2020/7/7
筆・㎡・坪~土地の単位の数え方いろいろ
こんにちは、ひかリノベコーディネーター・櫨本です。
いよいよ梅雨本番、という感じで毎日雨が続きますね。
さて今回は、筆や㎡など、不動産の権利関係の単位について解説いたします。
筆とは
筆とは、土地登録記において、土地を数えるときの単位のことです。
使い方としては、「1筆(いっぴつ)、1筆(にひつ)…」のように数えます。
登録簿には1筆ごとに所在、地番、地目、所有者等が登記されます。
~分筆(ぶんぴつ)~
分筆とは、1つの土地(1筆)を分割することです。
~合筆(がっぴつ・ごうひつ)~
合筆とは、隣接する複数の土地を1筆の土地にすることです。
建物は一戸でもその敷地が2筆や3筆に分かれているなんていう場合もあります。
自宅が何筆あるか確認するには、全部事項証明書にある土地の欄にある「地番」から確認できます。
~地番と住居表示の違い~
ちなみに、地番と住居表示は違います。
地番とは、土地の登記管理用の数字で、1筆ごとに定められている番号のことを指します。
一方で、住居表示はいわゆる住所のことです。
従来は地番が住所でした。
ですが、住宅が増加するにつれ個々の家を特定することが困難に。
さらに、地番に分筆登記でさらに枝番を設ける場合、いちいち住所も変えなくてはいけない為、新しい住居表示が実施されるようになりました。
余談ですが、同じ住居表示という場合もあるんですよ。
「住居番号」の振り方は、各市区町村に裁量が委ねられています。
例えばその振り方を、「10~20メートルおきに採番する」などと市区町村が設定するとします。そうすると、隣の建物との玄関が10~20メートル以内の場合、同じ番号が振られてしまうのです・・・。
平米(㎡)とは
平米(㎡)とは、平方メートルのこと。つまり、1辺の長さが1mの正方形の面積を指します。
家の広さを表すとき、平米以外にも「畳」、「帖」などもよく耳にしませんか?
畳と帖は同じ意味で、どちらも畳1枚分のことを表します。
日本にも洋室が増えてきたことから、「畳」ではなく「帖」の漢字が使われることが多くなりました。
一般的には
- 1平米=0.64帖
- 1帖=1.65㎡
です。
※帖のサイズの定義は地域や不動産によって若干異なります。
坪とは
坪は、よく土地・戸建の販売図面や売買契約等に使用されます。
一般的に1坪は、畳2枚分です。
(畳の大きさは京間、中京間、江戸間、団地間などの地方によって違いはあります)
畳は長手を6尺、短手を3尺とされています。ちなみに1尺は30.3㎝となりますので、短い方は90.9㎝、長い方は1.818㎝となります。
上記より、1坪は長い方の1.818㎝×1.818㎝となり、3.305124平米です。
1坪は3.305124平米の0.3025倍となる(1÷3.305124=0.3025)ので、平米数に0.3025をかけると坪数が出ます。
建築って、いろんな単位があってホント難しいですよね。
一般的には、1坪は3.305124㎡で畳2枚分なので、2畳(帖)と覚えてください。
それでは問題です。100㎡と記載があったら何坪?何帖分でしょう?