日照・眺望がいい物件はインターネットで調べることができる

マンションの日照・眺望をネットで調べるには

マンション購入を考えるなら、日照や眺望にはこだわりたいものですね。中古物件なら既に建っている建物なので、日照や眺望が良いかどうかインターネットで調べることができます。地図アプリやグーグルアースを使えば良いことはおわかりですね。

ここで、お気づきかもしれませんが、地図アプリの検索には、「◯丁目◯番地◯号」までわかる住所が必要。しかし、ネット上の不動産広告では、住所は町名か何丁目くらいまでしか公開されていないことが一般的です。
そこで、気になる物件の広告をよく見てみましょう。
中古マンションの場合、マンション名や方位、間取り図が載っていることがほとんどです。この広告上の住所とマンション名をグーグルマップ等で検索すれば、物件の地図上の位置と住所がわかります。

次に、住戸の採光側の方角を確認しますが、これは非常に大切なことです。同じ建物でも、全ての住戸が同じ方角に向いているとは限らないからです。
広告の情報に方位が書かれていなければ、間取り図を見ましょう。間取り図には東西南北を示す方位記号が記載されています。バルコニーが向いている方角が採光側です(バルコニーが2つ以上ある場合は、最も大きなメインバルコニーの向きが採光側になります)。

例えば、方位(バルコニーの向き)が南西であれば、物件の南西側の土地がどのように使われているかで、日照・眺望が違ってきます。
航空写真に切り替えれば、採光側の隣地がどのようになっているか、おおよそのことがわかります。また、ストリートビューでは、高い建物がないかも確認できます。

マンションの住所や方位がわからない場合は広告を出している不動産業者に資料請求をしましょう。資料請求もネットですれば手間いらずですね。

ネットで見る「隣地」について注意したいこと

グーグルマップなどで見て、購入候補の物件の採光側に日照や眺望をさえぎる大きな建物がなければ、それでOKとは限りません。いくつか注意したいことがあります。

まず、グーグルマップをはじめとするネットの地図アプリの情報はリアルタイムのものではありません。グーグルアースの場合、1〜3年前の写真を使っているといわれています。したがって、いま現在、変わっている可能性があるのです。
また、グーグルストリートビューの画像は地上で撮影したもの。同じ場所でも階層によって日当たりや眺望は違うので、実際に現地に行って確認することが大切です。

さらに、現在、隣地に建物がなかったり、低層の建物だとしても、将来状況が変わることがあります。特に、隣地が空き地(更地)や駐車場、古家、廃工場などの場合、将来建物が建つ可能性がないとはいえないので、隣地の状態を確かめておきましょう。
マンションの仲介会社は建設予定の建物について説明する義務がありますが、これは、既に建築計画がある場合のみ。建築計画が未定であれば、そこにどのような建物が建つのかわからないのです。とはいえ、用途地域がわかれば、建設可能な建物をある程度予想することができます。

用途地域もネットで調べよう

用途地域とは、都市計画法による地域地区の基本となるものです。大きくは、住居、商業、工業など土地の利用について定めがあり、地域によって建てられる建築物が違ってきます。用途地域は第一種低層住居専用地域をはじめ12種類の区分があります。

ここで、知っておきたいのが、マンションは住宅地域でなくても、商業地域や準工業地域にも建設できるということ。また、用途地域によって、建築可能な建物の種類や建ぺい率、容積率、高さ制限などの定めは異なります。そして、通常、商業地域や準工業地域では、日照を確保するための日影規制は適用されません。
なので、利便性が高い駅近のマンションは商業地域に建っていることが多いのです。こうした立地では、隣の空き地にタワーマンションが建つこともあり得ます。

こうしたことから、マンションの隣地が空き地や駐車場の場合、用途地域を知っておくことが重要ですが、この用途地域もネットで調べることができます。
用途地域は各市町村が発行・販売する「都市計画図」に示され、概略となりますが、多くの自治体がホームページ上でも公開しています。「◯◯県◯◯市 都市計画図」といったように、購入候補の物件がある自治体名と「都市計画図」のキーワードで検索してみましょう。

最終的な購入の判断にあたっては、現地に行って現況の状態を把握し、役所や専門家に用途地域の詳細について確認することが欠かせません。
その前段階でネットをうまく活用すれば、下調べや物件を絞り込むのに大幅に時間を短縮できます。以上を参考に効率よく物件探しをしてくださいね。

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