2021/3/23
部屋の向き 南向きの部屋はホントにいいの?
こんにちは、ひかリノベの設計担当の大宮です。
日に日に暖かくなってまいりました今日この頃です。
この時期は、引っ越しの時期でもありますね。広告などでよく、「日当り良好」や「東南の角部屋‥」、といった文字を見かけます。
もちろん、他の向きより南向きがいいに決まっている!という方が多いとは思います。ただ、現実には南側に面してない部屋も多いわけです。
そこで今回は、”部屋の向き”について考えてみたいと思います。
南向き
南向きの日差しは、夏は太陽の高度が高いので直射日光は、あまり入ってこず、逆に冬は高度が低いので部屋の奥まで日が入る、という特徴があります。
南向きの部屋には、バルコニーがあることが多いですね。洗濯物が乾きやすく、他の向きと比べ冬は暖房費を節約できるが夏は逆で冷房費がかさむ傾向にあります。
また、南向きの部屋は日にあたっている時間が長い事もあり、床や家具が日焼けする事があります。床や家具が焼けるのは、それを味と捉える事もできますが、本棚など日差しがサンサンと注ぐ位置に配置すると、本も日焼けし、黄ばんでしまいます。家具は一度配置するとなかなか移動しませんから、気を付けましょう。
西向き
西日が当たるため夏は夜までかなり暑苦しく、冬は夜まで寒さが和らぎます。午後の日差しは気温が高い時間帯(PM2時ぐらい)と重なり、洗濯物は乾きやすいです。
なので、暑いのは平気だけど寒いのはムリ!! という寒がりさんはいいかもしれませんね。
単身のサラリーマンや学生さんで、「日中はどうせ不在で帰ってくるのは夜だし日差しは関係ないや」と思っている方はご注意です。夏の西日の熱は夜まで残ります。帰ってきて部屋のドアを開けると蒸し暑い空気がモァッとします。暑がりさんには不向きだと思います。
北向き
寒い、なんとなくジメジメしてる。
何かと嫌われる北向きですが、北向きのメリットをご紹介します。
まず、価格(家賃)が安い。他が同じ条件で向きだけが違う場合、たいていは、北向きは一番安く設定されています。
その他のメリットとしては直射日光が入ってこないので、床や家具が日焼けしない。勉強や仕事で集中しやすい…など。なぜ勉強や仕事で集中しやすいのかというと、机やPCに直射日光が当たらず集中しやすく、また体に直射日光があたるとポカポカして眠たくなったり、日差しがサンサンの景色が見えると外に出て体を動かしたい(遊びたい)となりやすいですが、北面だと、あまりそういうようにならないからです。
さいごに
ただ当然ですが、目の前に高い建物があれば日差しは入ってこないので、上記の南・東・西の特徴はかなり薄れます。日差しだけでなく前に高い建物があると圧迫感や視線も気になります。その部屋を真剣に検討するのであらば、まずはグーグルマップなどで前面がどうなっているか確認をしましょう。
上からのみの写真だと、高さなどの確認は難しいので、ストリートビューにして前面の建物の有無や高さやその建物の近さなどと確認しましょう。
以上、今回は部屋の向きを見ていきました。
ひかリノベでは、リノベの際の各部屋の向きを、そこに住まう人の生活スタイルや趣向といった観点から考えご提案いたします。
ちなみに、弊社の事務所は東向きで、窓からの景色は、桜がもうそろそろ咲きそうな感じです。
私は、先日、梅を見に有名なお寺に行きましたら、ちょうど梅まつりがやっていました。
ソメイヨシノ(桜)がまだ無い大昔の日本では、花見というと梅だったそうです。
よくよく見ると枝ぶりが松に似てたりして、桜よりも”和”という感じがしました。