その一方で、出荷できるサイズに苗木を成長させるまで時間がかかるということで、価格が他の樹木に比べて高めなのがデメリット。
ただ樹形の美しさや、その後の育てやすさや手入れのしやすさを考えれば、高くても選ぶ価値は十分にあるでしょう。
ブルーベリー
ブルーベリーはシンボルツリーなど、庭木としても人気の品種です。
北米原産の落葉湯で、春には小さな白い鈴鐘形の花がいくつも連なって咲きます。花が終わった初夏にかけては、生食も可能な甘い果実が取れます。
育てやすい果樹として人気で、成長しても2~3mほどまでと、あまり背が高くならないので、剪定に手をかる必要がありません。
庭にブルーベリーの木があることで、シンボルツリーとしてだけでなく、果実の収穫が楽しめるのも魅力。
庭で取れたブルーベリーを使ってジャムなどを作れば、子どもの食育にもよいでしょう。
ブルーベリーを収穫したい場合には、品種の違う2種類を近くに植えることをおすすめします。
ブルーベリーは品種改良が盛んで、開花時期の異なる種類や、系統が違う種類がいくつもあります。
その中でも同じ系統のもので、なおかつ開花時期が近いものを2種類以上植えるのがポイント。
開花時期が近いと受粉の成功率がアップすることから、実の付きが良くなります。
ギンバイカ
ギンバイカは別名「マートル」ともいい、地中海沿岸が原産の常緑樹です。
ヨーロッパでは「祝いの木」として、古くから結婚式に用いられてきました。
日本では「銀梅花(ギンバイカ)」という和名で、花材として流通されたり、庭の生垣として人気の品種。葉に白い班の入った、斑入りの品種もあります。
葉形が美しく小さめで、春には梅の花のような5枚の花弁を持つ小さな白い花が咲きます。葉の密度が高くすっきりとした形に仕上げられ、涼しげでかわいらしい印象の樹木です。
葉を揉むとフルーティーな香りがすることから、料理の香りづけにハーブとしても利用可能。
さらに実はコショウのように香辛料として使え、果実酒を作ることも可能です。
花や葉に芳香があることから、害虫の被害はほとんどありません。地植えなら2月ごろに肥料を与えて日当たりのよい場所で育てると、花がつきやすいでしょう。
シルバープリペット
シルバープリペットは、葉を縁取るように白い班が入る、洋風の庭や生垣としても人気の品種。
清涼感のある葉色が一年中楽しめ、庭を明るくするカラーリーフとしても採用されています。
縦方向に伸びる上記の品種とは異なり、シルバープリペットはブッシュ状に横方向にも生育します。
成長が早く剪定しないと伸び放題になることもありますが、耐寒性・耐暑性があり、強い刈込みや剪定にもよく耐えます。
また加湿や乾燥、塩害にも強いので、初心者でも育てやすいでしょう。
日陰でも十分に育ちますが、葉色の鮮やかさが損なわれることもあるので、日差しのある場所から半日陰の場所で育てることをおすすめします。
まとめ
シンボルツリーは庭のフォーカルポイントになるだけでなく、家族の記念樹としてもおすすめ。
まずはコンパクトな庭でも邪魔になりにくく、お手入れがしやすい中木サイズの庭木を1本選んでみてはいかがでしょうか。
シンボルツリーに適した樹木は庭のサイズやテイスト、希望する庭のイメージによって異なります。また常緑樹・落葉樹や結実するかなど、様々な種類から選べます。
地域や環境によって適した庭木の種類が異なるため、「どんな種類を選んだらいいか分からない」という人もいるでしょう。
そのような方は、植物のプロに相談しながら決めるのがおすすめ。
ひかリノベでは住宅のリノベーションはもちろん、外構リフォームやお庭の提案も行っています。
株式会社ユニバーサル園芸社様(https://www.uni-green.co.jp/)と提携し、シンボルツリーをはじめとする樹木の選定方法やお庭のレイアウトに関する提案、施工まで一貫してご提供します。
庭付き一戸建てのリノベーションをお考えの方は、住まいだけでなく庭づくりまで任せられるひかリノベまでぜひご相談ください。
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