2017/10/3
【中央区・港区エリアH様邸リノベーションレポート④】夏は涼しく・冬は暖かく!断熱工事で快適生活
皆さまこんにちは、施工管理・藤井です。この頃朝晩は肌寒いくらいになってきましたが、皆さまお元気でしょうか?
今回もまた、とても眺めの良いH様邸の断熱工事についてお話ししようと思います。
1.遮熱と断熱のちがい
「遮熱」や「断熱」という言葉をよく聞きますが、皆さま遮熱と断熱の違いはご存知でしょうか?
遮熱は壁の表面から室内に熱が伝わらないようにする。日傘みたいなものです。
断熱は壁の内部への熱の伝わりを小さくする役割があります。
光を通す窓などには遮熱が必要で2重サッシ等が必要になり、光を通さない不透明な壁では断熱が必要になってきます。
床・壁・天井では、冬に熱を逃がさないための断熱が、夏には熱を入れないための遮熱としても効果を発揮します。
今回は、壁の断熱工事の模様をご紹介します!
2.吹き付け断熱工事の施工
今回はリノベでは珍しい、新築時と同じような吹き付け断熱工事をやりました。
吹き付け断熱工事とは、液状の断熱材をスプレーのように壁に吹き付けていく工法です。
もとの壁にも断熱材は吹かれていましたが、今回はさらに断熱材を重ねることで性能をアップします。まずは壁廻りに断熱材の支えとなる木軸を建て、コンセントBOXを取り付けていきます。
木軸はコンクリートに釘で固定するのですが、とても高強度のコンクリートなのか釘がなかなか入らず、何本折れたかわからないくらいでした。そのため日数が予定よりかかりましたが、大工さんが頑張ってくれました。
トラックのドラム缶に入っている溶剤が断熱材です。灰色の缶と赤色の缶に入っている2液を混ぜて、先ほどの壁に吹き付けていきます。
このやり方には高さの限界があり、地上のトラックから届く範囲(6階くらいまで)でないと施工できません。
写真のような感じで配管しました(矢印の先に管が見えますか?)
このように大がかりな工事ですから、ちゃんと管理センターの承諾をいただかないと怒られてしまいます。今回は工事の2週間前に承諾をいただきました。
まず、吹き付けの前に、木軸の表面には断熱材を付けたくないので、特殊な剥離剤を塗っていきます。
その後は吹き付けるだけですが、今回は緑の壁がピンク色に変化していきました。
この通り、部屋いっぱいピンク色に!
3.作業を終えて……
作業に夢中になっていたので、吹き付けが終わってしばらく気が付かなかったのですが、やはり部屋の中に入るとクーラーなしでも少し涼しいです(と言いましても、作業は夏でしたので、大工さんも私もすでに汗だくだったのですが……)
そして、音に関しても、大工工事の音が外にあまり聞こえなくなりました。
厚さ30mmくらい吹き付けていますので、多少の防音効果もあるようです。
さて、これで断熱は終わりましたが、H様邸は遮熱の二重サッシも取り付ける予定です。そちらの模様はまた次回、お楽しみに。。。