2021/2/16

ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いとは

ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いとは

こんにちは ひかリノベ設計担当の水谷です。
皆さまにとって住まいづくりで大切なことは何でしょうか?
まず間取りや動線?床や壁などの材料?カラーやインテリア?それとも将来を考えてバリアフリー・・・・?いろいろありますよね。
バリアフリーというと、ご自身や同居されるご家族が高齢になった時のことを考えて、床の段差をなくしたり玄関やバスルームに手すりを設置したりすることなどをイメージされる方が多いかもしれません。

また、このバリアフリーとは別に「ユニバーサルデザイン」という言葉をご存じの方もいるのではないでしょうか。
「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」、言葉は似ているようですが同義語(=)ではありません。同じようなイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、いったい何が違うのでしょうか?

今回はこの「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違いについて考えていきたいと思います。
 

ユニバーサルデザインってなに?バリアフリーとなにが違うの?

バリアフリーは高齢者やお身体の不自由な方など(例えば歩行が困難だったり、ものを握る力が弱くなったりした方々)に配慮したデザイン設計がされているものです。
建物の入り口や玄関に階段だけでなくスロープを設ける、公共施設や住まいの廊下に握りやすい手すりを設けるなどです。でもこのスロープや手すり、高齢者やお身体の不自由な方だけでなく、様々な人にとっても便利ですよね。スロープがあれば、自転車を持ち上げずに引いて歩くことができますし、廊下に手すりがあれば、けがをして歩きづらい時にも助かります。広い意味では、こういったデザインは「バリアフリー」というだけではなく、「ユニバーサルデザイン」といえます。

ユニバーサルデザインは、年齢や障がいの有無・性別・国籍などの違いをはじめ、様々な人が利用しやすいように考えられています。つまり、デザインの対象を高齢者や障がいのある方に限定していない点がバリアフリーとの大きな違いです。
様々な人が利用しやすいということは、子育てのためにベビーカーを利用している人、けがをして車いすを利用している人、大人も子供も多くの方々にとって利用しやすいデザインであるといえるのです。
 
 

具体的にはどんなものがあるの?

例えば、駅などの公共施設を思い浮かべてみましょう。
最近、駅でよく見かけるのは通路幅の広い改札です。こちらは車いす用としてだけではなく、ベビーカーを利用している人のほか、旅行者など荷物が多い人にとっても便利ですね。そして先ほどご紹介したスロープは車いすの方だけでなく、自転車やベビーカーを利用している人にも便利。ノンステップバスなども同じですね。
これらは、多くの人にとって使いやすいものです。
 
通路幅の広い改札
 
住まいでは住宅設備などにユニバーサルデザインが取り入れられています。
例えばバスルーム。ベンチ式のカウンターがついたユニットバスは腰を掛けて浴槽に入れますので、高齢者だけでなく、小さなお子様と入る時も安心です。また、洗面化粧台などにセンサー付きの自動水栓があると、手の不自由な方だけでなく、水栓に手がとどきにくい小さなお子様にとっても使いやすいと思います。しかも衛生的ですね。
 
ベンチ付きのユニットバス
 
ほかにもまだまだユニバーサルデザインはたくさんあるのですが、住まいに関しては住宅設備の他、段差のない床やスムーズな動線を考えた間取り、扉がゆっくり閉まるソフトクローズ機構を取り入れた建具などがあります。
このような配慮は、転倒や指はさみなどの危険も少なく、安心・安全・そして快適!ですね。
 
 

機能だけでなく見た目のわかりやすさも大事

ユニバーサルデザインは、住宅設備や建材の形状、機構などのように物理的な条件だけでなく、使い方が簡単で直感でわかることも大切です。そして必要な情報がすぐにわかることも。
住宅では給湯器やインターホンなど、操作がしやすく一目でわかりやすいことなどが挙げられます。
また、これらの考えは住宅や建物だけでなく、文具製品などにも取り入れられています。

そして住宅設備や道具だけでなく、外を歩いていてよく目にする、トイレや禁煙・非常口などのサインや絵文字(ピクトグラム)などにもユニバーサルデザインが取り入れられています。ピクトグラムは視覚的にわかりやすいものですが、目の不自由な方もいらっしゃいますので、トイレ位置などの誘導に音声のガイドなども取り入れられるようになってきました。
ピクトグラム
このように見てみますと、私たちの周りには様々なユニバーサルデザインがあることがわかります。
ユニバーサルデザインは「できるだけ多くの人が利用可能であるデザインにすること」がコンセプトです。誰にでも使える、そして使う上で柔軟性がある、使い方が簡単で直感的にわかる、必要な情報がすぐにわかる、簡単なミスが危険につながらない、身体的な負担が少ない、アクセス・利用しやすい充分なスペースが確保されていることなどが原則の考えとなっています。
もちろんこのようなハード面だけでなく、周囲にお困りの方を見かけたら見守ったり、お手伝いできることがないか、お声をかけるソフト面もとても大切だと思います。
 
 

そしてデザイン性も大事!

住まいづくりにおいては機能性だけでなくデザイン性も求められます。
ただ使いやすいから、わかりやすいから、というだけでなく、デザインも優れていることが望ましいですね。また、住まいづくりにおいては、住宅設備や建材のように製品化されたものを設置するだけではなく、きめ細かくユニバーサルデザインの考え方を取り入れていけば、お住まいをできるだけ「ストレスフリー」な空間にできるのではないでしょうか。スイッチやコンセントの位置や高さ、扉の開き勝手や建具(引き戸やドア)の種類、棚の高さなど。

実際に住まわれてみますと、ちょっとした使いづらさやスムーズでない動線などが日々少しずつストレスになっていくかもしれません。目立ったところではありませんが、このようなちょっとした工夫や、配慮が丁寧な住まいづくりになるのです。
そして、このようにきめ細かい部分までこだわって住まいづくりができるのがリノベーションの魅力なのかもしれませんね。まさに有用の美。せっかく住まいをつくるなら、機能的で美しい住まいを理想としていきたいですね。
 
 
 

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