2017/8/8
【小金井市、国分寺市エリアT様邸リノベーションレポート③】カワイイ!絵本のようなアーチ開口
皆さんこんにちは。設計の高橋です。
今回は、T様邸の設計プランの中でも最も注目の「アーチ開口と珪藻土(けいそうど)壁」をご紹介いたします。
■開口の上部を丸めたアーチ開口
「寝室は可愛くして!!」とT様からのご要望。
コーディネーター服部とともに、男ふたりで「カワイイ部屋を作ろう」と意気込むものの大苦戦……。
そんなとき、T様から「扉が丸かったらカワイイかな」とヒントをもらい、「だったら開口をアーチ型にしよう!」ということに。さらに引戸を付けて、扉が丸く見えるように計画を進めます。
■アーチ開口の施工方法をご紹介
では、アーチ開口ができるまでをご紹介します。
■アーチ開口を珪藻土塗り
施主様が可愛いさと同時にご所望したのが、「新鮮な空気」。
それを可能にするのが、壁の自然素材仕上げ。今回は珪藻土を施すことにしました。
珪藻土は、調湿機能、脱臭効果、結露の防止などの効果がある自然素材なのです。
では、珪藻土左官の様子をご紹介します。
先ほどのアーチ開口のコーナー部分に補強テープを施し、ノリ付けします。
下塗りです。
アーチ部分はカーブがある分ヒビ割れを起こしやすいため、強度の高い下塗り材を施します。
1日乾かして、中塗りです。
この壁がお部屋の顔になるよう、T様のお好きなブルーの珪藻土を施します。
続いて上塗りです。
上塗りの後、乾かないうちにパターン(模様)を付けるため、職人2人の共同作業です。
職人が変わるとパターンが微妙に変わってしまうため、パターン付けは一人の職人がすべての壁を仕上げます。
微妙な感覚のズレがパターンに出てしまうため、休憩もとらずに集中して仕上げます。
パターンは、荒し目の扇仕上げ(ざらざらした質感で、扇のような模様をつけた仕上げ)です。
整然とさせず、敢えてラフな感じに仕上げてもらいました。
珪藻土塗りが完成!!
ある時はWIC(ウォークインクローゼット)への出入り口。
T様が望んだ「可愛らしさ」と「新鮮な空気」。
アーチ開口と珪藻土の壁で、2つのテーマを共存させることができました。
お時間ありましたら、後日掲載される施工事例ページで珪藻土壁の全貌をご覧くださいませ!