2018/7/13
【インテリアと色の関係 その③】インテリアファブリックとウインドゥトリートメント
こんにちは。五反田ショールームの水谷です。
今年、関東は6月末に梅雨明けし、暑い夏が例年より早くやってきましたね。
五反田周辺には公園や高級住宅街もあり、お庭が広く緑が多いためか、梅雨明けしてまもなく、セミの鳴き声が聞こえてきましたよ。
季節が変わると衣替えはもちろんですが、お部屋のインテリアを変えるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
さて、このブログでは1月と4月に「インテリアと色の関係 その①・その②」というテーマで、色のきほんや内装材やアクセントカラーの選び方、照明計画などについてお話しさせていただきました。
内装材においては、床・壁・天井材などの「ベースカラー」、家具・カーテン・ラグマットなどの「メインカラー」、クッション・照明・アート作品などの「アクセントカラー」、この3つを上手に組み合わせていくのがポイントでしたね。
今回は「インテリアと色の関係その③」として、「メインカラー」であるカーテンなどのインテリアファブリックについてお話しさせていただきたいと思います。
1.カーテンの存在感と季節感
リノベーションのお話をすすめさせていただくとき、まずはプランニング、そして内装材・設備仕様などのお打合せ、という流れになります。
その際、お持ちの家具やこれからご購入予定の家具のカラーやイメージをお聞きして「窓廻りの装飾(ウィンドゥトリートメント)はカーテンか・ブラインドか」といったご要望も伺っていきます。
しかしこの時点ではまだ、カーテンのカラーやデザインまではお決まりではない場合が多く、ご入居される前に急いでお施主様がご購入したり、とりあえず仮のものを取り付けて……ということも少なくないようです。
ところがこのカーテン、実際にはかなりの面積を占めるインテリアアイテムですから、大きな窓に取り付けた場合には存在感もあり、デザインやカラーによってお部屋全体の雰囲気がガラッと変わります。
そのため「季節や気分によって付け替えれば、これ一つで気軽にお部屋のイメージチェンジができる」という利点もありますね。
▲参照:サンゲツ
2.カーテンのカラー選びのポイント
カーテンにはかなり多くのデザイン・カラー・生地があり、迷ってしまうことも少なくないのではないでしょうか。
カラー選びのポイントは、ソファの布地やクッション・ラグマットなど、他のファブリックとの色合わせです。
同一色を合わせる
イエロー系で合わせる・ブルー系で合わせるというように、同じ色相でトーン(色調)の違う色を組み合わせると、全体的に統一感のある落ち着いたお空間になります。
(例:ベーシュ系とブラウン系)
類似色を合わせる
色相環の中で隣り合った色で合わせると、色の持つ性格が似ているため、けんかせず違和感のない空間になります。
(例:黄緑系と緑系)
※色相環とは、色を虹のように「赤→橙→黄→緑→青→藍→紫→赤紫」とリング状に並べたものをいいます。グラデーションになっているので、お隣同士には似た色(類似色)が並ぶことになりますね。
捕色を合わせる
色相環の反対側に位置するカラー(捕色)を合わせるとお互いのカラーを引き立て、メリハリのある空間になります。
「落ち着いた空間も良いけれど、夏の時期だけは元気な色を」というように、ある一定の期間だけ気分を変えたい場合にもおすすめです。
(例:イエロー系とパープル系)
▲参照:サンゲツ
3.ウィンドウトリートメントの種類と機能性
ウィンドゥトリートメントにはカーテンの他、ロールスクリーンやブラインド、バーティカルブラインドなどがあります。
ロールスクリーンは窓廻りに限らず、お部屋の簡易的な間仕切りや収納スペースなど、見せたくない場所の目隠しなどの用途にも使えますね。
ブラインドはシャープな印象がお好みの方や、ナチュラルテイストがお好みの方には、ウッドブラインドなども人気があります。
▲参照:ニチベイ
ブラインドをご希望の場合、バルコニーに面した掃き出し窓には、上下に開閉する横型ブラインドはあまり使い勝手が良くありません。
そこでお勧めなのがバーティカルブラインド(縦型ブラインド)です。
こちらは左右に開閉するため、窓全体ではなくバルコニーに出入りする通路幅だけ開ければ良いので、スムーズですね。
▲参照:ニチベイ
カーテンをご希望の方は、遮音カーテンや遮光カーテンといった機能性に優れた商品も多いため、用途に合わせてお選びいただければよろしいでしょう。
▲参照:サンゲツ
本日はインテリアのメインカラーである「カーテン」を中心に、インテリアファブリックやウィンドゥトリートメントのお話しをさせていただきました。
日本は四季のある国ですので、季節に合わせてインテリアの模様替えをしたり、気分転換にインテリアファブリックを変えて、インテリアを楽しんでみるのはいかがでしょうか?