老後はリノベーションマンションで悠々自適に暮らしたい
老後の住空間を考える
子供の独立や定年退職を迎える時期は、家やライフスタイルについて見直す契機でもあります。これまでの子育てや仕事に重点を置いた暮らしから、夫婦二人の暮らしになるのです。
新婚のときやお子さんが小さい頃にマイホームを取得される方が多いと思います。そして、長年暮らしてきた家ですが、子供たちが独立した後は広すぎると感じるかもしれません。また、建物や設備も老朽化していますし、老後の体の変化に備えてバリアフリー化も必要となってくるでしょう。
このようなことから、老後の生活を安全で快適なものにするためには大きなリフォームや住み替えを考える必要がありそうです。自分たちにとって、老後に備えたベストな住空間を作るためにはどのような方法があるでしょうか?
今回は、その選択肢の一つとして、中古マンションのリノベーションについてお伝えいたします。
マンションへの住み替えという選択
老後の住環境作りに中古マンションのリノベーションを選択したこんな事例があります。
<事例:Mさん夫妻の場合>
定年退職を目前にしたMさん夫妻はバブルの頃に購入した郊外の2階建ての木造住宅に居住中です。住宅ローンも完済し、3人の子供たちもみんな独立しました。現在、夫婦二人にはこの家は広すぎるのと、年齢を重ねるにつれ、階段の上り下りや段差がつらくなりそうです。
また、Mさんは今後も再雇用で働くつもりですが、家から駅までは徒歩15分。坂道が多く、年々、往復するのがキツくなっています。スーパーなども駅近くに集中しているので、買物などで出かける奥さんにとっても同じことです。老後は便利な立地のバリアフリーの住宅で暮らしたいと考えたMさんは駅近くのマンションに住み替えようと物件探しを始めました。
当初は、新築か築浅のマンションを希望したMさんでしたが、そういう物件はファミリー向けの3LDK以上がほとんど。Mさん夫婦にとっては少しばかり広すぎます。特に新築は価格も非常に割高で、現在の自宅を売却して購入資金に当てるつもりのMさんたちには厳しい金額です。
マンションへの住み替えをあきらめかけたMさんでしたが、ネットなどで調べるうちに、中古のコンパクトなマンションなら割安に購入できることがわかりました。マンションの構造によっては、リノベーションで間取りを自由に変更できます。
リノベーション業者のサイトで工事費用の概算をシミュレーションすると、物件と合わせて予算内で収まりそうです。そこで、Mさんは中古マンションを購入してリノベーションすることに決めたのです。
老後に向けたリノベーションの注意点
上記の事例のように、老後に向け中古マンションをリノベーションする場合、どのようなことに注意すればよいのでしょう?次の通り、そのポイントをお知らせします。
ラーメン構造のマンションを選ぶ
マンションの構造はおおまかに「壁式構造」と「ラーメン構造」の2つに分けられます。このうち、間取りの自由度が高いのがラーメン構造。老後に備えたリノベーションを成功させるには、スムーズな動作や動線を確保できるような間取りの設計が決め手となります。そのため、ラーメン構造のマンションの方が適しています。
水まわりが肝心
水まわりは一カ所に集めておくと掃除もラクで何かと動きやすいものです。特に、浴室やトイレは座る・立つ動作が多く、事故が起きやすいので注意が必要です。床材はすべりにくいものにし、将来、杖や車いすを使うことになる場合も考え、無理なく動ける広さを確保しましょう。リビングや寝室からスムーズに移動できる動線にしておくことも大切です。
「高さ」とバリアフリーの関係を考える
バリアフリーというと足元の段差ばかりを気にしがちですが、年齢とともに高い場所の収納の出し入れや床掃除などもつらくなってくるものです。将来、車いすを使う場合も考え、かがまなくても掃除しやすい床にする、ムリのない高さに収納やスイッチ、コンセント類を設置するなど注意しましょう。
最近はリノベーションを前提に物件探しからワンストップで扱う業者もあります。そうした業者に相談してみるのもいいですね。
気になることはプロに相談しよう!
初めてのリノベーションとなると、不安なことも多いかと思います。
そういった場合は、プロに相談し、確かな回答を得ましょう。
中古マンションのリノベーションについては、ひかリノベにご相談ください。
相談会やセミナーを随時開催しているので、お気軽にどうぞ。