海と棲む。アクアリウムのある暮らし
エリア | 東京23区エリア |
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家族構成 | 二人暮らし |
面積 | 58.45㎡ |
間取り | 2LDK → 1LDK |
テイスト | ナチュラル |
特徴 | 西海岸風 , 埋め込み水槽 |
リノベ費用概算 | 7,000,000円 |
“埋め込み風”アクアリウムコーナー
S様が大事に育てているアクアリウム。熱帯魚たちが水草の間を泳ぐ様子は美しく、インテリアとして活かしたい、と要望がありました。
憧れのインテリアアクアリウムといえば、埋め込み水槽。しかし予算の問題や、手入れがしづらいといった問題から、一般家庭では埋め込み水槽は取り入れづらい現実があります。
そこで「見た目は埋め込み風、しかし実は置き型」というプランを採用。リビングダイニングの壁に開口を設け、そこから隣の納戸に置いた水槽が覗くようにしたのです。
仕組みは単純ですが、本物の埋め込みのように見せるためには、開口の位置やサイズをmm単位で計算。水槽の縁が覗かないよう、水槽サイズより15mm小さく、また水槽がドアとドアのちょうど中央にくるよう配置しています。
さらに壁際にぴったりと水槽を寄せるため、水槽を置いた側の壁には巾木を設けない、といった細かな工夫をプラス。
その仕上がりは写真の通り。リビングダイニングから見ると、ただ壁の向こうに置いているだけとは思わないでしょう。
殊に夜、灯りを絞った部屋で、エアストーンの気泡が立ち上がるさまや、揺れる水草、そして可憐な熱帯魚たちが、ほんのりと浮かび上がるようすは幻想的で、S様にとっても「一番のお気に入りスポット」となりました。
本物の古材を壁一面に
リビングダイニングの壁一面には、バーンボードと呼ばれる古材を張りました。
バーンボードとは、納屋の外壁材として使用されていた木材です。雨風や日差しに長年晒された風合いと、シルバーグレイの色合いが特徴的。
釘穴や節抜けといったエイジングの味は、実際に建材として使われていた木ならではの魅力です。
S様邸では、幅・長さ・厚み・色・樹種もすべてバラバラの古材をランダムに組み合わせることで、よりワイルドな印象に仕上げています。
こだわりの青
西海岸風スタイルでは海の色・ブルーの使い方がポイントになります。
S様邸の内装では、建具や壁面に設置した棚板、寝室のクロス等、アクセントカラーにブルーを取り入れました。
ひときわ鮮やかなブルーが目を引くドアは、奥様こだわりの逸品。
既製のドアではイメージに合う色がなく、お気に入りの色で塗装することに。
このくすみのない明るいブルーは、サンプルを何種類も取り寄せ、それぞれのニュアンスの違いを比較して選びぬいた一色です。
棚板はややくすんだスモークブルーで、使い込まれた印象に。
こちらの塗料選びにあたっては、棚板と同じ樹種の木材に特別に塗装したサンプルを作ってもらいました。
木目を活かした塗装は、樹種や木肌の色によって色の見え方が変わるので、実際にどう仕上がるか確認して決めるのがポイントです。
「ヴィンテージのような風合いで、まさにイメージ通り。家具もこの色で揃えたいと思い、ダイニングテーブルとTV台を同じように塗装しました。実はこのテーブルも、TV台も、家のテイストに合わせてDIYで作ったんです。これから他の家具もDIYしたり、絵画や写真を飾ったりして、アレンジを楽しんでいきたいな、と思っています」
既存設備を活かしてコストを抑制
住宅購入とリノベーション、2つの予算のバランスをどう取るかは、『中古を買ってリノベーション』をする方にとって最も重要な課題の一つです。都心に近くなればなるほど物件価格は高くなる傾向があるので、その分リノベーション費用を抑える工夫が必要になります。
S様が選ばれたのは、数年前にリフォームされたマンション。そのまま住めるほど状態の良い物件で、基本的な間取りや水廻りの設備は、S様の希望にも合致していました。間取りや水廻りは既存のものを活用し、コストを抑制する計画です。
一方で、S様のイメージに合わない内装はデザインを大きく変更。サーフィンが趣味というご主人の「立地は東京だけど、湘南の風を感じたい!」というリクエストをもとに、西海岸風スタイルの内装で、海辺のムードを再現しました。
S様インタビュー~リノベ後の生活は?
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リノベ前後で、暮らしはどんな風に変わったのでしょうか?
リノベーション・オブ・ザ・イヤー2020最終選考ノミネート
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