住みたい沿線・駅 リノベーション前提で考えたら

住みたい沿線・駅はどう決める?

中古マンションを購入することにしたら、どのエリアで探せばよいのでしょう?
当然ながら、誰でも通勤や通学、買い物に便利で、住環境も良い場所に住みたいものです。しかしながら、利便性や暮らしやすさの感じ方は人それぞれ。職業や家族構成、ライフスタイルなどによって異なります。
東京などの大都市圏では、鉄道の路線によって、その沿線エリアの街の印象が特徴づけられます。また、駅(街)ごとに都心へのアクセス、住環境が少しずつ、あるいは大幅に違ってきます。

そこで、今回は、どうやって住むべき沿線・駅(街)を選べばいいのか考えてみましょう。
まず、重要になるのが日々の利便性。毎日の通勤や通学のことを考えると、職場や学校にアクセスの良い沿線ということになります。これで、おおまかにどの路線沿いのエリアが良いか決まってきます。
それでは、次に、どの駅周辺に住みたいか・住むべきなのか検討していきましょう。

住む街(駅)を決めるにあたって注意したいこと

利便性を考えると、ターミナル駅周辺や特急・急行が停車する駅にこだわりたいところですね。もしくは、「◯◯駅周辺に住みたい!」、「◯◯の街に住みたい!」と住みたい街(駅)を決めている方もいるかもしれません。
しかし、よほどの事情がない限り、1つの駅に限定するのは、あまり得策ではありません。少し範囲を広げて物件探しをすることをおすすめします。

東京23区内などでは、駅と駅の間隔がさほど離れていないので、特に地下鉄などの沿線では、1駅や2駅分は歩ける範囲といった街も多いのです。そうしたエリアでは、2駅以上や複数路線が利用可能といった立地の物件がみつかることも少なくありません。

また、ターミナル駅や特急・急行が停車する主要駅の周辺は、利便性が高いため、たいていは人が多く集まる繁華街です。こうしたエリアは商業地域なので、商業施設だけではなく娯楽施設や小規模な工場なども存在する可能性があります。

したがって、ターミナル駅や主要駅の駅近くでは住居物件は少なく、あっても物件価格は高め。落ち着いた住環境を求めると、駅から離れていくことになります。駅周辺の繁華街がにぎわっていればいるほど、住宅地エリアは遠くなるのです。
さらに、ターミナル駅や複数路線が乗り入れる駅は、朝夕のラッシュアワーに非常に混み合い、駅の中の移動に時間がかかることも。

それなら、そうした駅よりも1つか2つ離れた駅の方が利用しやすかったり、駅近くで住環境が整っていたりするものです。

気になる駅と予算の関係

あと、気になるのが物件の価格。予算との折り合いも重要です。
都市部では、原則として、都心に近くなるほど物件価格が高くなります。とはいえ、都心から距離があっても、特急・急行停車駅や郊外のターミナル駅周辺では、手前の都心寄りの特急・急行通過駅よりも高いといったケースもあります。東京でいえば、JR中央線の「吉祥寺」や「立川」がそうですね。

どの地域・路線でも、ターミナル駅はもちろん、特急・急行停車駅、複数路線が乗り入れる駅周辺は地価が高めです。だからといって、必ずしも、そうしたエリアを避けることもありません。一方で、そのような立地エリアは資産価値が落ちにくいのです。
特に、中古物件を前提で探す場合、意外な掘り出し物がみつかるかもしれません。また、あえて、人気の高い駅周辺エリアで築年数の古い割安なマンションをみつけ、リノベーションで資産価値を高めるということも考えられます。

以上のことから、住むべき沿線と駅(街)を選ぶにあたっては、利便性や住環境、そして物件購入の予算のバランスを考える必要があります。そのためには、あまり絞り込みすぎず、フレキシブルな範囲で検討しましょう。
ただし、不動産業者に依頼する際には、あまり範囲を広げすぎると情報量が多くなり過ぎ、かえって探しづらくなります。◯◯路線の◯◯駅から◯◯駅までといったように範囲を決めると、効率よく探せます。

購入候補の物件がみつかったら、実際に、その路線を使って現地へ行きましょう。鉄道の運行状況や駅周辺の雰囲気は、曜日や時間帯によって異なります。できれば、日や時間帯を変えて出向き、鉄道の使いやすさや街の住環境、ラッシュ時の混み具合も確かめたいものです。

ネットや不動産業者の情報、物件の相場を比べながら、住みたい路線と街を絞り込んでいきましょう。その後は、自分で実際に現地へ出かけ確認することが大切です。

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