
最近、インテリアや収納のトレンドとして注目を集めているのが、扉を付けないクローゼット「オープンクローゼット」です。
どこに何を仕舞ったかがひと目で解るメリットがある一方で、収納内部が丸見えのため部屋が雑然としやすいデメリットも。
この記事では、オープンクローゼットとは何か、メリットとデメリット、上手な活用方法やリノベーション事例を紹介します。
収納計画はリノベーションの重要ポイントのひとつ。リノベーションを検討中の人はぜひ参考になさってくださいね。
目次
オープンクローゼットとは?
オープンクローゼットとは、扉がなく、中の収納がオープンな状態になったクローゼットのこと。
従来のクローゼットは扉つきが一般的でしたが、扉をなくすことで「どこに何があるか」をひと目で把握できるのが大きな魅力です。
扉に閉ざされない分、空間が開放的になる点もメリット。
お気に入りの衣類や小物をそのままインテリアとして見せることもできます。
また、扉設置の費用も抑えられます。
一方で、収納が苦手な人にとっては、生活感を扉で隠せないため、ハードルが高い面があります。
オープンクローゼットのメリット
見た目もスッキリ、お部屋を広く見せてくれるそのスタイルには、実は暮らしを快適にするメリットがたくさん。
ここでは、オープンクローゼットを取り入れることで得られる嬉しいポイントをご紹介します。
アクセスのしやすさ
最大のメリットは、収納アイテムにアクセスしやすいこと。
どこに何を仕舞ったかがひと目で解り、着たい服を迷わず選ぶことができます。
扉を開閉する手間なく洋服やバッグをサッと取り出せるため、朝の身支度がスムーズになり、忙しい外出前の時間短縮にもなります。
部屋の開放感
扉は空間に圧迫感や閉塞感を与えがちですが、オープンクローゼットは開口部に扉がないため中まで見渡すことができ、空間に奥行きが生まれます。
視界を遮る要素が減り、コンパクトな住空間でも、より明るく広々とした印象になります。
通気性のよさ
常に開け放たれた状態のオープンクローゼットは空気の循環が良く、衣類や靴が湿気を帯びにくくなります。
そのため、湿度の高い季節でもカビや嫌なニオイが発生しにくく、クローゼット全体を清潔に保ちやすいのが特徴です。長期間同じ場所に収納していても、衣類や靴が傷みにくいというメリットもあります。
オープンクローゼットのデメリット
おしゃれで開放的、見せる収納として人気のオープンクローゼットですが、気をつけておきたいポイントがあります。
快適に使い続けるためには、事前に「知っておくべきこと」を押さえておくことが大切です。
ここでは、オープンクローゼットのデメリットや注意点について、わかりやすくご紹介します。
目隠しできない
オープンクローゼットで一番多く聞かれるのは、やはり「常に中身が見えてしまう」という点です。整理整頓ができず乱雑な状態だと、生活感が丸見えになってしまいます。
衣類とインテリアの調和も課題。インテリアのテイストにもよりますが、さまざまな色やファブリックが並んでいることで統一感を損ねてしまう可能性があります。
日常的に整理整頓する、アイテムのカラーや格納場所を意識的に揃えるといった工夫が必要です。
ホコリや汚れが付きやすい
扉がない分、空気中に舞うホコリが直接衣類に付着しやすくなります。
また、コートやジャケットなど、毎回洗濯するわけではない衣類によって、外出先で付着した花粉や砂ぼこりが室内に持ち込まれることも。
こまめにブラッシングする習慣をつけることや、コート類は寝室のクローゼットとは別に収納スペースを設けるなどの工夫がおすすめです。
紫外線対策が必要
直射日光のあたる場所にオープンクローゼットを配置すると、衣類が紫外線を浴びて色褪せする場合があります。
納戸や陽当たりの少ない部屋にレイアウトしたり、扉ではなく衝立やカバーを用意するなど、収納したものが日焼けしない工夫が必要になってきます。
オープンクローゼットの上手な活用方法
ちょっとした工夫でオープンクローゼットは格段に使いやすく、見た目もすっきりと整えることができます。収納グッズの選び方や衣類の並べ方、目隠しのアイデアなど、オープンクローゼットのメリットを最大化するテクニックをご紹介します。
システム収納を組み合わせる
オープンクローゼットを快適に使いこなすためには、まず整理整頓を徹底することです。
トップス・ボトムス・ワンピースetc……アイテムを種別ごとに分類したり、使う頻度によって分けて収納すれば、出し入れの際に迷うことがなくなり、クローゼット内を整然と保ちやすくなります。
どこに何があるかひと目で解るようにするコツは、既製のシステム収納や収納ボックスなどを上手に組み合わせ、引き出し収納やハンガーラックを配置すること。
その際、ハンガーや衣類ケース等の収納グッズの色や素材を揃えて統一感を意識すると、視覚的にも整った印象になります。
また、最適な収納方法はライフスタイルや家族構成によって変わるもの。暮らしの変化に合わせ、収納方法を柔軟に見直していくことも大切です。
衣服は「色ごとに」「向きを揃えて」収納
さまざまな色がごちゃまぜに置かれていると雑多に見えやすくなるため、色ごとに並べると、統一感のある「見せる収納」に近づきます。
さらに細かいところでは、衣服の向きを揃えることも重要です。洋服屋さんのように衣服をディスプレイし、インテリアとして「見せる」クローゼットに。
カーテンで目隠し
扉のかわりに、カーテンやロールスクリーンをつける案も。カーテンやロールスクリーンは、扉よりも圧迫感なく目隠しができます。
日常的にはオープンなままにしておき、来客時や、ほこりが気になる掃除中はカーテンを閉めるなど、便利な使い方ができます。
オープンクローゼットのリノベーション実例
ここからは、リノベーションでオシャレで機能的なオープンクローゼットを導入した事例を紹介していきます。是非参考にしてみてください。
通路をオープンクローゼットに

通路をオープンクローゼットに(事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0101/)
回遊動線の通路にオープンクローゼットを設けた事例。
ワークスペースを回り込むレイアウトでリビングから丸見えにはならない工夫がされています。突き当りの壁に姿見を置くことで、省スペースに身支度のチェックもでき、技アリの空間設計。
ベッドスペースの一角にL字型のオープンクローゼット

ベッドスペースの一角にL字型のオープンクローゼット(事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0078/)
ベッドスペースの一角にL字型のオープンクローゼットをしつらえた事例。
室内窓があるため、リビングから雑然と見えないように白いカーテンで目隠しをしています。
寝室の壁一面をオープンクローゼットに

寝室の壁一面をオープンクローゼットに(事例:https://hikarinobe.com/constructioncase/case_0049/)
寝室の壁一面をオープンクローゼットとした事例。
ベッドは置かず布団で寝ているため、昼間は一室衣裳部屋として利用しています。可動式の棚とハンガーパイプは、暮らしの変化に合わせてレイアウト変更も可能。
まとめ
オープンクローゼットには開放感や使いやすさといったメリットがある一方で、目隠しや汚れ対策といったデメリットもあります。
後悔しないためには、収納の工夫や衣類の整理、目隠しなどが効果的です。工夫次第で、見せる収納としても実用的な空間を実現できます。ぜひご自身のライフスタイルに合った形で、オープンクローゼットを取り入れてみてください。
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