2017/8/8
リノベーション施工動画レポート vol.1
こんにちは。先日、現在施工中のH様邸にて施工風景を見学させていただける機会が有りました。
(H様邸はコチラのお住まいです⇒https://hikarinobe.com/blog/8403/)
H様邸は全てを解体しゼロから創る、スケルトンリノベーション。
コンクリートの空間がH様の理想のお住まいへと変身する過程の一部を動画にてご紹介します!
今回、ご紹介するのは普段触れている床の下地を造る工程──『置床』について。
たびたび、施工管理のブログの中にも登場する工程ですので、なかなか見ることが無い職人さんの腕と合わせて施工手順をお楽しみください。
1. 置床を施工するための『墨出し』
『墨出し』も施工管理のブログに度々登場している工程です。
簡潔に言ってしまうと、『施工中に必要となる線や位置、高さなどを床や壁などに書き込んでいくこと』。
配管の位置を記したり、棚の位置を書き込んだり、図面に書かれたものを実際に作るうえで重要な住まいの下書きを墨で行うから『墨出し』と言われています。
今回ご紹介する墨出しは『フロアレベル出し(FL出し)』です。
床の高さや床が水平になっているかの目安になる、確認線を描く過程をご覧ください♪
(音が出ますので、音量にご注意を!)
素人考えながら
「レーザーの赤い線をなぞるように墨つぼで線を引けば、曲尺(かねじゃく)(職人さんが使っているL字の定規)で測る手間が省けるのでは?」
と疑問に思ったので、H様邸施工管理の田中に聞いたところ
「その方法で正確な線を引くのは難しいんだよね。アナログながら、レーザー線を目安に測って線を引いた方が正確な線が引けるんだよ」
との答えが!
な、なるほど!1cmでもズレた線を引いてしまうと、後々、床の高さがズレている・建具が嵌らない…などの重大な欠陥に繋がるため、『正確さ』が重要になるのですね。
▲職人さんと入念に確認しあう、施工管理の田中。手前の脚立の上の赤い機器が今回大活躍した『墨つぼ』
2. 置床施工風景
床の施工については以前、施工管理の斎藤が触れていましたが(コチラの記事)、H様邸のマンションの規約では通常の置床の防音性で十分なため、エコボードは挟まず床を造っていきます。
置床とは、『コンクリートの上に防振ゴム付き支持脚で床パネルを支える床のこと』を言います。
コンクリートと床パネルの間に空間が出来るため、保湿性や防音性に優れているというメリットの他、お湯や水など様々な配管を床下に設置することが可能です。
階下へ響く生活音を軽減出来るため、多くのマンションで採用されている施工方法でもあります。
それでは、その『置床』がどのように施工されているのか!?ご覧ください。
(コチラも音が出るため、音量にご注意ください)
後日、この上にいつも触れている『床材』を施工します。
H様はどんな床材を選んだのでしょうか?
▲配管の通り道も作れる置床
3.ピンク色の壁の秘密
ここまでお付き合いいただいた方の中には、写真や動画を見て「壁がピンク色?」と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このピンク色の正体……それは『発泡ウレタン』という断熱材が吹き付けてあるのです!
断熱材吹き付けの様子も後日、動画にてご紹介しますので、ご覧いただければ幸いです。
H様邸は現在も施工中。
お住まいが完成するまでの様子をデザイナー・施工管理執筆のブログの他、動画でもご紹介します。
合わせてお楽しみください!