中古マンションの外観は満足度に大きく影響するので要注意

中古マンションの外観、ここをチェック

中古マンションの見学に行く際、真っ先に目に飛び込んでくるのはマンションの外観です。
マンションの外観によって物件の印象は大きく変わりですが、それは見た目だけの問題ではなく、住み心地や安全面でも大きく影響します。
では、マンションの外観は、どのようなポイントをチェックすればいいのでしょうか。

基礎部分

まずチェックするのは、マンションの基礎部分です。
基礎はマンション全体を支える重要な構造物ですが、基礎がどのような状態になっているかをまずは確認しましょう。

基礎部分に亀裂が入っている場合、これは大問題です。
地盤が軟弱なため部分的に沈下している可能性があります。
その結果、マンション自体にひずみが生じて地震に弱かったり、劣化が早まったりします。
基礎はあとから工事をするのが非常に困難な場所ですので、しっかりとチェックしておきましょう。

外壁

次にチェックするのは外壁です。
マンションの外観を大きく左右するのは、やはり外壁でしょう。
外壁でチェックするポイントは、主にひび割れです。
モルタルの壁に小さなひび割れが生じているようであれば、上からモルタルを足すなどのリフォームで十分に対処可能です。

小さなひび割れの段階で手を打つことが非常に重要であり、これを放置しておくとやがて大きなひび割れとなります。
こうなると、亀裂部分から雨風が侵入してきて、壁はおろか中の断熱材などにもダメージを及ぼします。
外壁をチェックする際はきれいなのが一番ですが、小さなひび割れの段階でしっかりと修繕してあるマンションであれば、問題はないでしょう。

屋根

屋根も外観を大きく左右する要素です。
屋根はあまり目に付かないと考えている人も多いようですが、遠くからですとかなり目に付きます。

中古マンションの屋根の外観でチェックするべきポイントは、塗装とさびです。
屋根の塗装は、ただ見た目をきれいにするだけでなく、屋根を日光や雨風などの外部ダメージから守る効果もあります。
塗装がされていない屋根ですと、素材の劣化が早まり雨漏りの原因にもなりかねません。
定期的に塗装がされている屋根のマンションであれば、安心して選べます。

門扉や外溝

小規模な中古マンションでは、門扉をつけているマンションもあります。
門扉のさびは、必ずしも住み心地に大きな影響を与えませんが、これはむしろ管理体制を見極めるポイントでもあります。
頻繁に門扉の塗り替えやさび落としをしている中古マンションであれば、細かい管理が行き届いていると判断できるのです。

マンションに塀がある場合には、塀の構造や強度に注意をしましょう。
ただブロックを積み上げただけのブロック塀ですと、地震がきたときに倒壊する可能性があります。
ブロック塀を積み上げる際にしっかりと鉄筋が入れられているか、それを調べましょう。

バルコニーやベランダ

中古マンションのバルコニーやベランダは、専有部分のように思えますが実際は共有部分です。
ですので、大掛かりなバルコニーやベランダのメンテナンスは、管理会社や大家さんの仕事です。

ベランダやバルコニーでチェックしたいのが、さびや腐食です。
特に腐食にまで進行しますと、ベランダやバルコニーが倒壊して住人が転落する可能性もあります。
さびの段階でしっかりとさび止めや塗装をしているマンションであれば、安心できます。

過去のリフォームを調べる

中古マンションの価値を上げるため、リフォームをする大家さんや管理会社も増えています。
中古マンションの広告でも、「フルリフォーム済み」などと謳っている物件もあるくらいです。
そのリフォームがいつ行われたのか、具体的にエクステリアのどの部分をどんなリフォームを施したのか、管理会社や不動産会社などに問い合わせするといいでしょう。
事細かに教えてくれるようであれば、外観のリフォームがしっかりと行われた証です。

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