和室に合う観葉植物って?グリーンで和モダン空間に

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
_M0A8652s

「和室に植物をおしゃれに飾るコツは?」
「和室に合う観葉植物の種類が知りたい」

和室に観葉植物を飾ってみたいけど、どんな種類の植物を選んで、どう飾ればいいか分からないという方はいませんか?

この記事では、植物のプロに聞いた和室に合う観葉植物の選び方や取り入れるポイントを詳しく解説。ご自宅の和室を和モダン空間に変える秘訣をお教えします!

和室に植物を取り入れてみたいという方は、ぜひ参考にしてください。

和室に植物を取り入れるポイント

和室に植物を上手に取り入れるには、いくつかのポイントがあります。このポイントを踏まえることで、失敗なくおしゃれに空間を演出することができるでしょう。

和室に植物を取り入れるポイント

  • 空間の広さに応じたサイズを選ぶ
  • 光量によって植物を選ぶ
  • 「余白」を意識する
  • 植える鉢にもこだわる

空間の広さに応じたサイズを選ぶ

観葉植物のサイズは、置きたい場所のスペースに応じて選ぶようにしましょう。このサイズ感が合っていないと、間延びした印象になったり、逆に圧迫感が出てしまったりするからです。

例えば和室の床の間に植物をしつらえたいときは、他の掛け軸やインテリアなどのバランスを見ながら、手乗りサイズの植物を選ぶといいでしょう。鉢サイズでは直径6~12㎝、2~4号程度の鉢が合います。

観葉植物を盆栽風に仕立てて、上ではなく横に広がるように剪定すると、高さのない飾り棚にもよくマッチするでしょう。

リビングの一角を和室として仕切っている中和室の場合は、間仕切りを開け放すと奥行きが生まれるので、大型の観葉植物を部屋の角に置いても圧迫感が出ません。リビングと和室の境に置くと、間仕切り代わりにもなります。

小さい鉢をいくつか組み合わせる飾り方もありますが、数が多すぎると和室の雰囲気を壊す可能性があるため、単体だけで存在感のある植物を選ぶのがおすすめ。
サイズ感が分からない方は、小さい鉢からスタートして、部屋全体のバランスを見ながら少しずつ鉢サイズを大きくしてみましょう。

光量によって植物を選ぶ

和室に入ってくる日光の量によって、植物の種類を選ぶと失敗が少ないです。間取りやレイアウトによっては、和室に十分直射日光が入らない可能性があるため、半日陰でも育つ「耐陰性」のある植物を選ぶようにしましょう。

観葉植物には陽当たりが良くない場所でも育つ種類や、逆に日の光がないとうまく育たない種類があります。
耐陰性のある植物なら、お手入れ次第で水やりだけでも十分に成長します。さらに耐乾燥性が高い種類なら、水やりの頻度が少なくて済みます。

とはいえ、植物が成長するには日の光が必要です。できれば1週間に1、2度は薄いレースカーテンをした窓際で日光浴をさせてあげましょう。

「余白」を意識する

和室に観葉植物を飾るときは、「余白」や「間」を意識するといいでしょう。

日本の伝統文化の特徴に、空間的な間を作ることで余白を美しく見せるという方法があります。
「侘び寂び」とも通じるところがあり、あえてなにも置かない、何も描かない場所が、見る人に余韻や解放感を与える効果があります。

植物を和室に置くときも同様に、鉢の上下左右になるべく物を置かず「余白」を作るようにしましょう。そうすることで和室と観葉植物がうまく調和します。

床の間に植物を置く場合、掛け軸を飾らないなら背の高い縦に伸びる植物を選ぶとバランスが良いです。
逆に掛け軸を飾るときは、正面から見たときに掛け軸と重ならない高さの植物を選ぶといいでしょう。

植える鉢にもこだわる

和室に植物を置く場合、植物を植える鉢や鉢カバー、受け皿などにもこだわりたいものです。
和室に飾っても違和感のない陶器の鉢や、網かごのような鉢カバーを選ぶと、和室の雰囲気を損ないません。

土が直接見えるのは…という方は真っ白(黒)な化粧石を取り入れてみましょう。土の上に置くだけで、ぐっと和モダンな印象に。

他にも、塗り物の鉢カバーやガラス製の鉢などもおすすめ。また平たい皿状の鉢に、苔玉を使い盆栽風にアレンジする方法も、和室によく合うでしょう。

和室におすすめの観葉植物

こちらでは、和室におすすめの観葉植物の種類を紹介していきます。実際に植物を選ぶときの参考にしましょう。

アラレア 

アラレアはニューカレドニア固有の品種で、ギザギザしたまるでノコギリのような細い葉が特徴の観葉植物です。

適度な日光の光を好むので、直射日光が当たらない明るい日陰がある和室に適しています。
比較的ゆっくりと生長する種類なので、こまめな剪定の必要はありません。

独特の持つ曲がった枝と繊細な葉姿が和室によく合い、お部屋のシンボルツリーとしてもおすすめ。
どっしりとした陶器・磁器製の鉢や籐編みの鉢カバーとの相性が良く、和室のアクセントとして空間をぐっと明るい印象に。

アラレア(写真提供:ユニバーサル園芸社 )

アラレア(写真提供:ユニバーサル園芸社 )


シェフレラ

シェフレラは、放射状に広がって生える葉が特徴的な観葉植物。まるで赤ちゃんの手のひらのようなかわいらしい姿で、日本では「カポック」という名前でも知られています。

丈夫で日陰や寒さにも比較的強いので、観賞植物初心者にも育てやすい品種です。

シンプルながら存在感のある「シェフレラ・アルボリコラ」や、葉の黄色味が強い「シェフレラ・ゴールド」など種類が豊富なので、和室の雰囲気に合わせて選んでもいいでしょう。
和室に観葉植物を取り入れるときは、樹木のバランスがよく幹肌がしっかり見え、全体的に流れのある樹姿のものが、より和テイストの雰囲気にマッチします。

シェフレラ(写真提供:ユニバーサル園芸社)

シェフレラ(写真提供:ユニバーサル園芸社)


シュロチク

シュロチク(棕櫚竹)は江戸時代に中国から日本に入ってきた、歴史ある観葉植物です。ヤシ科の植物ならではの細い葉形で、つやつやとした濃い緑色をしていることから「緑の宝石」と呼ばれることも。

管理方法として、高さが2mを超えるほどに育つためこまめな剪定が必要です。生長点(新芽の生え際)まで切ってしまうとまったく育たなくなってしまうので、加減しながらお手入れしましょう。
植え替えをするときは鉢のサイズアップをすると、根が伸びやすくなるでしょう。
直射日光が苦手なため、日当たりの悪い和室や半日陰の場所でも育てられます。
比較的水が好きな植物なので、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水をあげてください。とくに夏場は乾燥しやすいので、毎日水やりをしましょう。

エバーフレッシュ

エバーフレッシュはマメ科の常緑高木に分類される観葉植物。たくさんの細い葉が集まり、繊細な見た目が美しいと人気の品種です。

こちらの植物が面白いのは、周りが暗くなると葉を閉じ、明るくなると葉を開くという習性にあります。まるで植物が、夜眠り朝になると目覚めているかのように見えるから不思議です。照明や太陽の光を受けて影を落とす姿も印象的で、和室をぐっと雰囲気のある空間にしてくれます。
和室に置く植物を選ぶときは、葉の大きなものよりも葉の大きさが細かく、葉色も細かいものがおすすめです。

エバーフレッシュ(写真提供:ユニバーサル園芸社)

エバーフレッシュ(写真提供:ユニバーサル園芸社)


アロウカリア

アロウカリアは別名「ブラジル松」と呼ばれるナンヨウスギ科の観葉植物です。
樹姿はスギの木によく似ていて、日本でも以前はクリスマスツリーの代わりとして販売されていたことも。

シルバーがかった平たい葉を連ねた大枝は水平に伸び、生長するとピラミッド型に。室内で栽培した場合は葉を上向きに伸ばします。室内の明るい場所でよく育ち、暑さ寒さをそれほど気にする必要がないので、初心者にも育てやすい品種です。

アロウカリア(写真提供:ユニバーサル園芸社)

アロウカリア(写真提供:ユニバーサル園芸社)


シェフレラ・コンパクタ

上で紹介したシェフレラの仲間で、他の品種よりも生長がゆっくりでそれほど大きくなりません。そのため、和室の床の間や飾り棚、船箪笥など背の低い家具の上や比較的狭いスペースに置くこともできます。
シェフレラ・コンパクタには、葉先が丸く上に生長する「クイーン」と、葉先が尖っていて横に広がる「キング」の二種類があるので、置きたいスペースに合わせて選べます。

明るい日陰に置き、春~秋は土の表面が乾いたら水やりしましょう。秋~冬は土の表面が乾いてから2~3日後の水やりが適しています。
耐寒性にやや弱い特徴があるので、室内の最低気温が5度以下になる場合は、温かいリビングなどに移動してあげてください。

シェフレラコンパクタ(写真提供:ユニバーサル園芸社)

シェフレラコンパクタ(写真提供:ユニバーサル園芸社)


トライアンギュラリス

トライアンギュラリスは、葉の形から「ハートの木」とも呼ばれています。大きさ6㎝ほどの小さなハート形をしていて、葉の根元に赤い実をつけることも。

温かいところが原産の植物なので、寒さに注意して育てましょう。

真上に伸びるというよりは、四方八方に枝を伸ばして生長するので、仕立て方によっては形に動きをだせます。こちらの写真のように、印象的な鉢に植え、上からダウンライトで照らすだけでもぐっと印象的に。和室でも独特の存在感を放ってくれる一鉢になるでしょう。

トライアンギュラリス(写真提供:ユニバーサル園芸社)

トライアンギュラリス(写真提供:ユニバーサル園芸社)


ヒロハザミア

ヒロハザミアはメキシコが原産の観葉植物。葉肉が比較的厚く、葉の裏に細かい毛のようなものが生えている種類もあります。

膨らんだ根の部分に水を貯える「根塊植物」の一種ですが、通常の観葉植物のような水やりが必要です。
夏場は表面の土が乾いたらたっぷり水をあげましょう。冬場は週に一度程度の水やりで大丈夫なのですが、葉に霧吹きで水をかける「葉水」はなるべく毎日行いましょう。

生長はゆっくりで、大きくても1mほどに収まるのがほとんど。葉が何十枚も重なるように並んでいる様は独特で、太く膨らんだ根とあいまって太古の雰囲気を感じさせてくれます。

ヒロハザミア(写真提供:ユニバーサル園芸社)

ヒロハザミア(写真提供:ユニバーサル園芸社)


おわりに

今回は、和室に合う観葉植物の特集記事でした。
盆栽や生け花、雪見障子から眺める坪庭等々、和の空間と植物は、伝統的に切っても切り離せない関係性。
洋の植物を上手に取り入れることで、和モダンな空間づくりも楽しめます。

ひかリノベでは住宅のリノベーションにおいて、グリーンインテリアのご提案も承っております。
株式会社ユニバーサル園芸社様(https://www.uni-green.co.jp/)と提携し、大小の鉢選びからレイアウトに関する提案、搬入まで一貫しておまかせいただけます。
戸建てのリノベーション、マンションのリノベーション、一室からお住まい全体のコーディネートまで。
リノベーションをご検討の方はぜひ、間取りや内装だけでなくグリーンインテリアまでおまかせのひかリノベに、お気軽にご相談ください。

現在、ひかリノベのサービス概要をまとめたパンフレットと施工事例集のPDFデータを無料で配布中です。下記ダウンロードボタンより、どうぞお気軽にご覧ください。

記事監修

ユニバーサル園芸社

植物のレンタル、販売、造園、植物による商業施設およびマンション・一般住宅の空間提案と、グリーンのある暮らしに関する事業を幅広く展開。「普遍的に緑がある日常」をコンセプトに、創業以来50年以上、街と暮らしに緑を届ける。2022年よりひかリノベと提携。これにより、ひかリノベのリノベーションでもグリーンインテリアの提案が可能となりました。

おすすめの関連記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
リノベーション事例
お客様の声

お問い合わせCONTACT

  • 0120-818-250 営業時間:10:00~18:00 (水曜定休)
  • カンタン入力!無料で資料請求!
  • オンライン相談
物件を探す
資料請求