2021/8/10
地鎮祭とは? いくらかかるの? いつやるの?
こんにちは。湘南ショールームの春永です。
先日、風の心地よい日があったので、お散歩で近所の六所神社にお参りに行きました。
こちらの神社は、わが家の氏神様を祀る神社なので、時々参拝しています。
六所神社の注連縄(しめなわ)は(鼓銅注連)という種類で
中央が太く両端が細くなるタイプで出雲大社と同じ場所で作られています。
出雲の国と由縁ある神社だけあって注連縄にも縁のつながりを感じます。
今回は、自身の経験も含めて地鎮祭についてお伝えさせて頂きます。
地鎮祭とは
地鎮祭とは、家を建てる前に居住する土地の氏神様から土地を使用する
許可をもらい建物を建てる許しを請う儀式のことです。
読んで字のごとく土地を【鎮(しずめる)】という意味を持ちます。
新築工事が安全に滞りなく行われること・家が繁栄することをお祈りする儀式です。
一般的に儀式に吉日といわれているのは【大安・先勝・友引】の午前中です。
また、逆に避けたほうが良い日も存在します。
【三隣亡(さんりんぼう)】といって3軒隣まで火災をもたらすといわれています。
どのタイミングで行うの?
工事着工前に神職をお招きして、土地の四隅に青竹を立てて、
しめ縄で囲むようにして祭場をつくります。
お祓いをし、祭壇に神饌(しんせん)を供え、神主に祝詞(のりと)をあげて
現地を祓い清めたあと儀式を行います。
神前につくった盛砂にお神酒をそそぎ、施主・設計者・現場管理者が一緒に
鍬(くわ)を持ち、盛砂に鍬をいれます。
その後は、祭壇に玉串をささげ、神饌をさげ、神様を元の場所に
お戻り頂く儀式を行います。
その後、お神酒で乾杯し、神饌の品のおさがりを頂き、儀式終了をむかえます。
地鎮祭までに準備することは?費用はいくらくらい?
地鎮祭で必要な資材(青竹・しめ縄・砂・鍬など)は基本的に建築会社側が
準備してくれるケースが多いです。
施主側が用意するものとして
◇神主への謝礼【初穂料または玉串料】相場は3~5万円
◇神饌 相場は5,000円~10,000円前後
◇お酒【奉献酒は一升瓶2本の清酒】
※のし紙には【奉献】【奉献酒】とします。
◇米1合程度・粗塩0.5合程度
◇海のもの(尾頭つきの鮮魚・スルメなどの乾物も可。)
◇山のもの(野菜3種類・果物3種類程度)
また、地鎮祭には担当者・設計者・現場監督・棟梁など工事関係者が出席されます。
近年では、ご近所のことを考え、直会(なおらい)は省略するケースが多いですが、
その代わりにお赤飯の入った仕出し弁当や飲物または謝礼の気持ちとしてご祝儀を
お渡しする場合もあります。
また、地鎮祭を終えると建築工事が始まるため、騒音・工事車両で
ご近所にご不便をおかけしてしまう場合もあります。
地鎮祭のタイミングでご挨拶ができれば、ご挨拶の品も用意しておくとよいですね。
地鎮祭についてはケースバイケースが多いので、建築会社と施主側で十分に相談を
してから行いましょう。
建売住宅・中古住宅のお祓いは?
建売住宅・中古住宅・集合住宅では、最初の旧所有者が地鎮祭を義務ではないため、
執り行われているかどうかまでは、なかなかわかりません。
どこかすっきりしない…。前に住んでいた人の気が残っているような…。と
いうように気になる方には入居前にお祓いすることをおすすめします。
神社によっては入居家祓い・清祓いというものがあります。
入居前にお祓いをして神様にご挨拶をする神聖な神事です。
前に住んでいた人の【気】を祓い、清浄な状態に戻す意味があるそうです。
費用は20,000円~30,000円程度が相場になります。
または、ご自身でお祓いをすることも可能です。
家の奥から玄関に向かって陶器のお皿や正方形の半紙に盛塩を三角錐に置きます。
マンションなら玄関の両脇・一戸建なら土地の四隅に盛塩を行います。
しっかりお清めしたい場合は、清酒を適宜に振りかけるとよいそうです。
引越作業が終わり、入居すれば完了しても、続けても良いといわれています。
続ける場合は、月に1・2回程度塩を取り替え、前の塩は邪気を含んでいるため、
水で流して処分するとよいそうです。
地鎮祭をやるかやらないかは施主の判断
地鎮祭は必ず行わなければいけないというものではありません。
施主の判断に委ねられています。
私も地鎮祭をやるべきかどうか悩みましたが、
・終の棲家にしようと思って購入した土地という経緯
・今後人生で何回も経験できることではないという点
・長年、不動産業界に携わっていたこともあり自分が勉強のため経験することも必要
・敷地内に井戸があった為。(売主様がすでにお祓い済ではあった。)
上記、理由を加味し、結果的には地鎮祭は執り行うことにしました。
あくまでも気持ちの問題ですが、自分自身、良い経験ができたこともあり
良かったとも思いました。
誰にとっても念願の大切な住まい。永く清々しい気持ちで暮らしていきたいですよね。
ご参考程度にお読み頂ければと思います。