ちょうどいい専有面積はライフスタイルによって大きく変わる

ちょうどいいマンションの専有面積は、暮らしによって違う

マンションの住み心地を大きく左右するのが、部屋の広さです。
間取りで示されている場合もありますが、「面積」を見なければ実際の広さはわかりません。
マンションで部屋の面積を表すのが「専有面積」ですが、今回は専有面積について見ていきましょう。

専有面積とは

マンションスペースを表すには大きく分けて2つあります。
それは「専有部分」と「共用部分」です。
そのうち専有部分の面積を表したものが「専有面積」です。

専有部分に含まれるもの、含まれないもの

専有部分は、リビングやトイレ、キッチンに客間など日常生活において個人的に使用する部分ですので、これら以外にもお風呂や玄関ももちろん専有部分です。

バルコニーは専有部分ではなく共用部分です。
バルコニーを物置にしたりガーデニングを楽しんだりしている人も多いので、「個人的に使用している」とも考えられますが、バルコニーには避難経路としての役割もあるのです。

また、ロフトも専有部分には含まれません。
ロフトはきわめて個人的に使用するものであり、避難経路としても役立ちませんが、ロフトの場合には建築基準法において居室とは認められていませんので、専有部分から外されているのです。

家族構成別別専有面積

家族構成によって、ちょうどいい専有面積は異なります。
次は、家族構成別で必要とされる専有面積について見ていきましょう。

単身者

最も専有面積が少なくて済むのが単身者です。
単身者で都市部のマンションに住むのであれば、専有面積は40平方メートルあればちょうどいいでしょう。
都市部のワンルームマンションには、ロフトがついているケースも多いです。
専有面積に含まれないロフトを就寝用のスペースとして使えば、数字以上の広さを感じられます。

2人暮らし

新婚の2人が暮らすマンションは、55平方メートル程度の専有面積があればちょうどいいでしょう。
2人暮らしは冷蔵庫やダイニングなどを共有するため、1人あたりの面積は単身者よりも少なくなります。

4人暮らし

お子さんが2人いる家族4人暮らしであれば、ちょうどいい専有面積は95平方メートル程度ですが、お子さんが小さければ専有面積は少し少なくても大丈夫です。
お子さんが大きくなりますと、子供部屋を作る必要がありますので、その分専有面積は広くなります

ライフスタイル別専有面積

ライフスタイルによっても、ちょうどいい専有面積は異なります。

仕事中心の独身の人

仕事中心の独身の人は、単身者の平均よりもちょうどいい専有面積は少なくなります。
仕事中心の人は、基本的にあまり自宅に滞在しておらず、多くの面積を必要としないからです。

インドアの趣味をしている人

趣味が主にインドアの人は、自宅を趣味の場として使用するケースが多いので、専有面積は平均より広くなる傾向にあります。
何かを収集するとなると、コレクション部屋として4畳半程度の部屋が必要となるかもしれません。

アウトドアの趣味をしている人

趣味が主に屋外を対象としている人の場合、自宅を趣味で使うケースはあまりありませんので、専有面積に変わりはありません。
趣味がサイクリングであれば駐輪場に置いてもいいでしょう。
高級な自転車や釣り道具などを外に置くのは不安がありますので、玄関に置いておく場合はありますが、専有面積に影響を与えるものではありません。

実際の間取りはどうなのか

家族4人の専有面積が95平方メートルと言いましたが、イメージが湧かないでしょう。
そこで、実際の95平方メートル間取りを紹介いたします。
LDKが合計で16畳強、和室が6畳で、6畳の洋室が2部屋、8部屋の主寝室、そこにバスとトイレが4畳程度、そして玄関が1畳程度、これでおおむね95平方メートルです。
和室をなしにすれば75平方メートル程度にはなりますが、これでも家族4人にはちょうどいいでしょう。

間取りというと、3LDKの間取りにばかり目を奪われがちですが、同じ間取りでも部屋が狭いと広いではその快適性は大きく変わってきます。
それぞれの部屋が何畳あるのか、それを間取り図や実際に

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