家具選びのコツ

トータルに考えることが大切

中古マンションをリノベーションして思い通りの住まい作りをする人が増えています。そんな新居には、やはりお気に入りの家具を揃えたいものです。当然ながら、家具を選ぶときにはデザインやスタイルが気になりますね。

とはいえ、家具は毎日の生活の中で使うもの。使いやすさや機能性も非常に大切です。
特に、椅子やソファは体にあっていないと体調にも影響します。また、サイズが部屋の大きさや間取りにあっていないと、暮らしにくい空間になってしまいます。
新居を快適で暮らしやすい、そしてセンスのよい住空間にするためには、どのようなことに気をつけて家具を選べばよいのでしょう?

センスよく暮らしやすそうな住空間には統一感があります。住まいは、ハコである家だけでは完結しません。そこに家具など生活に必要なものがそろってはじめて住まいとなるのはおわかりですね。
したがって、大切なのは、リノベーションが完成してから家具を揃えるのではなく、家具込みで住まい作りを考えることです。

まずはサイズを調べよう

そこで、まず、完成後のイメージをできるだけ具体的にしましょう。
建築やインテリア関連の雑誌、ウェブサイトなどから希望する完成イメージに近い画像を集めます。雑誌、サイトの画像には内装と家具がコーディネートされたものが多いはずです。そんな画像を集めることで希望する内装デザインにどのような家具が合うかわかりますね。
そうすれば、次に、それらの家具のブランドやメーカーを調べて、カタログを取り寄せ、価格やサイズを調べておきます。

デザインやスタイルが気に入っても、本当にその家具が自分にとって使いやすいかどうかは、サイズ(寸法)とレイアウト(配置)の仕方で変わってきます。
大型家具や外国製の家具の場合、デザインは良くても、大きすぎて使いづらい、買ったものの部屋に入らないこともありえます。部屋に入るサイズであっても、マンションのエントランスから住戸の玄関までの搬入が困難といったことも。
したがって、家具の購入にあたっては、サイズはもちろん、特に大型のものについては、搬入方法の確認が重要です。

暮らしやすいレイアウトを考える

加えて、レイアウトによっても家具の使い勝手は大きく変わります。
レイアウトとは、主にオフィスや店舗で効率よく人が動け作業できるよう什器や家具を配置することです。この考えを住居にも応用すると暮らしやすい住空間を作ることができます。

その方法ですが、リノベーションのプランニングが進み間取りが決まったら、間取り図に購入を考えている家具の配置を描き込みましょう。家具のサイズはカタログなどで調べ、間取り図と同じ縮尺にします。形は大まかに四角や丸などでかまいませんが、食器棚など扉のあるものは扉が開く方向も描き込みます。 これがレイアウト図になります。

このレイアウト図を見れば、動きやすさや使い勝手の確認ができますね。動線や扉の開け閉めなどにムリがありそうなら、レイアウト図を作り直しましょう。何回か作り直しても、やはりムリがあるようなら、家具選びを見直す必要があります。

実物チェックのポイントは

このように、レイアウトを考えれば、動線や使い勝手のシミュレーションができますが、まだ、これで購入を決めてはいけません。できるかぎり、ショールームなどで実物をチェックしましょう。
家具は使い勝手もそうですが、人間の体にフィットするものでなければいけません。特に、椅子やソファは注意が必要です。座面の高さや奥行き、座り心地はもちろん、座った姿勢から立ち上がるのにムリがないかなどを確かめましょう。

また、実際に家具を家の中に置くと、ショールームや店舗で見たときと大きく印象が異なることがあります。それを避けるために、家具のショールームや店舗に下見に行くときには、次のようなことに気をつけるといいですね。

・天井が高く広大なショールームや店舗では同じ家具でも家の中で見るよりも小さく見えるもの。リノベーション完成後の部屋のサイズの控えと巻き尺を持参し、家具のサイズと比較しましょう。

・日本では室内では靴を脱いで生活しますが、ショールームや店舗は土足。椅子やテーブルなど高さがポイントとなる家具は、靴を脱いだ状態で試してみましょう。

センスよく暮らしやすいインテリアのポイントは統一感とバランス。内装デザインとコーディネートされた家具を効率よく配置することで快適な住空間が実現します。そのためには、リノベーションのプランニングと家具の選定を平行して進めることが大切です。

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