2017/11/7
【大田区・品川区S様邸リノベーションレポート②】間取り変更の意外な注意点~家具が入らない!?
こんにちは!設計担当の多田です。
間取りを自由に変えられるのはリノベーションの魅力のひとつですよね。
2DKから壁を取り、広い1Rに間取り変更することになったS様邸。リビングドアもスッキリした引戸に変えるご予定です。
大きなドアを引き戸に変更
S様邸のリビングドアは、もともと親子ドアになっていました。
親子ドアとは、大きなドアと小さなドアからなる両開きの扉。
普段は大きなドアだけ使い、大きな荷物を搬入するときは小さなドアも開けて間口を広げる事ができます。
しかし、S様邸は玄関ホールから直接リビング・洗面室・トイレにつながる間取り。現状は、ホールが扉だらけで圧迫感があり、すべて開き扉なので動きがとりづらい空間になっています。
「もっとホールをスッキリと見せたい! 広く使いたい!」とS様のご希望。
そこで、この非常に存在感のあるリビングの親子ドアを引き戸に変更します。
ドアが減ってホールはスッキリ! 内開きのドアがなくなった分、リビングも広く使えます。
と、ここでご注意! 楽しみにしていた引越し当日、悲しい思いをしてしまうかもしれません。
このままだと、家具や家電によっては入口を通らないという問題が……!
家具の搬入経路にご注意
たとえば、ソファーを搬入する場合。○印のところがポイントです。
引き戸は戸袋が必要な分、間口が狭くなってしまいます。
そのため、大きな家具家電の搬入が困難に……。
上の図のように「ソファーの角が後ろの壁につっかえてしまい、リビングに入らない」という可能性があるのです。
最近の冷蔵庫やドラム式洗濯機は大容量のものが人気です。
また、オシャレな海外製の家具は体の大きな海外の方に合わせて作られているので、通常より大きな場合も!
ベッドのフレームが一体型になっているものや、足つきマットレスなど、曲げることができないものは特に注意が必要です。
間取り変更をする際は、大きな家具や家電の置き場所だけ注意するのではなく、搬入経路の事も確認しなければいけないのですね。
引き戸の位置を変えて経路を確保!
今回S様邸では扉の位置を洗面室側に少しずらしました。これで玄関ドアからリビングドアまでの道が直線に近くなり、家具を入れやすくなります。
細い道を大型トラックが通るときを想像してもらうとわかりやすいと思います。まっすぐな道なら車の幅があれば通れますが、曲がり道はスペースがないと曲がれません。
このように、間口の大きさを変えなくても、通り道をすこし工夫することで、大きな家具がスムーズに通れるようになりました。
いかがでしたか?
お気に入りの家具に合わせてリノベーションをするのも、ご自分の「好きな暮らし」を実現する方法のひとつだと思います。
お持ちの家具家電のサイズ、これから買うかもしれないインテリアなど、設計担当にお伝え下さい。失敗しない間取りを考えさせて頂きます。
もちろん、その他わからないこと、不安なことがあれば、何でもお気軽にご相談下さい♪