2015/2/25
温故知新のひかリノベ
ひかリノベの広報部です。
毎週水曜日、皆さまにリノベ-ションのニュースをお届けする予定です。
施行管理者やコーディネーターは、日々の仕事やお客さまにお伝えしたい気持ち等を語りますが、私は、リノベーションやリフォームについて、社会的に話題になっていることや、皆さんに役に立ちそうな話題をピックアップしてお伝えする予定です。
初日ですので、まずは私が扱うニュース(news)についてお話します。
皆さま、ニュース(news)の語源はご存知でしょうか?
newsの語源は、North(北)、East(東)、West(西)、South(南)の頭文字を取ったものだという説があります。大変面白い説ですが、これは根拠のない民間語源です。
newsの語源は、「新しい(new)の複数形」と考える説が一般的です。つまり、日々新しく起こることの情報、それがニュース(news)というわけです。
そんなのどうでもいいじゃんと思うかもしれません。
しかし、ちょっとお待ちください。
新しいものばかりを追いかける時代は終わりを迎えつつあります。もちろん、パソコンやゲーム、小説など日々新しくなるものはあります。ですが、住居はどうでしょうか?
内閣府の推計では、2050年には日本の人口が1億人を切り、高齢者1人に対して現役世代が1.5人になるということです。(つまり、ほとんど1人の若者が1人の老人を支えるという状況になるわけです。ちなみに2014年は、2.3人です。)
今でも社会保障費が財政を圧迫していることが話題になりますが、これからも高齢者を支える費用は増大していくわけで、その負担は必然的に若い人たちに向かいます。
大変憂鬱な話題ですが、住宅という観点から見れば話は別です。一般財団法人ベターリビング サステナブル居住研究センターの資料によれば、住宅ストック数が総世帯数に対し、約2割多くなるとのことです。つまり、住宅に余りが出てくるようになるわけです。
それは、既築の物件の有効活用が求められる時代ということでもあります。日本では未だに新築への信仰がありますが、ドイツはなんと、約75%がリフォームするということで、その潮流は日本にも来るのではないでしょうか。
住宅一つとっても、新しいものを追い求める時代は終わりました。これからは、古きものをリユースしていく時代です。ヨーロッパの例を待つまでもなく、私たちには「もったいない」という、ものを大切にする文化があります。江戸時代は古着、古傘はもちろん、紙くず、ロウソクのしずく、そして灰までを買い取る業者がいたという究極のリサイクル社会でした。当然、家などは末永く大事に扱われていたのです。
本日、私がお伝えしたかったことは、新しいものを追いかけるだけではなく、昔のものにも目を向けようということです。
ひかリノベは、両国駅からすぐ、江戸東京博物館の近くにオープンします。気になった方、共感してくれる方は、ぜひ足を運んでください。