キッチンのリノベーションの前にぜひ知っておきたいこと

キッチンについて最初に確認しておくべきこと

中古マンションを購入してリノベーションすれば、希望の住まいを作ることができます。とはいえ、そのためには、住居内のエリアごとにちょっとした注意や工夫が必要となります。
ここでは、リノベーションによって、ライフスタイルに合わせた使いやすいキッチンを作るために知っておきたいことをお伝えします。

リノベーションでは、いったん全ての内装や設備を取り除いてスケルトンの状態にし、ゼロから施主の希望に合わせ設計をします。しかし、マンションの場合、水回りを含むキッチンについては、構造上の理由や管理規約によって、次のような制限や制約があります。

  • 床下の排水管の勾配や換気ルート確保のため、キッチンの移動ができないか、できても移動距離が制限されることがある。
  • 1戸あたりの電気容量に制限があるため、ガスコンロからIHへの変更ができなかったり、取り付けできない設備がある。
  • 給湯器の移動、容量アップができない場合がある。

こうした制限・制約はマンションごとに異なるため、事前に、工事業者や管理組合にしっかり確認する必要があります。

キッチンの使い方を再確認

マンション特有の制限や制約について確認ができたら、その範囲内でどのようなキッチンにしたいか考えましょう。 さしあたって、大切なのが、日頃のキッチンの使い方を再確認し、新しいキッチンへの要望を具体的にすることです。主にこんなポイントをまとめましょう。

  • 最もよくキッチンを使う人の身長、作業の内容・手順、動線
  • キッチンを複数で使うことが多ければ、その人数
  • 食器、調理器具の数や日頃買込む食材の量
  • 現在のキッチンへの不満があれば、何をどのように改善したいか
  • 新しいキッチンに望む機能

キッチンの種類を知ろう

以上のポイントがはっきりすれば、それらに合わせて使いやすいキッチンプランを具体的にしていきます。そのために、まずは、キッチンの種類を知りましょう。一般的なキッチンの形式と特徴をご紹介します。

クローズド(独立型)キッチン

ダイニングやリビングと壁で仕切られた、完全に独立したキッチン。調理中の匂いや煙が他のスペースに伝わりにくいが、配膳などの作業が煩雑になりがち。

セミオープン(半独立型)キッチン

ダイニングとの間にカウンター、壁はあるが開口部を設け見通せるようにしたタイプ。ダイニングと一体感がありながら、シンクや調理台など隠すことができ、匂いも最低限防ぐことができる。

オープンキッチン

ダイニングと一体化したオープンキッチンは次の3つのタイプがあります。

壁付け型キッチン

壁に沿ってキッチンを一列に配置するI型とコーナーに沿わせるL型がある。ダイニングスペースが広めに取れ、数人で作業をするのにも便利だが、流し台や収納など台所全体の様子が見えてしまう。換気にも配慮が必要。

対面式キッチン

対面式カウンターを配置したセミオープンに近いタイプ。調理をしながら家族とのコミュケーションがとりやすく、カウンターの立ち上がりの高さによっては目隠し効果もある。

アイランドキッチン

数人でキッチンを取り囲んで作業することもできる島型キッチン。開放感があるが、いわば見せるキッチンなので、収納や換気に配慮が必要。

わが家に合ったキッチンを選ぶために

最近は、セミオープンタイプを含めた対面式キッチンやアイランドキッチンが人気です。インテリアと同様、キッチンのスタイルにも流行がありますが、何よりも、わが家にとって使いやすいキッチンを選ぶことが大切。
キッチンの使い方や新しいキッチンへの希望が具体的になっていれば、使いやすいキッチンのタイプがしぼり込めますね。

そして、次は、システムキッチン選びです。使う人の体型や調理のしかたに合っているか、収納スペースの容量や使い勝手などは、実際に見て触れてみないとわからないことが少なくありません。ですから、ショールームなどで実物のモデルをよく確認することが大切です。

最近のシステムキッチンはデザイン・機能ともバリエーション豊か。調理のしやすさはもちろん、掃除のしやすさや収納力の視点から、本当に使いやすいと思うものを選びましょう。また、標準装備であっても不要な機能は思い切って取り外すことも、効率よいキッチンを作るためには大事なことです。

キッチン選びで迷うことがあれば、何度でもショールームに足を運んで確認、検討することをおすすめします。
キッチンは主婦(夫)が長い時間を過ごす場所。機能的で快適なスペースにしたいものです。そのために必要な確認ポイントをしっかりおさえ、よく検討してくださいね。

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