2021/1/19
資産価値とは? 売る予定がなくても重要?
マンションもしくは戸建を購入されるとき、『不動産の資産価値』と言う言葉を聞いたことはありませんか?
物件を決められる際は、価格面や利便性はもちろん大切ではありますが、その物件の資産価値という点にも注目しながら検討されることをお勧めいたします。
資産価値が高い物件となれば、万が一将来売却される際には、購入した時と同等程度の価格で売却出来きます。一時だけ転勤等により離れることになった場合でも、人に高く貸すことで収入を得ることも可能です。
購入後の資産価値ってどうなるの?
戸建もマンションも、新築時より減価償却によって価格は下がっていきます。
下がりきった後については資産価値的には上りもせず、下がりもせず、ほぼ横ばいの価格帯になります。
戸建の場合は、築20年ほど経つと建物自体に値が付くことはほとんどなく、古屋付きの土地の価格として販売されます。
マンションの場合は、戸建ての木造と違い鉄筋コンクリート造が多く、税制上の耐用年数が47年に設定されているので、築20年ほどで新築時より約50%近く価格が下がる傾向になります。
資産価値は何で決まる?
それでは資産価値はどの様な点で左右されるのでしょうか。
1番は『立地』です。
交通の面での利便性やまわりの生活面の利便性、駅からの距離という点、また災害リスクがある地域かどうかということが資産価値として非常に影響してきます。
次に『物件の状態』です。
これは建物自体の劣化がどの様な状態にあるか、ということです。
現地を実際に見てみたり、修繕履歴等を重要事項調査報告書で確認することできます。
建物の維持をしっかりと計画されているか、またお部屋の状態が古くリフォームが必要かどうかにより、資産価値は変わってきます。
その他として、広さや間取り、エレベータがあるか、陽当たりや眺望はどうか、そして方角等も資産価値としては大切な要素です。
最近はリフォーム済物件やリノベーション済み物件が多く世に出回っておりますが、新しい物件よりは古い物件の方が需要は増えてきております。
築年数がある程度経っていたとしても、お部屋が一新されて綺麗にされていれば、仕様設備の劣化、損傷も少ないため、住みやすさとして買い手側からは魅力的な物件になるのです。
まとめ
以上、資産価値のポイントについてお話させていただきました。
資産価値が高い物件は魅力的であり、将来高く貸せたり、高く売ることも出来ます。
そのため、中古物件だとしても高めの傾向があります。
資産価値という点は、購入時において大切なことですが、同時に毎日の生活面のことも考える必要もあります。
住宅ローン等での月々払いが高めで生活が苦しくなっては元も子もありません
昨今のコロナウイルス感染症の流行状況を踏まえ、駅近や利便性を重視されるより、少し駅から離れてもお部屋が広く、まわりに自然があり、お部屋の中にリモートワーク等が出来るスペースを求める方も増えてきている印象です。
日常生活の満足度を高め、家に住む幸せを感じたいという…ご家族と団欒する『家』の大切さが見直されていることが分かります。
何を優先されるかは人それぞれですが、あまり資産価値だけを求めて購入されることの無い様、自分らしい住まいを探しをされてください。