新しくて懐かしい。家族の新生活に寄り添う究極の「団地リノベ」
エリア | 千葉エリア |
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家族構成 | ファミリー |
面積 | 51.75㎡ |
間取り | 3DK → 1LDK |
テイスト | ナチュラル,北欧,モダン |
特徴 | カウンターキッチン,無垢材フローリング |
リノベ費用概算 | 9,900,000円 |
いま注目の「団地リノベ」
広い敷地と緑豊かな環境、充実した住民コミュニティ、堅牢な建物構造。子育て世代を中心に、いま再び人気を集めている「団地」。
築年数の古さから、価格が手頃になっていることもあり、リフォームに留まらない大規模なリノベーションを計画している方にとって魅力的な選択肢です。
S様一家も、子育てに最適な環境と、こだわりを詰め込んだ最高の家づくりを求めて、「団地リノベ」を選択したひとり。
子育てに適した環境の団地
「もともと団地リノベがしたい! と意識していたわけではないんです。ただ自然の中で子どもを遊ばせてあげたいとか、建物がしっかりしているとか、あとは予算に合う物件……という条件で探していくうちに、この団地に辿り着いたっていう感じかな」
S様夫妻は1歳になる長男・Kくんの子育て真っ最中。
子どもの成長により良い環境を求め、自然が多いこと、スーパーや病院など日常生活に必要なものが近くに揃っていることの二点を「譲れない条件」として家探しをスタートしました。
一家はそれまで東北地方に住んでいたため、何度も都内に足を運んで物件見学に行くのは難しい状況でした。
そこで今回、家探しを担当したコーディネーター・三好は、S様が上京したタイミングでまとめて見学できるよう物件を手配。
「売主さんの都合もある中で、日程調整をするのは大変だったと思うので、三好さんには本当に感謝です。それに短時間で集中して見て回ったことで、それぞれのメリット・デメリットが分かりやすくなりました。決め手になったのは、窓の外に見える緑地の風景。都心のマンションにはない、のんびりした空気感に惹かれました」
奥様のこだわり「食で家族がつながる間取り」
広いLDKの中心にカウンターキッチンを配した大胆な間取りは、奥様たってのリクエスト。
「子どもが大きくなっても、部屋にこもってしまうことなく、家族が自然とリビングに集まるような家にしたいと思って。こんな家にしたい、という自分なりのイメージがすごく強くあったので、打ち合わせにスケッチを描いて持っていったんです」
広いLDKと寝室からなる1LDKの間取り。アイランドキッチンを中心に、ぐるりと家中を回遊できるつくりで、行き来がしやすいだけでなく、Kくんがどこで遊んでいても、キッチンから様子を見ることができます。
一方、アイランドキッチンで課題となりやすいのは収納問題です。
リビングと一体の空間で、調理器具や調味料が目に入ると、家全体が片付かない印象に……。
そこで設計担当・高橋は収納量に合わせ、ワークトップ下と背面、二列のキャビネットをプランニングしました。
「持っている食器の量まで聞かれたときは驚きましたが、その結果、全部しまっても余裕のある状態に。今後子どもの成長に合わせて食器類も増えていくでしょうから、そこまで見込んでプランニングしていただけたんだ、と感動しました」
裸足で気持ちよく歩ける床
家の中では素足で過ごしたい。
そんなS様夫妻のご希望で、床は居室も廊下も全面、無垢材フローリングで仕上げました。
無垢材といってもオーク、パイン、ナラ材といろいろありますが、キッチンの床に張ることを考えると、耐水性や丈夫さが求められます。
設計担当・高橋からこれらの条件を満たす材をいくつかおすすめしたところ、S様が最終的に選んだのはクリでした。
やわらかな肌触りと木の香りは無垢材ならではの魅力。
さらにクリ材の特長として、木目がハッキリ見えるため、天然木らしい見た目を楽しむことができます。
キッズ用自転車置き場を玄関に
もともと押入れだった玄関わきのスペースは、土間を広げてシューズインクローゼットとして活用。
壁面に棚板を設置して、家族全員の靴を収納できるだけでなく、Kくんの自転車も置くことができるよう設計しました。
「子どもの自転車は団地の駐輪場にも停められないし、置き場所に困っていたんです。玄関に置けば出し入れも簡単だし、家の中も汚れない。この自転車を卒業したら、棚板を調節してキャリーケースの収納にも使えるようにと、可動式にしていただきました。こういう細かい気遣いが、ひかリノベさんに頼んで良かったなって」
住民同士の交流が子育ての支えに
地元から離れての子育ては、なにかと不安なもの。
「でも、同じ団地に暮らす住民の皆さんがいるから心強いです」とS様。
「ちょうど私たちが引っ越してきてから、うちと同い年のお子さんがいるご夫婦が越してこられたんです。うちと同じように、中を全部リノベーションしたんですって。最近そういう人、ほかにも増えているらしくて、敷地内の公園でも同じくらいのお子さんがたくさんいます」
いま、UR都市機構とMUJIやイケアのコラボレーションによるリノベーション賃貸住宅など、全国的に団地再生の取り組みが盛んに行われていることもあり、若い世代を中心に「団地リノベ」が人気を集めています。
コミュニティスペースや図書館、住民向け保育園を備え、町としての機能を備えた団地も登場し、新しいライフスタイルの発信地として注目されています。
そうした変化の中で、S様の団地でも、小さい子どもをもつ若い夫婦の入居が増えているようす。同じ年頃の子をもつ親同士、お互いに子どもの成長を見守りあいながら子育てができる環境は、子育て中の夫婦にとって心強いものです。
「ここに越してきて、本当に良かった。この子が大きくなったとき、ここで暮らせて良かったと思ってもらえたらいいな」