2018/2/23
サスティナブルな暮らし 「リノベーション」という住まいの選択
こんにちは、五反田ショールームの水谷です。
まだまだ寒い日が続いておりますが、少しずつ春の気配が感じられるようになってきましたね。
皆さまは「サスティナブル」という言葉を聞かれたことはありますか。
この言葉、数年前からよく耳にするようになりました。
「エコ」「ロハス」などの言葉と同じように、とくに住まいや車、環境問題に取り組む大手メーカーなどのCMや商品名などに多く用いられ、私たちの生活に深く関係する「衣・食・住」に関するキーワードと共につかわれることが多いように感じます。
今回はこれらの言葉と「リノベーション」について、お話しさせていただきたいと思います。
1.サスティナブル(Sastainable,Sastainability)
サスティナブルとは「維持できる、耐えうる」などを意味する形容詞で、サスティナビリティは「持続可能な」「環境を破壊せず継続できること」という意味があります。
最近、環境に配慮した都市計画(開発・街づくり)や、環境に配慮した車など、環境に配慮した〇〇〇という表現を耳にすることが多くなりましたが、「人・社会・地球環境の持続可能な発展」を意味しており、主に建築や環境問題などに多く用いられるようになりました。
ちょっとわかりづらくなってきそうですが、簡単に表現すれば、「サスティナビリティとは環境や社会にやさしい」ということなのですね。
2.ちょっと似てる?エコ(ECO)やロハス(LOHAS)
同じような分野でつかわれる言葉で、「エコ」や「ロハス」もよく耳にしますよね。
エコは「自然環境保全、またそれらへの関心や意識」。
ロハスは(Lifestayles Of Health And Sastainability)の略で、「地球環境保護と健康を重視する生活様式」という意味になります。
「エコ」はすでに私たちの日常の会話のなかでも浸透していますし、「ロハス」はリサイクル素材の衣類や自然素材のインテリアなど、ライフスタイルの分野で多く用いられていますね。
3.古いものを大切に活用し、よみがえらせる「リノベーション」
建築業界において、日本の技術はトップレベルで、高品質のマンションを建設する技術は一流です。
でも人口減やすでに問題となっている空き家の増加などを考えると、これからも新しいマンションを建て続ければ、住宅が余っていくのは目に見えています。
まだ十分に使える古いもの(マンションや戸建て住宅の躯体)を大切に活用し、内部(インテリア)をよみがえらせる「リノベーション」は、サスティナブルな社会に大きく貢献する、賢い選択といえます。
またリノベーションの良いところは、「間取りや仕様(素材や設備)に決まりがなく、一からプランニングできる」こと。
もちろん設備配管位置などの関係で、間取が100%自由にいかないこともあります。
でもどんな間取りにして、どんな素材を使って、どんな設備(キッチンや洗面台など)にするかは、お施主様のご希望に合わせてご提案できるところだと、私は考えています。
戸建て住宅だけでなく、マンションでも「注文住宅」のような考え方を取り入れることができるのです。
▲参照:カンディハウス
住宅建材、住宅設備機器、家具メーカーなどは、環境問題に取り組んでいるメーカーさんも多く、実際に住宅設備機器メーカーは節水型シャワーや保温力の高い浴槽などの開発を、住宅建材、家具メーカーさんなどは貴重な資源である森の循環や再生、長く愛用できる商品など、長いスパンでの取り組みをされていらっしゃいます。
このような商品を住まいに取り入れることは、知らず知らずのうちに自然と環境に配慮したサスティナブルな暮らしをすることにつながります。
お一人おひとりの高い環境意識が集まれば、将来的には地球にとって大きな効果がでてくるのではないでしょうか。
▲参照:TOTO
マンションにしても戸建てにしても、新築の住宅にはやはり新築の良さがありますよね。
でも古いものを大切に活用し、よみがえらせる「リノベーション」という住まいの選択は、これからの社会にとってはとても意味のあることなのかもしれません。
マンションの場合は、中古でもリフォーム済みできれいな物件も中にはありますが、やはり築年数が経っている物件では、正直きれいにリノベーションされた空間をイメージしにくいものも中にはあるかと思います。
そのような中から環境や立地など条件に合った中古住宅をご購入され、「リノベーションをしよう!」とお考えになられる方々は、きっと想像力の豊かな方たちなのだと思います。
「こんな空間にしたい!」とイメージできるのですから。
「これだ!」という物件に出会うまで、少々時間がかかったり、エネルギーを使うこともあるかもしれません。
でもそんな時間はアンティークショップで自分だけの掘り出し物を見つけるのと、ちょっと似ているかもしれませんね。