住まいの周辺環境について「あなた」がこだわるべきポイント
周辺環境が大切な理由とは
中古マンションを購入する場合、事前の下見や内見が欠かせません。非常に大きな買い物なので、入念にチェックして後悔のないようにしたいものですね。購入前のチェックといえば、物件そのものに目が向きがちですが、その立地や周辺環境も重要です。
立地や環境は後から変えることができませんし、家族のライフスタイルやライフプランにも大きく関わります。また、物件の価値にも影響します。したがって、物件と同様、家族が暮らしやすい環境かどうか、しっかり確認することが大切なのです。
そこで、今回は中古マンションの周辺環境について、購入前にチェックしておくべきポイントをお知らせします。
わが家にあった住環境を知るために
一言に立地や周辺環境といっても、家族構成やライフスタイルによって暮らしたい環境や希望の立地は異なります。
わが家にとって、ベストな立地環境のマンションをみつけるためには、どのエリアでどのように暮らしたいか、はっきりさせることが大切です。家族でよく話しあい希望をまとめておきましょう。
それにあたって、こんなことを見直しておくと、どのようなエリアで暮らしたいかが見えてきます。
・家族構成(年齢、職業)
・通勤や通学に便利な交通手段とその路線
・マイカーの有無、所有していれば使用頻度
・保育や介護サービスが必要かどうか
・ここ数年以内に、入園や進学予定の子供がいるかどうか
・アレルギーや持病のある家族がいる
この他に、わが家特有の事情があれば、つけ加えていきましょう。
周辺環境チェックポイント
実際に購入候補のマンションがみつかれば、物件の内見とともに周辺環境も確認しに行きましょう。その際、注意したいポイントは次の通りです。
駅までの距離と移動手段
最寄り駅まで徒歩圏内でない場合、バスや自転車の移動になります。バス利用なら、バス停までの距離やバスの本数、バス路が混雑しやすいかどうか、自転車なら駅周辺の駐輪場の有無なども調べておきましょう。
最寄り駅に停車する電車の種類とターミナルまでの所要時間
最寄り駅に急行や特急が停車するかどうかで、ターミナルまでの所要時間が大きく異なる場合があります。ターミナルへのアクセスが良い急行や特急の停車駅周辺の物件は資産価値が落ちにくいものです。
教育・保育施設、公園など
子育てファミリーにとっては小学校や幼稚園・保育園が近いことが必須ですね。ただし、近隣に保育園や学童保育があっても空きがない場合もあります。事前に役所でこうした施設の空き状況も確認することをおすすめします。
また、安心して子供を遊ばせられる公園や児童館も近くにほしいものです。
医療・介護などの施設
高齢者や小さなお子さんがいる家庭なら、近隣に病医院、できれば総合病院もあれば安心できます。介護については、自治体によって受けられるサービスの種類や内容が微妙に異なります。介護サービスが必要な場合は、役所で詳細を調べましょう。
日当たり
日当りは晴れた日の昼間にチェックするのが基本です。いまは日当りが良くても、採光側に古家や更地があれば、将来建物が建つかもしれません。そうすると、日の当たり方が変わる可能性も。
大気汚染や騒音、匂い
大気の汚れや騒音、匂いは実際に現地に行ってみないとわかりません。風向きや時間帯によって違うこともあります。周辺を歩いて、塵灰や騒音、悪臭を発生させるような施設がないか調べましょう。
電波障害
近隣に高層の建物があると電波障害が発生している可能性があります。その場合、影響を受けるのが携帯電話とテレビの受信。
マンション内に携帯電話用の電波が入るかどうかは、携帯電話を見ればわかります。テレビの受信障害については、障害の有無とケーブルテレビの設備があるかを仲介業者に確認しましょう。
周辺環境のチェックで大切なこと
こうしてみると、周辺環境が住まいの快適性や生活していく上での利便性に大きく関わってくることがおわかりいただけたかと思います。
ベストな立地の物件をみつけるためには、まず、わが家なりの住環境へのこだわりをはっきりさせましょう。そうすれば、上記のチェックリストうち、どの項目を優先させたいかが決まってきます。わが家独自の周辺環境チェックリストができますね。
そして、大切なのは、実際に物件と周辺の環境を自分の目で確認すること。同じ場所でも、時間帯や天候、ウィークデイと休日などの違いによって、日当たりや道路の混み具合、騒音などは異なることが多いものです。
日や時間帯を変えて、最低2〜3回は下見に行くことをおすすめします。わが家のチェックリストを活用し、しっかり確認してくださいね。