2018/3/27
【墨田区・江東区エリアT様邸リノベーションレポート②】オーダー家具でピッタリサイズの書斎
こんにちは! 設計の藤井です。
本日はT様邸で造作した書斎カウンター&本棚の『オーダー家具』をご紹介します。
あまり家具を置きたくない、つくり付けの家具や収納で部屋をすっきりみせたい。そんな方におすすめしたいのが『オーダー家具』です。
『オーダー家具』とは、建物と一体になった家具のことで、造作家具、またはオーダーメイド家具なんて呼ばれたりしてます。
オーダー家具の魅力は何と言っても、収納やカウンター・飾り棚など、収容したい物や空間に合わせて最も使いやすいサイズにできること。
またデットスペースを有効活用できるという利点もあります。
書斎カウンターの造作
まずは打ち合わせでT様のご要望をきめ細かくお聞きして、仕様を決めていきます。
T様からいただいたリクエストは以下のとおり。
- カウンターはL型
- パソコンデスクは奥行70cm
- 作業スペースは奥行50cm
- 天板74cm
柱型を挟み、何もない壁と腰窓に面した壁に沿って、L型のカウンターを作ることになりました。腰窓側を向いて調べものを、壁側を向いてPC作業を、と動線の短さと作業スペースの広さを両立するレイアウトです。
図面で見てわかるとおり、カウンターの天板は壁側と腰窓側とで奥行きが異なりますが、一枚板のように見せる工夫をしています。それぞれの板の断面に溝を掘り、その溝にビスケット型の板をはめ込むことで、板同士を繋げているのです。
材はナラの集成材にオイル塗装で仕上げ、Ⅼ型金物とアイアン鉄パイプの脚で補強。
コンセント直上の天板に穴加工をして配線キャップを取付け、配線をその穴に通してしまえば、パソコン回りをすっきりとまとめることができます。
床から天板までの高さは74㎝。身長が高めの施主様の身体に合わせた高さになっております。
このように、身長や用途によって高さやサイズが自由自在にできるのがオーダー家具の良いところです。
本棚の造作
続いて本棚の造作。T様のご希望は以下の2点です。
- たっぷり入る収納力
- 収める本のサイズによって調整可能な棚
大商さまざまの本をたっぷり収納できる大容量の本棚がご希望ということで、こちらはカウンターとは別の材でシナランバーを使用します。全体のサイズが大きいため、板の厚みは2.4cmと厚めにして、頑丈な造りにしました。
塗装は同じオイル塗装で、仕上がりのテイストに統一感をもたせています。
棚受けはネジダボ加工してあるので、収納する本のサイズによって棚の高さを調整することが可能です。
そして、仕上げは別々に造ったカウンターと本棚を、取付予定の位置にぴったりとはめ込んで……
お部屋がすっきりとまとまり、作業性の良いワークスペースが完成しました!
いかがでしたでしょうか。
オーダー家具は使用感もデザインも自分仕様の、「世界に一つだけのオリジナルインテリア」という魅力がありますね。
ただ壁に固定するオーダー家具は動かす事が容易ではないので、子どもの成長やライフスタイルの変化などに応じて部屋の使い方や間取りを変える予定のある人にとってはネックになることも。
その場合は壁に固定しない・可動タイプのオーダー家具も造作できますので、どうぞお気軽にご相談ください。