2020/6/9
在来工法とツーバイフォー【戸建て】
皆さんこんにちはー!
施工を担当している吉田です。
近頃、弊社でも木造住宅のリノベーション依頼が増えてきました。
ところで皆さんは、普通の木造住宅と、ツーバイフォー住宅の2種類を耳にしたことはありますか?
耳にしたことがある方は、それぞれどのような違いがあるか、ご存じでしょうか?
ご存じない方も多いのかと思いますので、簡単なご説明とリノベーションにおける注意点をお伝えします!!
普通の木造住宅
まずは、普通の木造住宅。
建築用語的な言い回しだと、木造在来工法といい、日本の伝統的な住宅の作り方です。
主に土台・柱・筋交い・梁・小屋とそれぞれ木を加工して造っています。
この部分が建築構造を支える骨組みで、俗にいう構造躯体という部分にあたります。
地震や風などに耐えられるように組み立て、考え方としては、全てが線で繋がっているような感じです。
メリット
在来工法のメリットは、自由にいろいろと出来ることです。
柱や梁の補強などの処理をすることにより、自由に間取りの変更が出来ます。
また、配管や配線も比較的に自由に変更できるので、水廻りの大移動も可能です。
注意点
柱を取ったり、梁を取ったりする場合は、必ず木造の構造を熟知している、設計士・工務店・大工さんに相談をする事をオススメします。
そうしないと、地震が来た時に大変な事になっちゃいます…。
ツーバイフォー住宅
次は、ツーバイフォー住宅。
現場用語だと、「ツーバイで」と言っています。
ツーバイは、2インチ×4インチというサイズをベースに、角材と合板を組み合わせた箱のようなもので、床・壁・天井・屋根を構築する構造です。これらが柱や梁の役目も果たしています。
考え方としては、面でつながっているイメージです。
メリット
面で地震や風などに耐えるように出来ており、在来工法よりも強い構造です。
面で構成されているため、機密も断熱効果も耐火性能も優れています。
注意点
性能値では在来工法の上をいく工法ですが、実はリノベーションにあまり適さないのが現状です。
面(壁)で構造等を維持しているので、壁を取り払う行為や配管、配線の為に穴をあけるという行為がかなり規制されます。よって、好きな間取り等に変更は難しいです。
まとめ
在来工法は、構造面ではツーバイに比べて劣ってしまうが、自由を手に出来ます。
新築でもリノベーションでもオールマイティーに対応できる、いわばオールラウンダー。
ツーバイは、自由は制限されてしまうが、構造的な力は在来工法よりも勝る。新築であれば、エースです。
中古の戸建て住宅を購入の際は、構造は何で出来ているのか? 現状の間取りなどで満足なのか? を考える必要があります。
オールラウンダー or エース?
さぁーて! あなたはどっち??