2017/1/20
【東京都目黒区エリアY様邸リノベーションレポート③】音が響かない!?秘密はフロア下の「エコボード」にアリ!
皆様こんにちは、ひかリノベ施工管理・藤井です。
今回は目黒区Y様邸のリノベーションレポート第三回目をお伝えしたいと思います。
解体工事も、このように無事に完了しました!
壁にある白い跡は、コンクリートに石膏ボードを貼る接着剤を剥がした跡です。
GLダンゴと呼ばれています。
結構細かく跡がついているので、当時の施工業者はキチンとメーカー施工要領を守り、丁寧な仕事をしていたんだろうナァ……。
そんな事を考えながらも、工事は着々と進んでいきます。
1.床下配管工事
これから水廻り各所に給水・給湯・排水管の配管を行ってまいります。
ピンク色の配管が給湯、水色の配管が給水、グレーの太い管が排水になります。
白い管はエアコン冷媒管の先行配管といわれる管になります。
二重床を組んでしまうと後で位置を変える事が難しいので、あらかじめ墨出し(配管位置の下書きのようなもの)のとおりに配管していきます。
2.二重床工事と遮音対策
床下配管工事が終了しますと、今度は二重床工事に入っていきます。
二重床工事とは、最近のマンションによく用いられる床下地工事工法です。
ゴム付きの支持脚にパーティクルボード、下地材を貼ってから、最後にフローリングを貼るのが一般的です。
引用元:http://www.sumai-kenzai.com/search/S6b73313230323330/
しかし、Y様邸はマンションの規約で、もう少し厳しい制約があります。
『床はLL-40にして下さい』
「LL -」とは、軽量衝撃音のこと(スプーンを落とす、椅子を引く 等、比較的軽くて硬い衝撃音)
「LL-〇〇」とは、そうした軽い衝撃音がどれだけ響くのかを示した数値です。
この数値が小さいほど遮音性能に優れています。
「LL-40」とは「スプーンを落とした音がほとんど響かない」レベルの遮音性能です。
つまり、Y様邸では、床の遮音性能としてはほぼ最高レベルが求められているというわけです。
なお、2008年4月に「床材の衝撃音低減性能の等級(AL等級)」が公表されました。
これにより、従来「LL-40」と呼ばれていた遮音等級ですが、新しくΔLL(Ⅱ)-4「デルタ エル エル ツー 4等級」と呼ばれるようになりました。
しかし、現場では未だにLL-40と呼ぶ事が多いです。
今回はLL-40、つまり△LL(2)-4の基準を満たすためにこの部材を用います。
写真では見づらいですが、万協フロアーさんのエコボードです。このエコボードを、パーティクルボードとフロアーの間に貼る事によって、遮音性能を高めます。
引用元:https://bankyo.co.jp/product/mansions/ype_tg.htm
メーカーの規定ではエコボードの上にフローリングでも良いのですが、今回Y様邸のフローリングは無垢材なので、捨て貼り(フローリングの裏面に合板を貼る工法)を施工しました。
これにより、デリケートな無垢材の反りを防ぎます。
これで遮音対策もバッチリです!
こうして、二重床の施工は無事完了しました!
この後も木工事はどんどん進んでいきます。
引き続きレポートしていきますので、どうぞご期待ください!