2020/7/21
点検口とは?~床下や天井裏がどうなっているか気になりませんか?~
皆さんお久しぶりです。ひかリノベ両国の大宮です。
普段の生活では、床下や天井裏は全く目に見えない箇所だと思いますが、どうなっているか気になりませんか?
普段は目に見えない箇所を点検するために必要となるのが点検口です。
今回は、点検口内部がどのようになっているのか、マンションと戸建の点検口を見ていくと同時に、点検口の必要性をお伝えします。
1.点検口とは?
点検口とは、天井裏や床下など見えないところにある配管の状態や、換気扇の本体などの点検にする際の入り口となる部分のことを言います。
最近主流になってきている住宅診断(インスペクション)や耐震診断も点検口から行います。
2.マンション(各住戸内)の点検口
ユニットバスの点検口
上の写真は、ユニットバスの天井にある点検口です。ユニットバス天井は、マンションに限らず戸建でもよくあるパターンです。
ユニットバスの点検口の内部。上の写真の点検口と同一の点検口ではないですが、ユニットバスの点検口の内部は、だいだいこんな感じです。
黒い機械のようなものは、換気扇(または換気乾燥暖房機)の本体とダクトです。
この換気扇を点検・メンテナンスするために、ユニットバスの点検口はあります。
天井の点検口
こちらは、天井の点検口と内部です。電気配線や換気扇ダクトなどがあります。
壁と床下の点検口
上の写真は壁にある点検口とその内部、右は床下点検口と内部です。
どちらも配管を通すためのスペースですが、左の壁点検口内部に上下に走る管は、マンションをを上から下に縦に穿く配管です。
そのため、この管の位置はリノベーションといえども移動する事はできません。
下の写真は、洗面脱衣室の床下点検口です。
マンションの普通の部屋の床は、スラブ(コンクリートの厚い板)に直に載っていることが多いです。よく廊下の床から洗面室の床が一段上がっているケースがありますが、洗面やバスルームなどの配管を通す必要から床を上げてその下に配管を通しているからです。床下の点検口は、この配管のメンテナンスの為に有ります。
3.戸建ての点検口と役割
戸建ての点検口は、マンションの点検口よりも、多くの役割を担っています。
天井の点検口
天井の点検口と天井裏です。
戸建ての場合、天井にきちんとした点検口がないことが多いです。そのかわり、和室の天袋(押入の上の部分)の天井の板をあらかじめ点検口として1枚だけ固定しないで置いています。これが点検口のかわりとなり、ここから天井裏の様々な点検、雨漏りや柱や梁などの躯体の状況、断熱材がきちんとあるか、などの点検をします。
ただ、写真でみると感じないかもしれませんが、実際はかなり狭い点検口が多く、入るのに一苦労な場合が多々あります。。。(笑)
キッチン点検口
左写真は、キッチンによくある床下収納庫です。通常、ここが床下点検口となります。
床下収納庫を外して中を覗いた写真が右です。床下の基礎部分です。
ここは、配管のメンテナンスはもちろんですが、土台やコンクリート基礎の状況の確認、湿気やシロアリ、断熱材がきちんとはいっているか、また、床を歩く時に軋んだりキーキーとした音が鳴った時も、ここから中に入って点検や補修をします。
4.まとめ・点検口の必要性
マンション・戸建てに限らず、中古物件売買は今後もますます盛んになると思われます。
最近では売買時に、その物件の価値を確認・保証するために、住宅診断(インスペクション)や瑕疵保険検査を行う場合が増えています。目に見えない所の欠陥を知らないままにその物件を購入してしまっては一大事、という意識が定着しつつあるのです。
その際、点検口の内部からの検査が必要になります。例えば戸建ての瑕疵保険の場合は、天井と床に点検口が無い物件は、原則検査不可となります。点検口は重要です。きちんとした点検口でなくとも、床下や天井裏を目視で確認できる事が検査の条件となります。
今回は、普段あまり目にとまらない点検口にスポットを当てて見ました。いかがでしたでしょうか。
ひかリノベは、リノベーションのみでなく、インスペクションや瑕疵保険検査、また断熱材の効果などを計測するサーモ診断や地震に対しての耐震診断も行っております。
物件の売買の際、検査を要望される方は、是非ひかリノベにお声がけ下さい。検査結果によって補修する箇所が出てしまった場合にも、最適なリノベーションプランをご提案致します。
例えば、耐震診断の結果、壁の補強が必要になり、その補強とリノベーションを絡めたご提案…というのはひかリノベの得意なところでもあります!